【Excel】エクセルでカンマ区切りにする方法(関数・分割・縦に並べる・数字・CSV変換など)を徹底解説
Excelを使ってデータを整理するとき、「カンマ区切りにしたい」「カンマで区切られたデータを分割したい」といった場面は非常に多いものです。
特に、CSVファイルとのやり取りや、テキストデータの加工、数字の桁区切り表示など、カンマ区切りに関する操作はExcelの中でも頻繁に登場する作業のひとつといえるでしょう。
しかし、「関数を使う方法がわからない」「カンマで区切ったデータを縦に並べる方法が知りたい」「CSV変換するにはどうすればいいの?」と、やり方に迷ってしまう方も少なくありません。
本記事では、Excelでカンマ区切りにするさまざまな方法を、関数・分割・縦並び・数字の桁区切り・CSV変換まで幅広く、わかりやすく徹底解説していきます。
Excelのカンマ区切りは「目的別」に使い分けるのが正解
それではまず、Excelにおけるカンマ区切りの全体像について解説していきます。
ひと口に「カンマ区切り」と言っても、Excelの操作においてはいくつかの異なる意味・場面があります。
大きく分けると、以下の4つの用途が挙げられます。
| 用途 | 具体的なシーン | 主な操作方法 |
|---|---|---|
| 数字の桁区切り | 1000を1,000と表示したい | セルの書式設定・TEXT関数 |
| 文字列の結合 | 複数セルをカンマでつないで1つにしたい | TEXTJOIN関数・CONCATENATE関数 |
| カンマ区切りの分割 | 「A,B,C」を別々のセルに分けたい | 区切り位置・TEXTSPLIT関数 |
| CSV変換・出力 | Excelデータをカンマ区切りのCSVにしたい | 名前を付けて保存(CSV形式) |
このように、目的によって使うべき機能や関数がまったく異なります。
まず自分が「何をしたいのか」を明確にしてから操作を選ぶことが、Excelをスムーズに使いこなすうえで非常に重要です。
以降では、それぞれの操作を具体的な手順とともに詳しく説明していきます。
【関数で解決】カンマ区切りの結合・表示をExcel関数で行う方法
続いては、Excelの関数を使ってカンマ区切りを実現する方法を確認していきます。
関数を活用することで、複数セルのデータをカンマでつないだり、数字をカンマ付きで表示したりと、さまざまな表現が可能になります。
TEXTJOIN関数で複数のセルをカンマでつなぐ
複数のセルに入力されたデータをカンマ区切りで1つの文字列にまとめたいときに便利なのが、TEXTJOIN関数です。
Excel 2019以降および Microsoft 365で使用できる関数で、区切り文字・空白のセルを無視するかどうか・対象範囲をシンプルに指定できるのが特徴です。
書式:=TEXTJOIN(区切り文字, 空白を無視するか, テキスト1, [テキスト2], …)
例:=TEXTJOIN(“,”, TRUE, A1:A5)
→ A1からA5のデータをカンマ区切りで結合し、空白セルは無視する
第2引数をTRUEにすると空白セルをスキップしてくれるため、データに抜けがあっても不要なカンマが入らずに済みます。
一方、FALSEにすると空白部分もカンマで区切られるため、位置を保持したい場合はFALSEを選ぶとよいでしょう。
TEXT関数・書式設定で数字をカンマ付きで表示する
「1000000」のような大きな数字を「1,000,000」と3桁区切りで見やすく表示したい場合は、TEXT関数またはセルの書式設定を使う方法が効果的です。
TEXT関数の例:=TEXT(A1,”#,##0″)
→ A1の数値をカンマ区切りの文字列として返す
書式設定の場合:セルを選択 → Ctrl+1 → 「数値」→「桁区切り(,)を使用する」にチェック
TEXT関数を使うと文字列として返ってくるため、計算に使う場合は書式設定の方が適しています。
表示上だけカンマを付けたいのか、文字列としてカンマ付きの数字を使いたいのかによって使い分けるのがポイントです。
CONCATENATE関数・&演算子でカンマを手動で挿入する
古いバージョンのExcelや、シンプルに少数のセルをつなぎたい場合は、CONCATENATE関数や&(アンパサンド)演算子を使う方法もあります。
CONCATENATE関数の例:=CONCATENATE(A1,”,”,B1,”,”,C1)
&演算子の例:=A1&”,”&B1&”,”&C1
→ A1・B1・C1の内容をカンマで区切って結合する
セルの数が少ない場合はこちらの方がシンプルで直感的に書けます。
ただし、対象セルが多くなるとTEXTJOIN関数の方が格段に効率的ですので、状況に応じて使い分けましょう。
Excel 2016以前のバージョンではTEXTJOIN関数が使えないため、CONCATENATE関数や&演算子が主要な選択肢になります。
お使いのExcelのバージョンを事前に確認しておくことが大切です。
【分割・縦に並べる】カンマ区切りのデータを分ける方法
続いては、すでにカンマ区切りになっているデータを分割したり、縦に並べたりする方法を確認していきます。
「A,B,C」のように1つのセルにまとまったデータを整理したい場面でよく使われる操作です。
「区切り位置」機能でカンマ区切りデータを列に分割する
Excelには、「区切り位置」ウィザードという便利な機能が搭載されています。
これを使えば、カンマで区切られた文字列を複数の列に簡単に分割できます。
手順:
① 分割したいセルを選択する
② 「データ」タブ → 「区切り位置」をクリック
③ 「コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選択 → 次へ
④ 「コンマ」にチェックを入れる → 次へ → 完了
この操作により、「東京,大阪,名古屋」のようなデータが3つの列にきれいに分割されます。
元のデータは上書きされるため、必要に応じてバックアップを取っておくと安心です。
TEXTSPLIT関数でカンマ区切りデータを分割する(Excel 365対応)
Microsoft 365をお使いの方には、TEXTSPLIT関数という新しい方法もあります。
関数として使えるため、元データを変えずに別の場所に分割結果を表示できるのが大きなメリットです。
書式:=TEXTSPLIT(テキスト, 列の区切り文字, [行の区切り文字])
例:=TEXTSPLIT(A1,”,”)
→ A1の「東京,大阪,名古屋」を3列に分割して表示する
行の区切り文字を指定することで、横方向だけでなく縦方向にも展開することができます。
動的配列関数のため、結果が自動的にスピルして表示されるのも便利なポイントでしょう。
カンマ区切りデータを縦に並べる方法
「A,B,C」のようなカンマ区切りのデータを横ではなく縦(列方向)に並べたい場合は、TEXTSPLIT関数の第3引数にカンマを指定する方法が使えます。
例:=TEXTSPLIT(A1,,”,”)
→ A1の「東京,大阪,名古屋」を縦(列)方向に並べて表示する
※ 第2引数(列区切り)を省略し、第3引数(行区切り)にカンマを指定
TEXTSPLIT関数が使えない環境では、FILTERXML関数とSUBSTITUTE関数の組み合わせで同様のことが実現できます。
例:=FILTERXML(““&SUBSTITUTE(A1,”,”,”“)&”“,”//b”)
→ A1のカンマ区切りデータをXML形式に変換し、縦に展開して取り出す
やや複雑に見えますが、一度理解してしまえば応用範囲が広い方法です。
Excel 2019以前のユーザーにとっては重宝するテクニックといえるでしょう。
【CSV変換】ExcelデータをカンマSV形式で保存・活用する方法
続いては、ExcelのデータをCSV(カンマ区切り値)形式に変換・保存する方法を確認していきます。
CSVはシステム間のデータ連携や、他のアプリケーションへのデータ移行でよく使われる形式であり、Excelユーザーが知っておくべき基本操作のひとつです。
ExcelをCSV形式で保存する基本手順
ExcelファイルをCSV形式で保存する方法はとてもシンプルです。
「名前を付けて保存」からファイル形式を変更するだけで、カンマ区切りのCSVファイルを作成できます。
手順:
① 「ファイル」タブ → 「名前を付けて保存」をクリック
② 保存場所を選択し、ファイルの種類から「CSV(コンマ区切り)(*.csv)」を選択
③ 「保存」をクリック
④ 確認ダイアログが表示されたら「はい」を選択
保存後にメモ帳などのテキストエディタでCSVファイルを開くと、各セルのデータがカンマで区切られているのを確認できます。
なお、CSV保存ではアクティブなシートのみが対象となる点に注意が必要です。
CSVの文字コードと注意点(UTF-8 vs Shift-JIS)
CSV変換において見落としがちなのが、文字コードの問題です。
Excelの標準的なCSV保存はShift-JIS形式ですが、システムによってはUTF-8を要求されることがあります。
| 文字コード | 特徴 | 保存方法 |
|---|---|---|
| Shift-JIS | Excelのデフォルト。日本語環境での標準 | 通常の「名前を付けて保存」でCSV選択 |
| UTF-8(BOMあり) | Excelで開いても文字化けしにくい | 「CSV UTF-8(コンマ区切り)」を選択 |
| UTF-8(BOMなし) | Webシステムや他OSでの互換性が高い | テキストエディタで変換して保存 |
システムへのアップロード用にCSVを作成する際は、あらかじめ担当者に文字コードの要件を確認しておくと、文字化けトラブルを防ぐことができます。
Power QueryでExcelデータをCSV出力・加工する方法
より高度なCSV活用として、Power Query(パワークエリ)を使ってデータを加工してからCSV出力する方法もあります。
Power QueryはExcel 2016以降で使えるデータ変換ツールで、複数シートのデータ統合・カンマ区切りデータの分割・整形などをGUI操作で行えます。
Power QueryでCSVを取り込む手順:
① 「データ」タブ → 「データの取得」→「テキストまたはCSVから」
② 対象のCSVファイルを選択
③ プレビューを確認し、「データの変換」または「読み込み」をクリック
Power Queryを使えば、カンマ区切りデータを取り込んで列分割・型変換・フィルタリングまで一括で行えるため、定期的にCSVを扱う業務では特に威力を発揮します。
CSVファイルをExcelで開くとき、「0001」のような先頭ゼロが消えてしまうことがあります。
Power Queryやテキストインポートウィザードを使って「テキスト型」として読み込むことで、先頭ゼロを保持できます。
まとめ
本記事では、Excelでカンマ区切りにするさまざまな方法について、関数・分割・縦並び・数字の桁区切り・CSV変換まで幅広く解説してきました。
カンマ区切りの操作はひとつではなく、目的に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
複数セルをカンマでつなぎたいならTEXTJOIN関数、カンマ区切りデータを分割・縦に並べたいならTEXTSPLIT関数や区切り位置機能、数字に桁区切りを付けたいならTEXT関数や書式設定、CSVに変換したいなら「名前を付けて保存」と、それぞれの場面に合ったツールを活用しましょう。
また、Excelのバージョンによって使える関数が異なる点も意識しておくと、職場の環境に応じた最適な方法を選びやすくなります。
今回ご紹介した方法を参考に、Excelのカンマ区切り操作をぜひ日々の業務に役立ててみてください。