エクセルで作業が完了したあと、不要になったコメントをまとめて削除したいと思ったことはありませんか?コメントが多く残ったままだと、ファイルが見づらくなったり、印刷時に意図しない形で出力されてしまったりすることがあります。
本記事では、エクセルのコメントを削除する方法を詳しく解説します。1つのコメントを削除する基本手順から、ショートカットキーを使った消し方、シート全体のコメントを一括削除する方法、さらに削除できない原因と対処法まで幅広くご紹介します。
「コメントをまとめて一気に消したい」「削除しようとしてもできない」という方にもきっと役立つ内容です。ぜひ最後までお読みください。
エクセルのコメント削除は右クリックか「校閲」タブから行うのが基本
それではまず、エクセルのコメントを削除する方法の全体像について解説していきます。
エクセルでコメントを削除する方法は主に3つあります。セルを右クリックして「コメントの削除」を選ぶ方法、「校閲」タブの「削除」ボタンを使う方法、そしてVBAで一括削除する方法です。1つ1つ削除する場合は右クリックが手軽ですが、シート全体やブック全体のコメントをまとめて消したい場合はVBAが最も効率的でしょう。
コメント削除の主な方法まとめ
・右クリックメニュー:セルを右クリック →「コメントの削除」または「メモの削除」
・校閲タブ:「校閲」→「削除」ボタンをクリック
・複数セル選択:コメントのある複数セルを選択してから一括削除
・VBA:全シート・全ブックのコメントをコードで一括削除
・ジャンプ機能:コメントのあるセルをすべて選択してから削除
まず、最も基本的なコメント削除の操作画面を確認しましょう。
コメントのあるセルを右クリックすると「メモの削除」または「コメントの削除」が表示されます。
クリックするだけで即座にコメントが削除され、赤い三角のインジケーターも同時に消えます。削除は元に戻す(「Ctrl」+「Z」)ことができるため、誤って削除してしまった場合でも安心です。
コメントをショートカットや「校閲」タブから削除する方法
続いては、ショートカットや「校閲」タブを使ってコメントを削除する手順を確認していきます。
「校閲」タブの「削除」ボタンでコメントを削除する
「校閲」タブには「削除」ボタンが用意されており、選択中のセルのコメントをクリック1つで削除できます。
複数のセルを選択した状態で「削除」ボタンをクリックすると、選択範囲内にあるすべてのコメントをまとめて削除することも可能です。
「校閲」タブの「削除」ボタンはコメントがないセルを選択した状態ではグレーアウトして押せません。コメントのあるセルを正しく選択してから操作しましょう。
ショートカットキーでコメントを削除する方法
コメントをキーボードだけで削除したい場合は、Alt→R→D(順番に押す)のショートカットが使えます。「Alt」を押してリボンモードに入り、「R」で校閲タブを選択し、「D」で削除を実行します。
なお、「Delete」キーや「BackSpace」キーではコメントは削除されません。これらはセルの値を削除するキーであり、コメントには影響しない点に注意が必要です。コメントを削除するには必ず右クリックメニューか校閲タブの操作を使いましょう。
ジャンプ機能でコメントのあるセルを一括選択してから削除する
シート全体のコメントをまとめて削除したい場合、「ジャンプ」機能を使ってコメントのあるセルをすべて選択してから削除する方法が便利です。
① 「Ctrl」+「G」でジャンプダイアログを開く
② 「セル選択」ボタンをクリックする
③ 「コメント」を選択して「OK」をクリックする
④ コメントのあるセルがすべて選択された状態になる
⑤ 「校閲」タブ→「削除」をクリックして一括削除する
この方法はVBAを使わずにシート全体のコメントを一括削除できる手軽な方法です。コメントが何行目にあるかわからない場合でも、自動的にすべて選択できるため非常に便利でしょう。
コメントを一括削除する方法(VBA・全シート対応)
続いては、VBAを使ってシート全体・ブック全体のコメントを一括削除する方法を確認していきます。
アクティブシートのコメントをすべて削除するVBA
現在表示しているシートのコメントをすべて削除するには、以下のVBAコードを使います。
①の「DeleteAllCommentsInSheet」はアクティブシートのコメントだけを削除し、
②の「DeleteAllCommentsInWorkbook」はブック内のすべてのシートのコメントを一括削除します。削除は元に戻せないため、実行前に必要なコメントがないか確認してから実行しましょう。
特定の条件のコメントだけを削除するVBA
特定の作成者のコメントだけ削除したい、または特定のテキストを含むコメントだけ削除したい場合は、条件を追加したVBAが使えます。
Sub DeleteCommentsByAuthor()
Dim cmt As Comment
For Each cmt In ActiveSheet.Comments
If InStr(cmt.Text, “田中”) > 0 Then
cmt.Delete
End If
Next cmt
End Sub
↑「田中」という文字を含むコメントだけを削除する例
「InStr」関数でコメントのテキストに特定の文字列が含まれるかを判定しています。「田中」の部分を変えれば、削除対象のコメントの条件を自由に変更できます。
コメント削除前にバックアップを取る方法
大量のコメントを一括削除する前にコメントの内容をどこかに記録しておきたい場合は、削除前にコメントの内容を別のシートに書き出すVBAを組み合わせると安全です。
コメントのセル番地・作成者・本文を別シートにリスト化してから削除することで、万が一必要になった場合でも内容を確認できるでしょう。
コメントが削除できない原因と対処法
続いては、コメントが削除できない・消えない場合の原因と対処法を確認していきます。
シート保護・ブック保護が有効な場合
コメントを削除しようとしても操作がグレーアウトしている、またはエラーが表示される場合は、シートの保護が有効になっている可能性が高いです。
「校閲」タブ→「シートの保護の解除」をクリックして保護を解除してから再度削除を試みてください。
「シートの保護の解除」がグレーアウトしている場合はブックの保護が有効です。「校閲」タブ→「ブックの保護」をクリックして解除してから、シートの保護を解除する順番で操作しましょう。
新形式のコメント(スレッド形式)が削除できない場合
Excel 2019以降やMicrosoft 365では、スレッド形式のコメントと従来のメモが混在しています。スレッド形式のコメントは右クリックメニューの「コメントの削除」から削除しますが、従来の「メモ」と操作方法が異なるため混乱しやすいポイントです。
右クリックメニューに「メモの削除」と「コメントの削除」の両方が表示されている場合は、削除したい種類に合わせて操作を選んでください。VBAでコメントを削除する場合も、スレッド形式は「Comments」オブジェクト、従来メモは「Comments」オブジェクト(バージョンによって異なる場合あり)を対象にします。
コメントが削除できないその他の原因と対処法一覧
| 原因 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| シートの保護が有効 | 削除がグレーアウト・エラーが出る | 校閲→シートの保護の解除 |
| ブックの保護が有効 | シート保護の解除もできない | 先にブックの保護を解除する |
| Deleteキーで削除しようとしている | セルの値は消えるがコメントは残る | 右クリック→「メモの削除」を使う |
| スレッド形式と従来メモを混同 | 削除操作が見つからない | 右クリックメニューの項目名で確認する |
| エクセルの動作が不安定 | 操作しても反応しない | エクセルを再起動して再試行する |
まとめ
本記事では、エクセルのコメントを削除する方法について解説しました。
1つのコメントを削除するには右クリック→「メモの削除」が最も手軽で、複数セルのコメントをまとめて削除するには「ジャンプ機能でコメントのあるセルを選択→校閲タブの削除」が便利です。シート全体・ブック全体をまとめて削除したい場合はVBAを活用しましょう。
コメントが削除できない場合は、まずシートの保護・ブックの保護が有効になっていないかを確認するのが解決への近道です。また「Delete」キーではコメントは削除されないため、必ず右クリックメニューか「校閲」タブから操作するようにしましょう。
ぜひ本記事の手順を参考に、エクセルのコメント管理をスムーズに行ってください。