朗報の対義語・反対語は悲報?吉報との違いもわかりやすく解説【例文付き・英語も】
「朗報」の反対は何かと考えたとき、まず思い浮かぶのは「悲報」ではないでしょうか。ただし、朗報には「うれしい知らせ」という意味だけでなく、「明るく知らせるべき情報」という響きもあるため、文脈によっては別の表現が自然な場合もあります。
また、「吉報」は朗報とよく似た言葉ですが、運のよさやめでたさを伴う点に特徴があります。この記事では、朗報と悲報の関係、意味別の反対語、吉報との違い、例文、英語表現まで順に確認していきます。
朗報の対義語「悲報」と意味別の反対語一覧

それではまず朗報の対義語について解説していきます。
朗報と悲報の基本的な対比関係
朗報の対義語として最も一般的に使われるのは「悲報」です。
朗報は、聞いた人に喜びや安心を与える知らせを意味します。試験の合格、病気の回復、希望していた企画の採用など、よい結果を伝えるときに使われる言葉です。
一方の悲報は、聞いた人を悲しませる残念な知らせを指します。人の死去、事故、災害による被害など、深刻でつらい出来事を伝える場面で多く用いられます。
両語は、知らせを受け取った人の感情が明るくなるか、悲しみに傾くかという点で正反対です。ただし、悲報は単に不都合な情報ではなく、重みのある悲しい出来事に使う語だと理解しておきましょう。
たとえば、希望していた店が閉店する知らせは残念ですが、日常会話で「悲報」と大げさに言うと冗談めいた印象になることがあります。相手との距離や話題の深刻さによって、残念なお知らせ、悪い知らせなどへ言い換える配慮も必要です。
悲報には重い内容を含むことが多いため、軽い失敗や小さな不便には慎重に使いましょう。
意味別に見る反対語一覧
朗報の中心的な対義語は悲報ですが、知らせの内容をどのように受け止めるかによって、対比される表現は変わります。
たとえば、会社の業績に関する知らせでは悪材料、試験や選考の結果では不合格通知などが具体的な対比になります。これらは朗報の辞書的な対義語とは限りませんが、文脈上は反対側の情報として機能します。
| 言葉 | 読み方 | 区分 | 対比される朗報の意味 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|---|---|
| 悲報 | ひほう | 対義語 | 喜ばしい知らせ | 訃報、事故、重大な出来事 |
| 悪報 | あくほう | 対比語 | よい知らせ | 文章、報道、やや硬い表現 |
| 悪い知らせ | わるいしらせ | 対比語 | うれしい知らせ | 日常会話 |
| 残念な知らせ | ざんねんなしらせ | 対比語 | 期待にかなう知らせ | 案内、説明、連絡 |
| 不合格通知 | ふごうかくつうち | 対比語 | 合格の知らせ | 試験、採用選考 |
| 悪材料 | あくざいりょう | 対比語 | 好材料となる知らせ | 経済、株式、企業情報 |
| 失望を招く知らせ | しつぼうをまねくしらせ | 対比語 | 期待を満たす知らせ | 説明的な文章 |
| 凶報 | きょうほう | 対比語 | めでたい知らせ | 古風な文章、限定的な用法 |
悲報は正面から意味が反対になる対義語であり、悪い知らせや悪材料は場面に応じて並べられる対比語です。文章の対象が人の不幸なのか、結果や状況の悪化なのかを見て選びましょう。
「朗報の反対だから」といって、訃報を悪材料と呼ぶのは不自然です。人に関わる重大な出来事には、事実に即した慎重な表現を選ぶことが大切です。
分野とシーン別に使われる反対語
知らせの内容が同じように悪くても、日常会話、ビジネス、報道では求められる言葉が異なります。特に公式な連絡では、感情的な語より事実を明確にする語が向いています。
| 分野・シーン | よく使う言葉 | 区分 | 短い使用例 |
|---|---|---|---|
| 日常会話 | 残念なお知らせ | 対比語 | 残念なお知らせですが、旅行は延期です。 |
| 親しい間柄 | 悲報 | 対義語 | 悲報、楽しみにしていた店が休みです。 |
| ニュース | 悲報、訃報 | 対義語 | 関係者に悲報が伝えられました。 |
| ビジネス | 悪材料 | 対比語 | 市場には悪材料が出ています。 |
| 採用や試験 | 不合格通知 | 対比語 | 選考結果の通知を送付しました。 |
| 医療の連絡 | 厳しい結果 | 対比語 | 検査結果について説明があります。 |
| 学校行事 | 中止のお知らせ | 対比語 | 雨天のため行事中止のお知らせです。 |
| 文章表現 | 悪報 | 対比語 | 彼は悪報を受け、言葉を失いました。 |
対義語は意味そのものが反対になる語で、対比語はある場面で反対側に置かれやすい語です。悲報と朗報の関係は前者、悪材料と朗報の関係は後者と考えると整理しやすくなります。
相手への連絡では、感情の強い語よりも内容を正確に伝える表現が適する場合があります。
吉報との違いと使い分け
続いては吉報との違いを確認していきます。
喜ばしさとめでたさのニュアンス
朗報と吉報はどちらもよい知らせを表しますが、吉報には幸運や縁起のよさ、めでたい結果というニュアンスがあります。朗報のほうが、日常からニュース、仕事まで幅広く使える表現です。
たとえば、病気が快方に向かった知らせは朗報と呼ぶのが自然でしょう。一方、長年願っていた縁談がまとまった、宝くじに当たったといった話には、吉報という語がよく似合います。
吉報はやや改まった響きを持つため、気軽な社内連絡では少し大げさに聞こえることもあります。「新機能が公開されました」という知らせなら、朗報やうれしいお知らせのほうがなじみます。
新しい治療法が承認されたという朗報が届きました。
吉報の例文
家族に待望の赤ちゃんが生まれたという吉報を受けました。
朗報は広く喜ばしい知らせ、吉報は特にめでたく幸運を感じさせる知らせです。
類似表現との使い分け
よい知らせを表す言葉には、好報、快報、福音などもあります。ただし、すべてを朗報と同じ感覚で置き換えられるわけではありません。
好報は、よい結果や都合のよい情報を指し、やや文章語寄りです。快報は心地よい知らせという意味ですが、現代の日常会話では朗報ほど頻繁には使われません。
福音は本来、キリスト教に関わる重要な語であり、比喩として希望を与える知らせを指すこともあります。軽い出来事に使うと大げさになるため、背景を踏まえた使用が必要です。
| 表現 | 主なニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 朗報 | 広く喜ばしい知らせ | 会話、報道、仕事 |
| 吉報 | めでたさ、幸運 | 祝い事、縁起のよい出来事 |
| 好報 | 望ましい結果や情報 | 文章、報告 |
| 快報 | 気持ちのよい知らせ | 書き言葉、やや古風な表現 |
| 福音 | 希望を与える重要な知らせ | 宗教的文脈、比喩的表現 |
「朗報です」と言えば、内容を詳しく知らなくても相手はよいニュースを期待できます。対して「吉報です」と言う場合は、祝いの気持ちを含める意識があると自然です。
悲報と訃報の区別
悲報と訃報も混同されやすい言葉です。訃報は人が亡くなったことを知らせる語であり、対象が明確に限定されています。
悲報は訃報を含むことがありますが、事故、災害、重大な損失など、悲しみをもたらす知らせ全般を指せます。そのため、すべての悲報を訃報と呼ぶことはできません。
たとえば、「著名な作家の訃報が届いた」は正確な表現です。しかし、イベント中止の知らせを訃報と呼ぶのは誤りで、残念なお知らせや中止のお知らせと伝えるべきでしょう。
悲報はより広い言葉ですが、深刻な内容を示すため、軽い話題への多用は避けるのが無難です。
例文で学ぶ自然な使い方
続いては例文による使い分けを確認していきます。
日常会話における表現
日常会話では、朗報を使うと喜びを少し強調できます。友人や家族にうれしい情報を伝えるとき、単なる報告より明るい雰囲気が生まれます。
転職活動がうまくいったという朗報を聞いて、自分のことのようにうれしかったです。
悲報、予約していた映画館が設備点検で休館らしいです。
ただし、最後の例のような軽い悲報は、親しい相手との冗談やくだけた会話で使われやすい形です。職場の正式な連絡で同じ言い方をすると、内容を軽く扱っている印象を与えるおそれがあります。
会話では、知らせの重大さと相手との関係に合わせて語の強さを調整しましょう。
ビジネス文書における配慮
ビジネスでは、朗報は前向きな成果や進展を共有する際に便利な言葉です。ただし、本文全体が感情的にならないよう、具体的な事実を続けて示すことが重要になります。
「朗報です。先方から契約更新の了承を得ました」のように書けば、要点がすぐ伝わります。その後に契約期間、条件、今後の担当などを記すと、読み手が行動しやすくなります。
一方、悪い内容を知らせるメールで「悲報です」と書くのは、多くの場合で避けたほうがよいでしょう。納期遅延やシステム障害なら、発生した事実、影響範囲、対応状況を落ち着いて伝える表現が適切です。
朗報です。新規取引先との契約が正式に締結されました。
取引先向けの例文
ご不便をおかけし申し訳ありません。現在、障害の原因を確認しております。
「悪い知らせですが」という前置きも、相手の不安を必要以上に高めることがあります。件名と本文で要点を先に示し、必要な対応を明確にする姿勢が信頼につながります。
文章表現における効果
小説、エッセイ、ニュース記事では、朗報と悲報を対照的に置くことで場面の転換を印象づけられます。短い語で感情の方向を示せるため、説明を重ねなくても読者は展開をつかみやすくなります。
たとえば、「朗報を待つ家族のもとへ、思いがけない悲報が届いた」と書けば、期待から落胆への変化が端的に伝わります。ただし、現実の被害や死去を扱う記事では、演出目的で感情をあおらない配慮が欠かせません。
報道では、朗報という評価語を使うより、発表内容や数値をそのまま記すほうが中立的な場合もあります。誰にとって朗報なのかを意識し、立場によって受け止め方が分かれる話題では特に慎重になりましょう。
文章では、朗報と悲報を感情のラベルとして使いすぎず、事実とのバランスを取ることが大切です。
英語表現と伝え方の注意点
続いては英語表現と伝え方の注意点を確認していきます。
朗報と悲報に近い英語表現
朗報は英語で good news と表すのが最も自然です。特別によい知らせであることを伝えたい場合は great news、歓迎すべき情報なら welcome news も使えます。
悲報に近い英語は bad news ですが、日本語の悲報ほど深刻さを限定しません。死去の知らせなら sad news、訃報なら obituary や news of someone’s death など、内容に応じた表現を選びます。
悲報に近い意味
I have some bad news. The event has been canceled.
訃報に関する丁寧な表現
We were saddened to hear of her passing.
英語では Good news や Bad news を会話の導入に使えますが、相手を驚かせる効果もあります。仕事の場では、先に結論や対応を述べたほうが伝わりやすいこともあります。
相手を傷つけない伝達方法
悲しい知らせを伝えるときは、語彙の正しさだけでなく、伝える順序と相手への配慮が重要です。急な連絡では、何が起きたかを曖昧にせず、落ち着いた言葉で事実を伝えます。
訃報のように深刻な内容では、冗談めいた表現や絵文字を避けるのが基本です。相手が必要とする日時、場所、連絡先などを整理し、確認しやすい形にすることも心配りになります。
よい知らせを伝える場合も、相手の状況によっては手放しで喜べないことがあります。昇進や合格など競争を伴う話題では、相手の立場を考え、必要以上に比較しない伝え方が望ましいでしょう。
内容の重さ、相手との関係、伝える場面を考え、事実と気持ちを適切な順序で届けることが大切です。
朗報も悲報も、受け取る相手の立場を想像して伝えることで、言葉がより正確に働きます。
朗報の対義語と使い分けのまとめ
朗報の対義語として最も一般的なのは悲報です。朗報は喜ばしい知らせ、悲報は悲しみをもたらす知らせを表し、感情の向きが対照的です。
ただし、悲報は深刻な出来事に使われやすいため、軽い不便や失敗には残念なお知らせなどの表現が合う場合があります。ビジネスでは、悲報や悪報よりも、問題の内容と対応を具体的に伝えるほうが適切なことも多いでしょう。
吉報は朗報に近い語ですが、幸運やめでたさを強く感じさせる点が特徴です。合格、回復、契約成立など幅広いよい知らせには朗報、祝い事や幸運を伴う知らせには吉報を選ぶと使い分けやすくなります。
英語では朗報は good news、悲報に近い表現は bad news が基本です。訃報のような重い話題では、内容に応じて慎重な表現へ言い換える必要があります。
次にうれしい知らせや残念な連絡を書くときは、内容の重さと相手との関係を思い浮かべ、もっとも自然な言葉を選んでみてください。