この記事では、アンモニアと水の反応式は?水によく溶ける?溶けない?【NH3 + H2O ⇌ NH4+ + OH- :溶解性】について解説していきます。
結論として
・アンモニアは水に非常によく溶ける物質であり、
・アンモニアと水の反応式(アンモニウムイオンの生成式)として知られています。
その溶解過程と溶解性について詳しく見ていきましょう。
アンモニアと水の反応式【アンモニウムイオン生成の化学反応式:NH3 + H2O ⇌ NH4+ + OH-】
まずは、アンモニアと水の反応式について確認していきます。
アンモニアが水に溶ける際、以下のような反応が起こります。
NH3 + H2O ⇌ NH4+ + OH-
アンモニア分子(NH3)が水(H2O)と反応し、アンモニウムイオン(NH4+)と水酸化物イオン(OH-)を生成します。
何度も書いたりして忘れないように注意しましょう!
なお、この反応は可逆反応であり、平衡状態が存在します。
アンモニアは水に良く溶ける?溶けない?水への溶解性
続いては、アンモニアが水に良く溶けるか?溶けないか?についても確認していきます!
といっても既に記載のように、アンモニアは水にかなり溶けやすく、上に記載の反応式を起こしますね!
なお、アンモニアの溶解性が高い理由について知りたい方は、以下を読み進めてくださいませ。
アンモニアの溶解性が高い理由
理由は以下の通りです。
1. 水素結合の形成:
アンモニア分子は水分子と水素結合を形成することができます。これにより、アンモニアは水に容易に溶解します。
2. 極性分子同士の相互作用: アンモニアと水はともに極性分子であり、双極子-双極子相互作用により引き合います。
この相互作用も、アンモニアの水への高い溶解性に寄与しています。
3. 発熱反応: アンモニアが水に溶ける過程は発熱反応です。
発熱反応は、反応が進行しやすい方向に進みます。したがって、アンモニアは水に溶けやすくなります。
例えば、常温常圧下では、水1リットルに対して約700リットルのアンモニアガスが溶解することができますね。かなりの量です・・・
この高い溶解性は、アンモニアを水溶液として取り扱う際に重要な特性となります。
まとめ アンモニアは水によく溶ける?溶けない?【NH3 + H2O ⇌ NH4+ + OH-:溶解性】
ここでは、アンモニアと水の反応式は?水によく溶ける?溶けない?【NH3 + H2O ⇌ NH4+ + OH-:溶解性】について確認しました。
アンモニアは水に非常によく溶ける物質であり、その溶解過程ではアンモニウムイオンと水酸化物イオンを生成します。
アンモニアの各性質に慣れ、さらに楽しく化学の勉強をしていきましょう!