この記事では、塩化カルシウムと水の反応式は？水によく溶ける？溶けない？【CaCl2 → Ca2+ + 2Cl– ：溶解性】について解説していきます。
結論として
・塩化カルシウムは水によく溶ける無機化合物であり、
・塩化カルシウムと水の反応式（イオン化の式）はCaCl2 → Ca2+ + 2Cl–
ですね。
それでは詳しく見ていきましょう！
塩化カルシウムと水の反応式【イオン化の化学反応式：CaCl2 → Ca2+ + 2Cl–】
まずは、塩化カルシウムと水の反応式について確認していきます。
塩化カルシウムが水に溶解する際、以下のような反応が起こります。
CaCl2 → Ca2+ + 2Cl–
塩化カルシウム(CaCl2)が水に溶解し、カルシウムイオン(Ca2+)と塩化物イオン(Cl–)に完全にイオン化します。
何度も書いたりして忘れないように注意しましょう！
この反応は不可逆反応であり、平衡状態は存在しません。
塩化カルシウムは水に溶ける？溶けない？水への溶解性
続いては、塩化カルシウムが水に溶けるか？溶けないか？についても確認していきます！
上記の通り、塩化カルシウムは水に非常によく溶解し、完全にイオン化します。
塩化カルシウムの水への溶解性については、次の項目で詳しく確認しましょう。
塩化カルシウムの水への溶解性
塩化カルシウムは水に非常によく溶ける無機化合物です。常温の水100gに対して、約75gもの塩化カルシウムが溶解します。
塩化カルシウムが水に溶けると、発熱しながら溶解が進行します。これは、水和エンタルピーによるものです。塩化カルシウムは水に溶けると水和し、その際に熱を放出します。
また、塩化カルシウム水溶液は電解質溶液となり、電気伝導性を示します。これは、塩化カルシウムが水に溶けて完全にイオン化するためです。
この性質から、塩化カルシウムは融雪剤や防塵剤、コンクリート混和剤など、様々な分野で広く利用されています。
まとめ 塩化カルシウムは水に溶ける？溶けない？【CaCl2 → Ca2+ + 2Cl–：溶解性】
ここでは、塩化カルシウムと水の反応式は？水に溶ける？溶けない？【CaCl2 → Ca2+ + 2Cl–：溶解性】について確認しました。
塩化カルシウムは水に非常によく溶け、完全にイオン化します。塩化カルシウム水溶液は発熱しながら溶解が進行し、電解質溶液となります。
塩化カルシウムの各性質に慣れ、さらに楽しく化学の勉強をしていきましょう！
