【Excel】エクセルのコメント・吹き出しの位置を変更する方法(矢印の位置・一括変更・メモの表示位置など)
Excelを使って資料を作成するとき、セルにコメントや吹き出しを挿入して補足情報を伝える場面は多いのではないでしょうか。
しかし、コメントの吹き出しが表の邪魔な位置に表示されてしまったり、矢印がずれていたりして、見づらくなってしまうことも少なくありません。
この記事では、Excelのコメント・吹き出しの位置を変更する方法について、矢印の向きの調整・一括変更・メモの表示位置の設定など、実用的なテクニックをわかりやすく解説していきます。
コメント機能をうまく活用して、見やすく整った資料作りを目指しましょう。
Excelのコメント・吹き出しの位置は自由に変更できる
それではまず、Excelのコメント・吹き出しの位置変更について、結論からお伝えしていきます。
Excelのコメント(メモ)は、吹き出しの枠自体をドラッグすることで、自由に表示位置を変更することが可能です。
また、吹き出しから伸びる矢印(引き出し線)の向きや角度も、頂点を操作することで調整できます。
複数のコメントをまとめて移動させたい場合も、操作の工夫次第でスムーズに対応できるでしょう。
Excelのコメント・吹き出し位置変更のポイント
吹き出しの枠線部分をドラッグ → 表示位置を移動
吹き出しの頂点(ハンドル)を操作 → 矢印の向きを変更
複数コメントの一括変更 → VBAや選択ツールで対応
デフォルトでは、コメントはセルの右上付近に自動で表示されますが、レイアウトの都合上、別の場所に移したいケースも多いでしょう。
位置変更の操作はシンプルなので、一度覚えてしまえばすぐに使いこなせるはずです。
コメント(メモ)と吹き出しの違い
ExcelにはコメントとメモMemo(旧バージョンのコメント)の2種類があります。
Excel 2019以降では、スレッド形式の「コメント」と、従来の吹き出し型の「メモ」が区別されるようになりました。
吹き出しの位置を変更する操作は、主にメモ(旧コメント)に対して行うものです。
| 種類 | 特徴 | 位置変更 |
|---|---|---|
| コメント(スレッド型) | 返信機能あり・共同編集向け | 変更不可 |
| メモ(吹き出し型) | 従来のコメント・吹き出しで表示 | 変更可能 |
位置変更の操作を行いたい場合は、メモ形式を使用しているかどうかを事前に確認しておきましょう。
コメント・メモを表示させる方法
コメントやメモは通常、セルにカーソルを合わせたときのみ吹き出しが表示されます。
位置を変更するためには、吹き出しを常に表示させた状態にする必要があります。
セルを右クリックして「メモの表示/非表示」を選択すると、常時表示に切り替えることが可能です。
吹き出し枠の選択方法
吹き出しの位置を変更するには、まず吹き出し枠を正しく選択することが重要です。
吹き出し内のテキスト部分をクリックすると文字入力モードになってしまうため、枠線(外枠部分)をクリックして枠全体を選択した状態にしてから操作しましょう。
枠線をクリックすると、枠の周囲に白い丸のハンドルが表示され、移動やリサイズが可能な状態になります。
吹き出しの表示位置と矢印(引き出し線)の向きを変更する方法
続いては、吹き出しの表示位置と矢印の向きを変更する具体的な手順を確認していきます。
コメントの吹き出しは見た目のレイアウトに大きく影響するため、矢印の位置や向きをしっかり調整することで、資料の見やすさが格段に向上します。
吹き出しの表示位置を移動する手順
吹き出しの位置を移動させる基本的な手順は以下のとおりです。
手順1. 対象セルを右クリックし、「メモの表示/非表示」を選択して吹き出しを表示させる
手順2. 表示された吹き出しの枠線部分(外枠)をクリックして選択する
手順3. カーソルが十字矢印の形になったことを確認し、ドラッグして任意の位置へ移動する
手順4. 移動後、セル外の任意の場所をクリックして選択を解除する
ドラッグ中はカーソルの形が変わるので、移動モードになっているかどうかを確認しながら操作しましょう。
誤ってテキスト編集モードに入ってしまった場合は、Escキーで一度抜けてから再度枠線をクリックするとうまくいきます。
矢印(引き出し線)の向きを変える方法
吹き出しから伸びる矢印の向きは、吹き出しの頂点ハンドルをドラッグすることで変更できます。
吹き出し枠を選択した状態で「図形の書式設定」→「頂点の編集」を使うと、矢印部分の形状を細かく調整することも可能です。
特定のセルや数値を指し示したい場合に、矢印の向きを正確に合わせておくと、読み手への伝わりやすさが高まります。
吹き出しのサイズを変更する方法
吹き出しのサイズを変更したい場合は、枠線を選択した状態で四隅や辺のハンドルをドラッグすることで自由にリサイズできます。
テキスト量に合わせてサイズを調整しておくと、吹き出しがすっきりと見やすくなります。
また、「図形の書式設定」パネルから数値を入力して、高さや幅を正確に指定することも可能です。
コメント・吹き出しを一括で位置変更する方法
続いては、複数のコメント・吹き出しをまとめて位置変更する方法を確認していきます。
シート上にコメントが多数ある場合、一つひとつ手動で移動させるのは非常に手間がかかります。
VBAマクロや選択ツールを活用することで、一括変更が効率的に行えるため、ぜひ覚えておきましょう。
「オブジェクトの選択」で複数まとめて移動する
Excelの「ホーム」タブにある「検索と選択」→「オブジェクトの選択」を使うと、シート上のコメントを含む図形・オブジェクトを複数まとめて選択できます。
手順1. 「ホーム」タブ →「検索と選択」→「オブジェクトの選択」をクリック
手順2. ドラッグで移動したいコメント・吹き出しを囲むように範囲選択する
手順3. 選択された状態のままドラッグして任意の位置へ移動する
ただし、この方法はコメントを「常時表示」にしていないと選択できない場合があるため、事前に吹き出しを表示状態にしておくことが大切です。
VBAマクロで一括位置変更する方法
より細かく一括変更したい場合は、VBAマクロを使った自動化が非常に効果的です。
たとえば、シート内の全コメントの吹き出し位置をリセットしたり、特定のオフセット値に揃えたりすることがコードで実現できます。
VBAコード例(全コメントの位置を揃える)
Sub ResetCommentPositions()
Dim c As Comment
For Each c In ActiveSheet.Comments
c.Shape.Left = c.Parent.Left + 50
c.Shape.Top = c.Parent.Top – 30
Next c
End Sub
上記のコードは、各コメントの吹き出しをそのセルの位置を基準として一定のオフセット値で配置するものです。
数値を変更することで、吹き出しの表示位置を自由に調整できます。
コメントの表示・非表示を一括切り替えする方法
シート上のすべてのコメントを一括で表示・非表示にしたい場合は、「校閲」タブにある「すべてのコメントの表示」ボタンが便利です。
このボタンをクリックするだけで、シート内の全コメントの表示状態をまとめて切り替えることが可能です。
一括で位置変更を行う前に、まずすべて表示状態にしてから操作するとスムーズに進みます。
メモの表示位置に関する細かな設定と注意点
続いては、メモの表示位置に関する細かな設定と、操作時の注意点を確認していきます。
コメントや吹き出しの位置変更をスムーズに行うためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
コメントがリセットされてしまう原因と対策
一度位置を変更したコメントが、ファイルを保存・再度開いた際に元の位置に戻ってしまうことがあります。
この現象は、コメントの位置情報が正しく保存されていない場合に起こりやすいです。
コメント位置がリセットされる主な原因
・ファイル形式が古い(.xlsなど)の場合に位置情報が失われることがある
・Excelのバージョンによって互換性の問題が生じる場合がある
・VBAで位置設定後に保存処理が正しく行われていないケース
対策としては、ファイルを.xlsx形式で保存することや、VBAを使って位置を毎回設定するマクロを組み込む方法が有効です。
印刷時のコメント・吹き出しの表示設定
コメントは画面上での見た目だけでなく、印刷時にどのように出力されるかも設定できます。
「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」→「シート」タブの「コメント」欄で、以下のように設定が可能です。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| なし | コメントを印刷しない |
| シートの末尾 | シートの最終ページにまとめて印刷 |
| 画面表示イメージ | 画面と同じ位置に吹き出しで印刷 |
印刷で吹き出しをそのまま出力したい場合は、「画面表示イメージ」を選択し、事前にコメントを常時表示状態にしておきましょう。
吹き出しのデザインを変更する方法
吹き出しの色や枠線のデザインを変更したい場合は、吹き出し枠を右クリックして「図形の書式設定」を選択します。
塗りつぶしの色・枠線の色・透明度などを自由にカスタマイズすることが可能です。
吹き出しのデザインを整えるだけで、資料全体の見栄えが一気に向上するため、ぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は、Excelのコメント・吹き出しの位置を変更する方法について解説しました。
吹き出しの枠線をドラッグするだけで表示位置を移動できること、矢印の向きは頂点ハンドルで調整できること、複数のコメントを一括変更するにはVBAやオブジェクト選択が有効であることがお分かりいただけたかと思います。
また、メモと新しいコメント(スレッド型)の違いを理解しておくことで、操作の混乱を防ぐことができます。
コメント・吹き出しの位置や見た目を適切に整えることで、資料の読みやすさと伝わりやすさが大きく向上します。
印刷時の設定やデザインのカスタマイズも含めて、ぜひ今回の内容を実際の業務に役立ててみてください。