卵1個は何グラム?サイズ別の重さの目安と料理での量り方
レシピに卵1個と書かれていても、冷蔵庫にある卵の大きさによって仕上がりが変わることがあります。
卵は殻を含む重さと中身だけの重さに差があり、サイズ表示の見方を知っておくと、菓子作りから卵焼きまで分量を調整しやすくなるでしょう。
この記事では、サイズ別の重さの目安、可食部の重量、料理で不足や余りが出たときの量り方をわかりやすく紹介します。
卵1個の重さの目安

それではまず卵1個の重さの目安について解説していきます。
市販卵はMサイズが基準になりやすい理由
一般的な家庭用レシピで想定されやすいのは、殻付きでおよそ58gから64gのMサイズの鶏卵です。
殻を除いた中身は約50g前後となり、卵白と卵黄を合わせた全卵として計量する際の基準になります。
ただし、料理本や製菓レシピには卵1個だけと書かれていることも多く、著者がどのサイズを前提にしたかまでは読み取れない場合があります。
迷ったときは、Mサイズを標準として考え、細かな配合が必要な料理では中身の重量を量る方法が安心です。
殻付き重量と可食部重量の違い
卵のパックに表示される重量は、基本的に殻を含めた状態の重量です。
一方で、調理に使える可食部は殻の分だけ軽くなります。
殻は1個あたりおおむね5gから7g程度で、卵が大きくなるほど多少重くなる傾向があります。
たとえば殻付き60gのMサイズなら、割った後の全卵は約53gから55gが目安です。
殻を除いた全卵の目安は、殻付き重量から約10パーセント前後を差し引いて考えると便利です。
60gの卵なら、60gから6g程度を引き、全卵は約54gと見積もれます。
卵白と卵黄の配分
全卵を使う料理だけでなく、卵黄だけ、卵白だけを使うレシピもあります。
Mサイズの卵なら、卵白は約33gから35g、卵黄は約17gから19gが目安です。
卵黄は個体差が出やすく、鮮度や鶏の種類、サイズによっても量が変わります。
メレンゲ、カスタード、マヨネーズのように卵白や卵黄の割合が食感へ直結する料理では、個数ではなくグラムで管理することが大切です。
サイズ別の重量一覧
続いてはサイズ別の重量一覧を確認していきます。
鶏卵の規格におけるサイズ区分
市販される鶏卵は、重量によりSS、S、MS、M、L、LLといったサイズに分けられています。
パックに表示されたサイズは、卵を割る前におおよその重さを判断する手がかりです。
| サイズ | 殻付き重量の目安 | 全卵の目安 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|---|
| SS | 40g未満 | 約34gから36g | 小分け料理、少量の卵液 |
| S | 40g以上46g未満 | 約35gから40g | 小さめの目玉焼き、弁当 |
| MS | 46g以上52g未満 | 約40gから46g | 日常の副菜 |
| M | 52g以上58g未満 | 約46gから52g | 一般的なレシピ |
| L | 58g以上64g未満 | 約52gから58g | 卵料理、菓子作り |
| LL | 64g以上70g未満 | 約58gから64g | 大きめの卵料理 |
販売店や生産地での表記には幅があるため、表の数値は実用的な目安として使いましょう。
MサイズとLサイズの差
MとLは見た目には近くても、可食部では1個あたり数gから10gほど差が生じることがあります。
卵3個なら差はさらに広がり、全卵の量が20g以上変わる可能性もあります。
だし巻き卵なら多少の違いを吸収できますが、スポンジケーキやプリンでは水分量とたんぱく質量のバランスが変化しやすいでしょう。
卵のサイズが指定されていないレシピでは、まずMサイズを選ぶと調整が少なく済みます。
手元にLサイズしかない場合は、割って混ぜてから必要量だけ取り分ける方法がおすすめです。
卵の個数換算で起こりやすい誤差
卵2個、卵3個という表記は手軽ですが、サイズが違えば全卵量も異なります。
たとえば全卵100gが必要なレシピにLLサイズを2個使うと、必要量を超えることがあります。
反対にSサイズ2個では足りず、生地が硬くなったり、卵液の量が不足したりするかもしれません。
卵の個数表記はおおらかな料理向きであり、再現性を求める場合にはグラム表記へ置き換えると失敗を減らせます。
料理別の量り方
続いては料理別の量り方を確認していきます。
家庭料理での手軽な調整
炒め物、チャーハン、親子丼、卵焼きなどは、卵の大きさが多少違っても作りやすい料理です。
ただし卵液が多いと味付けが薄くなりやすいため、Lサイズ以上を使うときは、しょうゆや塩をほんの少し増やすと全体がまとまりやすくなります。
卵焼きでは卵1個あたりのだしの量を一定にすることもポイントです。
卵が大きいほどだしを増やすのではなく、先に卵液の総重量を確認すると、好みの食感を保ちやすいでしょう。
お菓子作りでの正確な計量
製菓では、卵の量が膨らみ、しっとり感、口どけに影響します。
特にスポンジケーキ、シフォンケーキ、マカロン、カスタードクリームでは、卵の重量を量る工程を省かないほうが安心です。
レシピに全卵100gとあれば、卵を割ってよく溶き、キッチンスケールで100gを量り取ります。
残った卵液は加熱してスープに加える、卵かけご飯に使うなど、別の料理へ回せます。
卵白だけを泡立てるメレンゲ菓子では、ボウルや泡立て器に水分や油分を残さないことも重要です。
重量を合わせても泡立ちが弱ければ、期待した高さや軽さが出にくくなります。
離乳食や少量調理での分け方
少量だけ使いたいときは、卵をしっかり溶いてから必要量を取り分けます。
卵黄だけを使う場合も、ゆで卵を作ってから取り分けるより、用途に応じて加熱前後の重量を確認したほうが量をそろえやすくなります。
離乳食では月齢や体調に合わせ、十分に加熱することが基本です。
卵の扱いに不安がある場合は、自治体の案内や医療機関の指示も参考にしてください。
重さが仕上がりへ与える影響
続いては重さが仕上がりへ与える影響を確認していきます。
水分量と食感の変化
卵は水分、たんぱく質、脂質を含む食材であり、量が変わると料理のまとまり方も変わります。
卵白は水分とたんぱく質が中心で、加熱すると固まりやすい特徴があります。
卵黄には脂質と乳化成分が多く、コクやなめらかさを生み出します。
大きい卵を使えば単純に量が増えるだけでなく、卵白と卵黄の配分にもわずかな違いが出るため、繊細な料理ほど影響を受けるでしょう。
加熱料理での調整方法
茶碗蒸しやプリンは、卵に対する液体の比率が口当たりを左右します。
卵が増えたのにだしや牛乳を変えなければ、硬めの仕上がりになりやすい傾向です。
茶碗蒸しをなめらかに仕上げたい場合は、溶き卵の重量を基準にして、だしを約3倍程度加える考え方が役立ちます。
好みや具材によって調整し、強い沸騰を避けながら加熱してください。
反対に卵が少ないと、固まりにくく、すが入りやすい場合があります。
低温からゆっくり火を通すことも、卵料理をきれいに作るコツです。
パンや生地での調整方法
パン生地、ホットケーキ、クッキーでは、卵の水分量が粉とのバランスを変えます。
卵が多すぎると生地がゆるくなり、少なすぎるとパサつきやすくなることがあります。
レシピどおりの卵量に合わせることが理想ですが、多少の差なら牛乳や粉を少量ずつ調整して対応できます。
一度に加えず、生地の状態を見ながら少しずつ加えることが失敗を避ける近道です。
卵を量るときの注意点
続いては卵を量るときの注意点を確認していきます。
殻を割る前と後で確認する方法
おおよその重さだけ知りたいなら、殻付きのままキッチンスケールに載せれば十分です。
正確な全卵量が必要なら、別の容器に割り入れ、殻を除いてから量ります。
容器の重さを差し引く風袋引き機能を使うと、洗い物を増やさずに作業できるでしょう。
割った卵はよく溶きほぐしてから量ると、卵白だけが偏ることを防げます。
卵白と卵黄を分けるときの工夫
卵白と卵黄を分ける際には、卵黄を傷つけないように注意します。
卵白を泡立てるレシピでは、少量の卵黄が混ざるだけでも泡立ちが弱くなる場合があります。
複数の卵を分けるときは、最初から大きなボウルへ入れず、小さな器で1個ずつ確認する方法が安全です。
失敗した卵を分けておけるため、ほかの卵白まで使えなくなる事態を防げます。
卵白を必要量より多く用意できたときは、冷凍保存も選択肢です。
用途と保存期間をメモし、解凍後は十分に加熱する料理へ使うと扱いやすいでしょう。
鮮度と保存状態の確認
卵の重さは鮮度によっても少しずつ変化します。
保存中に水分が抜けるため、古くなるほど軽くなることがあります。
ただし重量だけで安全性を判断することはできません。
購入後は冷蔵で保存し、ひび割れがある卵は早めに十分加熱して使うことが大切です。
消費期限と保存状態を優先することが、料理の仕上がりと衛生管理の両方につながります。
卵1個の重さのまとめ
卵1個の重さはサイズによって異なり、家庭でよく使われるMサイズなら、殻付きで約58gから64g、可食部は約50g前後が一つの目安です。
ただし実際の重量には個体差があり、LやLLの卵では全卵量が大きく増えることもあります。
炒め物や卵焼きなどでは個数を基準にしても対応しやすい一方、プリン、ケーキ、パンのように配合が大切な料理では、殻を除いた卵液をグラムで量る方法がおすすめです。
卵1個という表記に迷ったら、まずMサイズを基準に考えましょう。
仕上がりを安定させたい料理では、全卵、卵白、卵黄を必要な重量に合わせることが確実です。
サイズ表示と可食部の目安を知っておけば、手元の卵を無駄なく使いながら、いつもの料理も好みの食感へ近づけられるでしょう。