この記事では、炭酸カルシウムと水の反応式は?水によく溶ける?溶けない?【CaCO3 + H2O ⇌ Ca2+ + HCO3– + OH– :溶解性】について解説していきます。
結論として
・炭酸カルシウムは水にほとんど溶けない物質であり、
・炭酸カルシウムと水の反応式(イオン化の式)はCaCO3 + H2O ⇌ Ca2+ + HCO3– + OH–
ですね。
それでは詳しく見ていきましょう!
炭酸カルシウムと水の反応式【イオン化の化学反応式:CaCO3 + H2O ⇌ Ca2+ + HCO3– + OH–】
まずは、炭酸カルシウムと水の反応式について確認していきます。
炭酸カルシウムが水に溶解する際、以下のような反応が起こります。
炭酸カルシウム(CaCO3)が水(H2O)に溶解し、カルシウムイオン(Ca2+)、炭酸水素イオン(HCO3–)、水酸化物イオン(OH–)を生成します。
何度も書いたりして忘れないように注意しましょう!
この反応は可逆反応であり、一定の平衡状態が存在します。
炭酸カルシウムは水に溶ける?溶けない?水への溶解性
続いては、炭酸カルシウムが水に溶けるか?溶けないか?についても確認していきます!
上記の通り、炭酸カルシウムは水に溶解してイオン化しますが、その溶解度は非常に低いです。
炭酸カルシウムの水への溶解性については、次の項目で詳しく確認しましょう。
炭酸カルシウムの水への溶解性
炭酸カルシウムは水に対する溶解度が非常に低い物質です。常温の水100gに対して、わずか0.0013g程度しか溶解しません。
ただし、水に二酸化炭素が溶け込んでいる場合、炭酸カルシウムの溶解度は増加します。
これは、二酸化炭素が水に溶けると炭酸が生成され、炭酸カルシウムが炭酸と反応して可溶性の炭酸水素カルシウムを形成するためです。
この性質から、炭酸カルシウムは石灰岩や大理石などの形で自然界に広く存在しています。また、炭酸飲料の製造にも利用されています。
まとめ 炭酸カルシウムは水に溶ける?溶けない?【CaCO3 + H2O ⇌ Ca2+ + HCO3– + OH–:溶解性】
ここでは、炭酸カルシウムと水の反応式は?水に溶ける?溶けない?【CaCO3 + H2O ⇌ Ca2+ + HCO3– + OH–:溶解性】について確認しました。
炭酸カルシウムは水に溶解してイオン化しますが、その溶解度は非常に低いです。
ただし、水に二酸化炭素が溶け込んでいる場合、炭酸カルシウムの溶解度は増加します。
炭酸カルシウムの各性質に慣れ、さらに楽しく化学の勉強をしていきましょう!