この記事では、濃硫酸と水の反応式は?水に溶ける?溶けない?【H2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4– :溶解性・反応性】について解説していきます。
結論として
・濃硫酸は水と激しく反応し、発熱しながら溶解する液体であり、
・濃硫酸と水の反応式(オキソニウムイオンと硫酸水素イオンの生成式)はH2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4–
ですね。
それでは詳しく見ていきましょう!
濃硫酸と水の反応式【オキソニウムイオンと硫酸水素イオンの生成の化学反応式:H2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4–】
まずは、濃硫酸と水の反応式について確認していきます。
濃硫酸が水と反応する際、以下のような反応が起こります。
H2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4–
濃硫酸(H2SO4)が水(H2O)と反応し、オキソニウムイオン(H3O+)と硫酸水素イオン(HSO4–)を生成します。
何度も書いたりして忘れないように注意しましょう!
この反応は発熱反応であり、不可逆的に進行します。
濃硫酸は水に溶ける?溶けない?水への溶解性と反応性
続いては、濃硫酸が水に溶けるか?溶けないか?についても確認していきます!
上記の通り、濃硫酸は水と激しく反応し、発熱しながら溶解します。
濃硫酸の水への溶解性と反応性については、次の項目で詳しく確認しましょう。
濃硫酸の水への溶解性と反応性
濃硫酸は水に非常によく溶ける液体です。濃硫酸を水に加えると、大量の熱を発生しながら激しく溶解します。
この溶解の際に発生する熱は、水の沸点を超えることもあるため、濃硫酸を水で薄める際は、必ず濃硫酸を水に加える順番で行う必要があります。逆に、水を濃硫酸に加えると、急激な発熱によって水が瞬間的に蒸発し、濃硫酸が飛び散る危険性があります。
また、濃硫酸は非常に強い酸性を示します。濃硫酸水溶液のpHは、濃度によって異なりますが、通常-1程度の強酸性を示します。
この性質から、濃硫酸は化学工業や金属加工など、様々な分野で広く利用されています。ただし、強酸性かつ発熱性があるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
まとめ 濃硫酸は水に溶ける?溶けない?【H2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4–:溶解性・反応性】
ここでは、濃硫酸と水の反応式は?水に溶ける?溶けない?【H2SO4 + H2O → H3O+ + HSO4–:溶解性・反応性】について確認しました。
濃硫酸は水に非常によく溶け、激しく反応しながら発熱します。濃硫酸水溶液は非常に強い酸性を示し、様々な分野で利用されています。
濃硫酸の各性質に慣れ、さらに楽しく化学の勉強をしていきましょう!ただし、濃硫酸の取り扱いには十分に注意してくださいね。