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【Excel】エクセルで平均を求める方法(AVERAGE関数・平均値)

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エクセルで複数の数値を集計するとき、平均値を求める場面は多くあります。

テストの点数、売上金額、作業時間、気温、在庫数などを一覧にしたあと、全体の傾向を把握するには平均の計算が便利です。

AVERAGE関数を使えば、足し算と割り算を別々に行わなくても、指定したセル範囲の平均をすぐに表示できます。

一方で、空白セル、文字列、0、エラー値が混ざる場合は、計算結果が想定と違って見えることもあります。

平均値は、合計を数値の個数で割った値です。

エクセルではAVERAGE関数を使うと、数値が入力されたセルを対象に平均を求められます。

サンプルデータでは1行目を見出し行として、2行目以降のデータを計算対象にします。

この記事では、AVERAGE関数の基本操作から条件付き平均、エラーへの対処、平均値を見やすく活用する方法まで解説していきます。

 

エクセルで平均を求める方法1【AVERAGE関数の入力】

それではまず、AVERAGE関数を使って平均値を求める基本操作について解説していきます。

氏名 国語 数学 英語 平均点
田中 72 85 78 計算結果
佐藤 88 76 91 計算結果
鈴木 65 70 68 計算結果

上の表では、E列に各人の国語、数学、英語の平均点を表示する想定です。

最初に計算式を入れるセルを選択し、数式バーまたはセル内へAVERAGE関数を入力します。

=AVERAGE(B2:D2)

この数式は、B2セルからD2セルまでにある数値の平均を計算します。

田中さんの72点、85点、78点の合計235を、科目数である3で割るため、結果は78.333333となります。

平均点を小数第1位まで表示したい場合は、ホームタブの小数点以下の表示桁数を調整すると見やすくなります。

セルに数式を直接入力する方法では、半角でイコールを入力してからAVERAGEと記述し、かっこ内に対象範囲を指定します。

関数名は大文字でも小文字でも動作しますが、数式を統一して読みやすくするなら大文字表記が一般的です。

範囲を指定するときは、開始セルと終了セルをコロンでつなぎます。

たとえばB2からD2までならB2:D2となり、横方向に連続する3科目を一度に指定できます。

離れたセルを平均したいときは、かっこの中にセル参照をカンマで区切って入力します。

=AVERAGE(B2,D2,F2)

この場合はB2、D2、F2の3セルだけが計算対象です。

毎月の売上など、隣り合っていない特定月だけを比較する場合に役立ちます。

セルをクリックして範囲をドラッグすれば、キーボードでセル番地を入力しなくても範囲指定できます。

数式入力中に対象セルを選ぶと、エクセルがセル参照を自動で数式へ入れてくれるため、入力ミスの予防にもなります。

入力を終えたらEnterキーを押し、平均値が表示されることを確認しましょう。

計算結果が表示されず数式そのものが見える場合は、セルの表示形式が文字列になっている可能性があります。

その場合は表示形式を標準へ変更し、数式を入力し直すと改善することがあります。

【操作のポイント】平均を表示するセルを先に選択し、見出し行を含めずに2行目以降の数値セルを指定します。

 

オートSUMから平均を選ぶ操作

続いては、リボンからAVERAGE関数を挿入する方法を確認していきます。

関数名を手入力することに不安がある場合は、ホームタブにあるオートSUMのメニューを使う方法が便利です。

平均値を表示したいE2セルを選択したあと、ホームタブの編集グループにあるオートSUMの横にある下向き矢印をクリックします。

表示される一覧から平均を選ぶと、エクセルが周辺の数値を判断してAVERAGE関数の候補を入力します。

候補の範囲がB2:D2になっているかを確認し、正しければEnterキーを押します。

オートSUMは合計専用の機能に見えますが、平均、数値の個数、最大値、最小値も選択できます。

表の右側に結果列を作った場合は、左方向に連続する数値が自動選択されやすい仕組みです。

ただし、数値の途中に空白列がある場合や、見出し構成が複雑な表では、意図しない範囲が選ばれることがあります。

自動で入った点線枠の範囲を必ず確認し、必要ならドラッグして修正しましょう。

関数の引数ダイアログを使う方法もあります。

数式タブから関数の挿入を選択し、関数の検索欄にAVERAGEと入力すると、平均を求める関数を選べます。

数値1の欄へB2:D2を指定してOKを押せば、数式の構造を画面上で確認しながら入力できます。

初めて関数を使う方や、複数の離れた範囲を指定する方に向いた操作です。

【操作のポイント】オートSUMで範囲が自動選択されても、確定前に見出しセルや不要な数値が含まれていないか確認します。

 

数式を下方向へコピーする方法

続いては、1行目の数式を複数行へコピーして平均を求める方法を確認していきます。

E2セルに=AVERAGE(B2:D2)を入力したあと、セル右下に表示される小さな四角形へマウスポインターを合わせます。

ポインターが黒い十字に変わったら、下方向へドラッグします。

これがオートフィルであり、数式の相対参照を行ごとに自動調整してコピーする機能です。

たとえばE3セルには=AVERAGE(B3:D3)、E4セルには=AVERAGE(B4:D4)が入ります。

1件ずつAVERAGE関数を入力する必要はなく、先頭セルの数式をコピーすれば一覧を効率よく集計できます。

隣の列にデータが途切れず入力されている場合は、フィルハンドルをダブルクリックする方法も便利です。

ダブルクリックすると、隣接するデータの最終行付近まで数式が自動コピーされます。

ただし、途中に空白行がある一覧ではコピーが途中で止まることがあるため、結果を確認してください。

数式をコピーしたあと、任意のセルをクリックして数式バーを見ると、その行に合わせたセル参照へ変化していることが分かります。

参照先を固定したい場合は、ドル記号を使う絶対参照も利用できますが、行ごとの平均では通常の相対参照で問題ありません。

平均値の列だけを選び、表示形式を数値にして小数点以下の桁数を統一すると、表全体の印象が整います。

【操作のポイント】先頭行に正しい式を作り、フィルハンドルで下へコピーすると各行の平均をまとめて計算できます。

 

平均値の表示桁数と丸め方

続いては、平均値を読みやすい桁数で表示する設定を確認していきます。

AVERAGE関数は計算上の正確な値を返すため、割り切れない場合は小数が長く表示されることがあります。

たとえば235を3で割ると、78.333333のような値になります。

見た目だけを小数第1位にするには、対象セルを選択してホームタブの小数点以下の表示桁数を減らすボタンを使います。

この操作は表示だけを変えるもので、セル内部にはより細かい計算値が保持されています。

見た目の小数点を減らしても、後続の計算では元の精度の数値が使われる点が重要です。

計算結果自体を四捨五入したいなら、ROUND関数とAVERAGE関数を組み合わせます。

=ROUND(AVERAGE(B2:D2),1)

この式では、B2:D2の平均を求めたあと、小数第1位までに四捨五入します。

整数に丸めたい場合は、最後の引数を0にします。

=ROUND(AVERAGE(B2:D2),0)

切り上げにはROUNDUP関数、切り捨てにはROUNDDOWN関数を使います。

売上単価や金額のように端数処理のルールが決まっているデータでは、表示形式だけで済ませず、必要な丸め関数を選びましょう。

ただし、平均点のように正確な比較が必要な場面では、途中で丸めると順位や判定が変わる可能性があります。

元データの平均を保持する列と、見せるために丸めた列を分ける運用も有効です。

【操作のポイント】表示桁数の変更と数式による四捨五入は別の処理なので、集計目的に合わせて使い分けます。

 

AVERAGE関数の引数と計算対象

続いては、AVERAGE関数がどのセルを平均の対象にするのかを確認していきます。

項目 月曜日 火曜日 水曜日 平均時間
作業時間 6.5 7 6 計算結果
休憩時間 1 1.5 1 計算結果
残業時間 0 2 空白 計算結果

AVERAGE関数の基本構文は、=AVERAGE(数値1,[数値2],…)です。

数値1には必ず指定する最初の数値またはセル範囲を入力します。

数値2以降は省略可能で、追加したい数値や範囲があるときに指定します。

セル範囲を1つだけ指定する形がもっとも一般的です。

=AVERAGE(B2:D2)

この式では、B2、C2、D2に入っている数値を合計し、数値が入力されたセル数で割ります。

数値がセルに直接入力されている場合だけでなく、別の数式の結果であっても、結果が数値なら平均の対象になります。

平均を求めるときは、合計する範囲と、何個で割るかという分母が自動で決まる点がAVERAGE関数の利点です。

対象範囲を広く指定しすぎると、意図しない数値や集計済みの値まで含まれることがあります。

月別の平均を出したいのに年間合計列まで含めると、正しい平均にはなりません。

行見出し、合計列、別の計算結果を含めないよう、元データの範囲を明確にしましょう。

テーブル機能でデータを管理している場合は、列名を使った構造化参照も利用できます。

ただし、まずは通常のセル参照で仕組みを理解すると、数式の確認や修正がしやすくなります。

【操作のポイント】AVERAGE関数は数値セルを数えるため、表の見出しや合計セルを含めない範囲指定が基本です。

 

空白セルと文字列がある場合

続いては、空白セルや文字列が混在する場合のAVERAGE関数の動きを確認していきます。

AVERAGE関数でセル範囲を指定した場合、空白セルは原則として平均の分母に含まれません。

たとえばB4が0、C4が2、D4が空白なら、平均は2を3で割るのではなく、0と2の2件で割ります。

この場合の結果は1です。

空白はデータなしとして無視されますが、0は明確な数値として平均に含まれます。

未入力を意味する空白と、実績がゼロである0は、データ分析では意味が大きく異なります。

売上が未報告なのか、売上が0円なのかを区別したいときは、入力ルールをそろえる必要があります。

セル内の文字列も、範囲参照で指定した場合は通常は無視されます。

たとえば備考として「確認中」と入力されていても、その文字列は平均の計算対象になりません。

ただし、AVERAGE関数の引数に数値を直接指定する方法では、文字列の扱いが異なる場合があるため、表のセル範囲を指定する方法が分かりやすいでしょう。

空白があることで平均の基準が変わるのを避けたい場合は、空白を0として扱うのか、平均対象から除外するのかを事前に決めます。

集計表の注記へ基準を書いておくと、複数の担当者が同じファイルを使うときにも誤解を減らせます。

【操作のポイント】空白と0は同じではなく、空白は通常除外、0は平均へ含まれることを理解して入力します。

 

0を除外して平均を求める方法

続いては、0を平均対象から外したい場合の関数を確認していきます。

通常のAVERAGE関数では、0は数値として計算されます。

たとえば勤務実績がない日を0で入力していて、実際に勤務した日の平均時間だけを知りたい場合には、AVERAGEIF関数が便利です。

=AVERAGEIF(B2:D2,”<>0″)

この数式では、B2:D2のうち0以外の数値だけを平均します。

条件の<>0は、0ではないという意味です。

AVERAGEIF関数は、条件を満たすデータだけに絞って平均値を出せる関数です。

0を除外する処理は便利ですが、0が実績として重要なデータであれば使うべきではありません。

たとえば不良件数、欠勤日数、返品数などでは、0そのものが重要な結果です。

分析の目的が、発生したケースだけの平均なのか、すべての対象を含めた平均なのかを考えて選びましょう。

複数行に式をコピーする場合は、先頭セルにAVERAGEIFを入力し、フィルハンドルで下へコピーできます。

条件をセルに入力して参照する方法もあります。

たとえばG1セルに0と入力し、=AVERAGEIF(B2:D2,”<>”&G1)と書けば、除外する値を変更しやすくなります。

【操作のポイント】0を除外する平均はAVERAGEIFで求められますが、0を除外してよい業務上の意味を先に確認します。

 

エラー値が含まれる場合の対処

続いては、計算範囲にエラー値がある場合の対処法を確認していきます。

対象範囲に#DIV/0!、#N/A、#VALUE!などのエラーが含まれると、AVERAGE関数もエラーを返すことがあります。

これは、平均を計算する前に元データのエラーを確認すべきという合図でもあります。

まずは、エラーが出ているセルを選択し、数式バーで原因を確認しましょう。

参照先が空白で割り算をしている、検索関数で一致する値がない、文字列を計算しようとしているなど、原因はさまざまです。

元の数式を修正できるなら、それがもっとも確実な方法です。

一時的にエラーを除外して平均を出したい場合は、AGGREGATE関数やIFERROR関数を組み合わせる選択肢があります。

=AVERAGE(IFERROR(B2:D2,””))

Microsoft 365などの環境では、このような式でエラーを空白扱いにして平均を計算できる場合があります。

ただし、エラーを見えなくするだけでは、データ品質の問題が解決したことにはなりません。

エラーを除外する数式を使う前に、なぜエラーが発生したのかを確認する姿勢が大切です。

外部システムから取り込んだデータでは、欠損値や文字列混入が原因になりやすいため、集計前の確認列を作る方法も有効です。

【操作のポイント】AVERAGE関数がエラーになる場合は、平均式だけを直す前に、範囲内のエラーセルとその発生原因を確認します。

 

複数行と列の平均値

続いては、表全体や複数行のデータから平均値を求める方法を確認していきます。

商品名 4月売上 5月売上 6月売上 月平均
商品A 120000 135000 128000 計算結果
商品B 98000 102000 110000 計算結果
商品C 145000 138000 150000 計算結果

各商品の月平均を求めるなら、E2セルへ=AVERAGE(B2:D2)と入力して下へコピーします。

一方で、特定月における全商品の平均売上を求めるなら、たとえばB5セルなどに=AVERAGE(B2:B4)を入力します。

行方向の平均は1つの商品や人の期間平均、列方向の平均は1つの月や科目の全体平均を把握する場面で使われます。

横方向と縦方向のどちらを平均するのかを決めると、集計表の目的が明確になります。

さらに、表全体の数値をまとめて平均するなら=AVERAGE(B2:D4)のように矩形範囲を指定します。

この場合は9個の数値を対象にした平均値が表示されます。

商品別の平均をさらに平均する値と、元データ全体を平均する値は、データ件数が異なる場合に一致しないことがあります。

特に欠損値がある表では、平均値の平均を取る前に、元データから全体平均を計算したほうが正確な場合があります。

【操作のポイント】行平均は個別データの比較、列平均は期間や項目の比較に使い、目的に合わせて参照方向を選びます。

 

行ごとの平均と全体平均の違い

続いては、行ごとの平均と全体平均の違いを確認していきます。

商品A、商品B、商品Cの月平均をE列に表示すると、商品ごとの推移を比較しやすくなります。

しかしE2:E4の平均を再び求める場合は、各行の元データ数が同じかを確認する必要があります。

各商品とも3か月分のデータがあり、空白もなければ、=AVERAGE(E2:E4)と=AVERAGE(B2:D4)は同じ結果になります。

一方で、商品Bの6月売上が空白の場合、商品別平均をさらに平均した数値と、実際の全入力値の平均は異なる可能性があります。

平均値をさらに平均する方法は、各グループのデータ件数がそろっている場合に理解しやすい方法です。

件数が異なるデータを公平に集計したいときは、元データ全体を直接AVERAGE関数で指定するか、件数を考慮した加重平均を検討します。

たとえば店舗ごとの平均客単価を本部でまとめる場合、来店人数の少ない店舗と多い店舗を同じ重みで平均すると、実態とずれることがあります。

単純平均が適切かどうかは、データの単位と目的によって変わります。

エクセルでは計算が簡単でも、何を1件として扱うかを意識することが重要です。

【操作のポイント】全体を表す平均が必要なら、平均値同士を平均する前に、元データの件数がそろっているか確認します。

 

離れた範囲をまとめて平均する方法

続いては、離れたセル範囲をまとめて平均する方法を確認していきます。

繁忙期の月だけを平均したい、特定の科目だけを平均したいといった場合には、複数範囲を指定します。

=AVERAGE(B2:B4,D2:D4)

この数式では、B2:B4とD2:D4の2つの範囲に含まれる数値をまとめて平均します。

カンマは、離れた引数を区切る役割を持ちます。

範囲を選択するときは、最初の範囲をドラッグしたあと、Ctrlキーを押しながら次の範囲をドラッグする方法もあります。

ただし、数式内に複数の範囲が並ぶと、後から見たときに意図を読み取りにくくなることがあります。

離れた範囲を使う数式では、なぜその月や項目だけを対象にしたのかを見出しや注記で補うと親切です。

毎回同じ条件で集計するなら、対象月を別表にまとめたり、AVERAGEIFやAVERAGEIFSで条件を設定したりする方法も検討できます。

数式が複雑になったときは、数式バーを広げて確認し、参照範囲の色分けを利用するとミスを見つけやすくなります。

複数のシートにある同じ位置のセルを集計する場合は、シート名を含む参照も可能です。

ただし、シート構成を変更すると数式が分かりにくくなるため、定期的に参照先を確認しましょう。

【操作のポイント】離れたデータはカンマで区切って指定できるため、対象にする項目を明確にしてから数式を作成します。

 

オートフィル時の相対参照

続いては、平均式をコピーするときのセル参照の変化を確認していきます。

E2セルに=AVERAGE(B2:D2)を入力してE3へコピーすると、数式は=AVERAGE(B3:D3)へ変わります。

これは相対参照と呼ばれる仕組みで、コピー元からの位置関係を保ちながら参照先が移動します。

行ごとの平均を下へコピーする場合には、この動作がそのまま役立ちます。

一方、基準となるセルを常に同じ場所にしたい場合は、絶対参照を使います。

たとえば全社平均がG2セルにあり、各商品の平均との差を出すときは、G2を固定する必要があります。

=E2-$G$2

ドル記号を付けた$G$2は、数式をコピーしてもG2セルを参照し続けます。

平均値を求めたあとに比較式を作る場合は、コピー時に動かす参照と固定する参照を分けることが大切です。

数式内でセル参照を選択してF4キーを押すと、相対参照、絶対参照、複合参照を切り替えられます。

操作に慣れないうちは、数式をコピーした直後に数行分の参照先を確認すると安心です。

【操作のポイント】行ごとの平均には相対参照を使い、全体平均など固定したい基準値にはドル記号を付けた絶対参照を使います。

 

条件付き平均とAVERAGEIF関数

続いては、条件を満たすデータだけの平均を求めるAVERAGEIF関数について解説していきます。

担当者 部署 売上 評価 対象平均
田中 営業 350000 A 計算結果
佐藤 営業 280000 B 計算結果
鈴木 総務 190000 A 計算結果

AVERAGEIF関数は、指定した条件に合うセルだけを平均する関数です。

たとえば営業部だけの売上平均、評価がAの人だけの平均点、0より大きい実績だけの平均を求めるときに使えます。

基本構文は=AVERAGEIF(範囲,条件,[平均対象範囲])です。

=AVERAGEIF(B2:B4,”営業”,C2:C4)

この式では、B2:B4から営業という文字列を探し、該当行のC2:C4にある売上を平均します。

条件を判定する範囲と、平均する数値の範囲は、それぞれ同じ行数と列数にそろえる必要があります。

文字列を条件にする場合は、通常は二重引用符で囲みます。

数値を条件にする場合は、100以上のような比較条件も使えます。

=AVERAGEIF(C2:C4,”>=250000″)

この式では、C2:C4のうち250000以上の売上だけを平均します。

条件付き平均は、単に全体平均を見るだけでは分からない傾向を確認するのに役立ちます。

ただし、条件に該当するデータが1件もない場合には、エラーになることがあります。

条件の入力ミス、全角半角の違い、余分なスペースなども確認しましょう。

売上集計.xlsx – Excel− □ ×
ファイルホーム挿入数式データ
貼り付け
B
罫線
中央揃え
オートSUM ▼
E2
fx
=AVERAGEIF(B2:B4,”営業”,C2:C4)
A B C D E
1 担当者 部署 売上 評価 対象平均
2 田中 営業 350000 A 315000
3 佐藤 営業 280000 B
4 鈴木 総務 190000 A
営業の売上だけを平均

【操作のポイント】条件範囲と平均対象範囲は行を対応させ、文字列条件は入力内容の表記ゆれにも注意します。

 

セル参照で条件を指定する方法

続いては、条件をセル参照で指定して数式を使い回す方法を確認していきます。

たとえばG1セルに営業と入力し、その部署の平均売上を表示したい場合を考えます。

=AVERAGEIF(B2:B4,G1,C2:C4)

この数式では、G1セルに入力した部署名を条件として使います。

G1の内容を総務へ変更すると、数式を書き換えなくても総務の平均売上へ更新されます。

条件をセルへ分けて入力すると、利用者が数式に触れずに集計条件を変更できます。

条件欄をプルダウンにすれば、部署名の入力ミスも抑えられます。

プルダウンはデータタブのデータの入力規則から作成できます。

対象の部署名を別の範囲へ一覧化しておき、その範囲をリストとして指定する方法が一般的です。

検索条件を変えるたびに結果が更新されるため、月次報告書や確認用の集計シートに向いています。

数式を他の場所へコピーするときは、条件セルを固定する必要があることもあります。

たとえば複数行で同じG1を参照するなら、$G$1のように絶対参照へ変更しましょう。

条件セルが空白の場合にエラーを表示したくないときは、IF関数で空白判定を加えることもできます。

【操作のポイント】条件を別セルへ入力して参照すれば、数式を変更せずに部署名や分類を切り替えられます。

 

複数条件に対応するAVERAGEIFS関数

続いては、複数の条件を指定できるAVERAGEIFS関数を確認していきます。

営業部かつ評価Aの人だけの平均売上を求めたい場合には、AVERAGEIFS関数を使います。

=AVERAGEIFS(C2:C4,B2:B4,”営業”,D2:D4,”A”)

最初のC2:C4は平均を求める範囲です。

そのあとに、条件範囲と条件をセットで続けて指定します。

この例ではB列が営業であり、さらにD列がAである行のC列だけを平均します。

AVERAGEIFS関数では、すべての条件を満たすデータだけが集計対象になります。

日付条件も指定できます。

たとえば特定の月だけの平均を求めるときは、日付列に対して開始日以上、終了日未満の2条件を設定します。

条件に日付を直接書くより、開始日と終了日をセルに入力して参照するほうが、ファイルを更新しやすくなります。

複数条件は強力ですが、範囲の開始行と終了行がずれると、期待した結果になりません。

平均範囲、条件範囲1、条件範囲2は同じ件数の表を指定しましょう。

【操作のポイント】複数条件の平均にはAVERAGEIFSを使い、平均範囲と各条件範囲の行数をそろえて指定します。

 

平均値の活用と比較

続いては、求めた平均値を比較や分析へ活用する方法を確認していきます。

担当者 個人平均 全体平均 平均との差 判定
田中 78.3 77.0 計算結果 計算結果
佐藤 85.0 77.0 計算結果 計算結果
鈴木 67.7 77.0 計算結果 計算結果

平均値を出すだけでは、データの意味を十分に読み取れないことがあります。

個人平均と全体平均を並べたり、平均との差を出したりすると、傾向が分かりやすくなります。

たとえばC2に全体平均があり、B2に個人平均があるなら、D2へ=B2-C2と入力して差を表示できます。

全体平均が1つの固定セルにある場合は、絶対参照を使います。

=B2-$C$2

結果が正なら全体平均より高く、負なら全体平均より低いという見方ができます。

平均との差を数値で表示すると、平均値だけを見比べるよりも差の大きさを把握しやすくなります。

平均との差を条件付き書式で色分けすれば、目立つ値をすばやく確認できます。

ホームタブの条件付き書式から、セルの強調表示ルールやカラースケールを選択できます。

ただし、色だけに頼ると印刷時や色覚の違いで判別しにくい場合があります。

プラスやマイナスの記号、判定列、数値表示も組み合わせると、表の情報を読み取りやすくできます。

【操作のポイント】平均値は平均との差や条件付き書式と組み合わせると、比較したいポイントを表の中で見つけやすくなります。

 

平均以上かを判定するIF関数

続いては、個人平均が全体平均以上かどうかを判定する方法を確認していきます。

E2セルへIF関数を入力すると、数値だけではなく文字で判定結果を表示できます。

=IF(B2>=$C$2,”平均以上”,”平均未満”)

この数式はB2の個人平均がC2の全体平均以上なら平均以上、それ以外なら平均未満と表示します。

比較基準となるC2にはドル記号を付け、下方向へコピーしても参照先が動かないようにします。

IF関数を組み合わせると、平均値の比較を見ただけで分かる判定へ変換できます。

判定文言は、目標達成、要確認、基準内など、業務に合わせて変更できます。

ただし、平均未満だから直ちに問題とは限りません。

平均は集団の中心を示す値であり、目標値や基準値とは別の概念です。

評価に使う場合は、平均値だけで決めず、目標、前年実績、ばらつき、件数なども併せて確認しましょう。

判定結果をフィルターで絞り込めば、対応が必要な行を確認しやすくなります。

【操作のポイント】IF関数で平均との比較を文字表示にすると、閲覧者が数値を計算し直さなくても状況を判断できます。

 

平均と中央値の使い分け

続いては、平均値と中央値を使い分ける考え方を確認していきます。

平均値はすべての数値を使って計算するため、全体的な水準を把握するのに向いています。

一方で、極端に大きい値や小さい値が含まれると、その影響を受けやすい特徴があります。

たとえば多くの商品の売上が数万円であるのに、一部の商品だけが数百万円の場合、平均値は高く見えるかもしれません。

このような場合には、中央に位置する値を返すMEDIAN関数も参考になります。

=MEDIAN(B2:B20)

中央値は極端な値の影響を受けにくいため、データの代表値を多角的に確認したいときに役立ちます。

平均と中央値が大きく違う場合は、一部の値が全体へ強く影響している可能性があります。

最大値と最小値も併せて確認すると、データの広がりを把握できます。

平均だけで判断せず、分布や件数を確認する習慣を付けると、より実態に近い分析につながります。

エクセルのグラフ機能を使って棒グラフやヒストグラムを作れば、数値の偏りを視覚的に確認することもできます。

【操作のポイント】極端な値が含まれる可能性があるデータでは、AVERAGE関数の結果だけでなくMEDIAN関数の中央値も確認します。

 

平均値をグラフで見せる方法

続いては、平均値をグラフに表示して比較しやすくする方法を確認していきます。

個人別や商品別の平均値を表へ作成したら、見出しを含む範囲を選択します。

挿入タブから縦棒グラフを選ぶと、各項目の平均値を棒の高さで比較できます。

全体平均も一緒に見せたい場合は、平均値を各行に表示した補助列を作り、グラフへ追加します。

棒グラフに全体平均の系列を追加し、組み合わせグラフで折れ線に設定すると、基準との違いが分かりやすくなります。

平均の折れ線を基準として表示すると、どの項目が平均より上か下かを視覚的に確認できます。

グラフの縦軸は、データの性質に合った最小値と最大値を設定しましょう。

特に0から始まらない縦軸では差が大きく見えることがあるため、資料の目的に応じた設定が必要です。

グラフタイトルには、何の平均なのか、対象期間はいつなのかを具体的に記載します。

数値表も残しておくと、グラフの見た目だけでは分からない正確な値を確認できます。

【操作のポイント】平均値をグラフ化するときは、対象期間と単位を明示し、必要に応じて全体平均の基準線を追加します。

 

まとめ エクセルで平均を求める方法(平均値・AVERAGE関数)

エクセルで平均を求める基本は、AVERAGE関数で対象となる数値セルの範囲を指定することです。

=AVERAGE(B2:D2)のように入力すれば、1行目を見出しとした表の2行目以降にある複数データの平均値を簡単に表示できます。

行ごとの平均は、先頭セルへ数式を入力してオートフィルで下へコピーすると効率的です。

空白セルは通常除外され、0は数値として平均に含まれるという違いを理解することが正確な集計につながります。

0を除外したい場合はAVERAGEIF関数を使い、部署や評価などの条件で絞り込む場合もAVERAGEIF関数やAVERAGEIFS関数を活用できます。

エラー値が含まれる場合は、平均式だけを調整するのではなく、元データのエラー原因を確認することが大切です。

さらに、個人平均と全体平均の差、中央値、グラフを組み合わせると、数値の傾向をより分かりやすく把握できます。

平均値は便利な代表値ですが、極端な値やデータ件数によって見え方が変わるため、集計の目的を意識して使いましょう。

AVERAGE関数の基本操作を身に付ければ、テスト結果、売上、作業時間など、さまざまなデータをスムーズに分析できます。