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barとpsiの単位変換・換算・表は?1バールは何psi?1psiは何バール?例題付の計算方法

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barとpsiの単位変換・換算・表は?1バールは何psi?1psiは何バール?例題付の計算方法

圧力の単位として、産業や工業の現場でよく使われるのが「bar(バール)」と「psi(ピーエスアイ)」です。ポンプや配管、タイヤ圧、油圧機器など、さまざまな場面で登場するこの2つの単位。エンジニアや技術者の方はもちろん、DIYや車のメンテナンスをされる方にとっても、正確な換算方法を知っておくことはとても重要でしょう。

特に、日本では主にSI単位系(パスカルやバール)が使われる一方で、アメリカやカナダ製の機器・設備では今もpsiが標準的に使われています。輸入品を扱う際や海外仕様の機械を操作する場面では、barとpsiの換算がすぐにできるかどうかが、作業効率や安全性に直結することもあるでしょう。

本記事では、barとpsiの単位変換・換算の基本から、見やすい換算表、そして具体的な例題付きの計算方法まで丁寧に解説します。「1バールは何psi?」「1psiは何バール?」という疑問にもしっかりお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

barとpsiの換算の結論|1バール=14.5038 psi

それではまず、barとpsiの換算における結論から解説していきます。

barとpsiの換算において、もっとも重要な基本関係式は次のとおりです。

1 bar(バール)= 14.5038 psi(ピーエスアイ)

1 psi(ピーエスアイ)= 0.0689476 bar(バール)

この数値さえ覚えておけば、どんな換算問題にも対応できます。barはメートル法(SI単位系に準じた実用単位)であり、psiはヤード・ポンド法に基づく単位です。日本では主にbarやPa(パスカル)が使われますが、北米やイギリスの機器・製品を扱う場合はpsiが登場することも多いでしょう。

また、1 bar ≒ 100,000 Pa(パスカル)であり、1 psiは1平方インチあたり1ポンドの力がかかる圧力を意味します。それぞれの単位の背景を理解しておくと、換算の際に混乱しにくくなります。

barとpsiの単位の定義

barは、CGS単位系に由来する圧力単位で、1 bar = 100,000 Pa(パスカル)と定義されています。大気圧(約101,325 Pa)に非常に近い値であることから、気象分野や産業・工業分野で幅広く活用されています。メガパスカル(MPa)とも関係が深く、1 MPa = 10 barという換算も覚えておくと便利です。

一方、psi(Pound per Square Inch)は、1平方インチの面積に1ポンドの力が加わるときの圧力を意味します。アメリカやカナダを中心に、タイヤの空気圧・油圧・水圧などの表示に広く用いられています。日本国内では少ない単位ですが、輸入機器や海外規格を扱う場面では欠かせない知識でしょう。

換算係数の導き方

換算係数がなぜ「14.5038」になるのか、その背景も押さえておきましょう。

1 bar = 100,000 Pa であり、1 psi = 6,894.757 Pa です。これを使って計算すると、次のようになります。

1 bar ÷ 6,894.757 Pa/psi = 約 14.5038 psi

逆に、1 psi を bar に換算するには次の式を使います。

1 psi ÷ 14.5038 = 約 0.0689476 bar

このようにして、換算係数は国際的に定義された単位の関係から導かれます。暗記だけでなく、導き方を理解しておくと応用力が高まるでしょう。なお、簡易的な計算の場では「1 bar ≒ 14.5 psi」と近似することもよくあります。

barとpsiの使用される主な場面

barが多く使われる場面としては、気象観測・圧力計・産業用機器・ヨーロッパ製の配管や機械などがあります。日本国内では、工業用ポンプの仕様や圧力調整弁の設定値もbarで示されることが多いでしょう。気象予報士が使う「ヘクトパスカル(hPa)」は1 mbarと同じ値ですので、barと身近な関係にあります。

psiが主に登場するのは、車やバイクのタイヤ空気圧・消火器・アメリカ製機器の圧力表示などです。輸入機器を扱う場合や海外製品のマニュアルを読む場合には、psiの換算知識が必要になります。また、水道・配管工事でも北米規格の部材にはpsi表記が多く見られます。

barとpsiの換算表|よく使う値を一覧で確認

続いては、実際によく使う数値をまとめた換算表を確認していきます。

頭の中で計算するのが難しいときや、現場ですぐに数値を参照したいときに役立つのが換算表です。以下の表に、よく使うbarとpsiの対応値をまとめました。

bar(バール) psi(ピーエスアイ)
0.5 7.252
1 14.504
2 29.008
3 43.511
4 58.015
5 72.519
6 87.023
7 101.526
8 116.030
9 130.534
10 145.038
20 290.075
50 725.189
100 1450.377

次に、psiからbarへの換算表もご覧ください。

psi(ピーエスアイ) bar(バール)
1 0.06895
5 0.34474
10 0.68948
14.7 1.01325(≒1気圧)
20 1.37895
30 2.06843
40 2.75790
50 3.44738
100 6.89476
200 13.7895
500 34.4738
1000 68.9476

タイヤ空気圧でよく使う換算値

自動車やバイクのタイヤ空気圧は、日本ではkPaやkgf/cm²で表示されることが多いですが、外国製の車両や輸入タイヤのゲージではpsiやbarが使われることがあります。

一般的な乗用車のタイヤ空気圧は2.0~2.5 bar(約29~36 psi)程度です。タイヤの側面にもpsiで最大空気圧が記載されていることがありますが、これはあくまで最大値であり、推奨空気圧は車のドア内側やオーナーズマニュアルで確認するようにしましょう。適正空気圧を守ることが燃費や安全走行に直結するため、換算を正確に行うことが大切です。

産業用途でよく使われる換算値

工業・産業の現場では、ポンプ圧力や油圧シリンダーの仕様として高い圧力値が登場します。例えば、100 bar = 約1,450 psi200 bar = 約2,900 psiといった値は、高圧洗浄機や油圧プレスの仕様確認でよく参照されます。

また、ダイビングのタンク圧力も高圧換算の一例です。一般的なシリンダーは200~300 bar(2,900~4,350 psi)程度の圧力で充填されています。大きな値でも換算表があればすぐに確認できて便利でしょう。設備の安全管理においても、単位を正確に読み取る力は非常に重要です。

mbar(ミリバール)とpsiの換算も覚えておこう

気象分野ではmbar(ミリバール)という単位もよく登場します。1 mbar = 0.001 bar ですので、psiへの換算は次のようになります。

1 mbar = 0.001 bar = 0.014504 psi

1013 mbar(標準大気圧)= 1.013 bar = 約 14.696 psi

気圧の単位としてhPa(ヘクトパスカル)と同じ値になりますので、天気予報などに慣れている方はイメージしやすいでしょう。台風の中心気圧が「950 hPa」と報じられる場合、これは0.95 bar ≒ 13.78 psiに相当します。

barとpsiの計算方法|公式と手順をわかりやすく解説

続いては、barとpsiの具体的な計算方法を確認していきます。

換算の公式は非常にシンプルです。ポイントは2つの式を正確に使い分けることでしょう。

【bar → psi の変換式】

psi = bar × 14.5038

【psi → bar の変換式】

bar = psi × 0.0689476

この2つの式を使えば、どのような数値でも換算が可能です。以下では、より詳しく手順と注意点を解説していきましょう。

barからpsiへの計算手順

barをpsiに変換する場合、次の手順で計算を進めましょう。

【手順】

① 換算したい数値(bar)を確認する

② 「× 14.5038」を掛ける

③ 得られた値がpsiの答え

計算に使う係数「14.5038」は小数点以下が続くため、現場での簡易計算では「× 14.5」や「× 15」で近似することもあります。ただし精度が必要な計測・管理の場面では、必ず正確な係数を使うようにしましょう。スマートフォンの電卓アプリを活用するのもひとつの方法です。

psiからbarへの計算手順

psiからbarへの変換は、次の手順で行います。

【手順】

① 換算したい数値(psi)を確認する

② 「× 0.0689476」を掛ける(または「÷ 14.5038」でも同じ)

③ 得られた値がbarの答え

「0.0689476」という係数は覚えにくいと感じる方も多いでしょう。そのような場合は「14.5038で割る」という方法を使うのが簡単です。割り算の方が直感的に理解しやすく、計算ミスも減らせます。

計算時の注意点と有効数字の扱い方

barとpsiの換算を行う際、結果の有効数字に注意が必要です。例えば、元の値が「2.5 bar」(有効数字2桁)であれば、計算結果も「36.3 psi」程度の精度で表せば十分でしょう。

一方、設計や品質管理の場面では、有効数字を4〜5桁以上確保することが求められる場合もあります。用途に応じて適切な精度で計算するようにしましょう。また、ゲージ圧(gauge pressure)と絶対圧(absolute pressure)の区別も重要です。ゲージ圧は大気圧を基準とした相対的な圧力であり、絶対圧はゼロ(真空)を基準とした圧力を指します。圧力計の種類によって基準が異なることがあるため、単位換算と合わせて確認しておくことをおすすめします。

barとpsiの換算例題|実際の計算で理解を深めよう

続いては、具体的な例題を使った換算計算を確認していきます。

理論を理解したら、次はいくつかの例題を通じて実際の計算に慣れていきましょう。日常や現場でよく遭遇するシチュエーションをもとにした例題を用意しました。式の使い方を確認しながら、ぜひ自分でも計算してみてください。

例題1|3.5 barをpsiに変換する

【問題】タイヤの推奨空気圧が3.5 barと記載されていた。これは何psiか?

【計算式】

psi = 3.5 × 14.5038

= 50.763 psi

【答え】約 50.8 psi

この例のように、欧州製の車両やトラックのタイヤ空気圧仕様がbarで記載されている場合、アメリカ製のタイヤゲージ(psi表示)に合わせて読み替えるときに役立ちます。3.5 barは約50.8 psiと覚えておくと現場で素早く対応できるでしょう。

例題2|45 psiをbarに変換する

【問題】輸入機器の圧力上限が45 psiと記されていた。これは何barか?

【計算式】

bar = 45 × 0.0689476

= 3.1027 bar

【答え】約 3.10 bar

輸入された機器や設備の仕様書にpsiが記載されていても、このように換算すれば国内の圧力調整弁や計器の設定値(bar表示)に合わせることができます。45 psiは約3.1 barという値を目安にするとよいでしょう。機器の安全使用圧力を確認する場面でも、このような換算が日常的に行われています。

例題3|150 barをpsiに変換する(高圧設備の例)

【問題】高圧ガス容器の充填圧力が150 barと記されていた。これは何psiか?

【計算式】

psi = 150 × 14.5038

= 2175.57 psi

【答え】約 2,176 psi

高圧設備では大きな数値が出てきますが、計算手順は変わりません。150 barは約2,176 psiです。コンプレッサーや消防・ダイビング用シリンダーの圧力管理などで参照されることがある数値でしょう。単位が大きくなっても係数をかけるだけですので焦らず計算しましょう。高圧機器を扱う現場では、換算ミスが安全事故につながるリスクもあるため、二重チェックを習慣化することをおすすめします。

まとめ|barとpsiの換算をしっかりマスターしよう

本記事では、barとpsiの単位変換・換算について、基本の公式から換算表、具体的な例題まで詳しく解説しました。最後に要点を振り返りましょう。

1 bar = 14.5038 psi、1 psi = 0.0689476 barという換算係数が基本です。barはメートル法系の圧力単位で産業・気象分野に広く使われ、psiはヤード・ポンド法の単位で北米製品や車のタイヤ空気圧でよく登場します。

計算自体はシンプルな掛け算・割り算で行えますが、有効数字の扱いや、ゲージ圧・絶対圧の違いにも注意が必要でしょう。換算表を手元に置いておくと、現場でも素早く対応できます。

本記事の内容をしっかり理解しておけば、barとpsiの換算で迷う場面はぐっと減るはずです。ぜひ日々の作業や学習に役立ててください。