Excelを使っていると、日付や時間の入力に手間がかかると感じたことはないでしょうか。
毎日の業務で繰り返し入力する作業だからこそ、少しでも効率化したいところです。
Excelには、日付・時間を素早く入力するためのショートカットキーや、カレンダー機能、自動入力の仕組みなど、便利な方法が数多く用意されています。
また、月末の日付を自動で取得する関数も活用すれば、手入力のミスを大幅に減らすことができます。
この記事では「【Excel】エクセルの日付・時間を簡単に入力する方法(カレンダー・ショートカット・自動入力・月末の自動入力など)」をテーマに、初心者の方でも実践しやすい方法をわかりやすく解説していきます。
日々の業務スピードを一段階アップさせるヒントが、きっと見つかるでしょう。
Excelで日付・時間を簡単に入力するには「ショートカット・関数・カレンダー」の3つが鍵
それではまず、Excelで日付・時間を簡単に入力するための全体像について解説していきます。
結論からお伝えすると、Excelで日付・時間の入力を効率化するには、「ショートカットキー」「関数による自動入力」「カレンダーピッカー」の3つを状況に応じて使い分けることが最大のポイントです。
手動でひとつひとつ入力していると、書き間違いや形式のばらつきが発生しやすくなります。
特にチームで共有するファイルでは、日付形式の統一が重要になってくるでしょう。
下の表に、それぞれの方法の特徴をまとめました。
| 方法 | 主な用途 | 難易度 |
|---|---|---|
| ショートカットキー | 今日の日付・現在時刻を瞬時に入力 | ★☆☆(簡単) |
| TODAY関数・NOW関数 | 常に最新の日付・時刻を自動表示 | ★☆☆(簡単) |
| EOMONTH関数 | 月末日を自動計算して入力 | ★★☆(普通) |
| カレンダーピッカー | 視覚的に日付を選択して入力 | ★★☆(普通) |
| オートフィル | 連続した日付・曜日を自動入力 | ★☆☆(簡単) |
それぞれの方法にはメリットと向き不向きがあります。
たとえば、「今日の日付をパッと入れたい」場面ではショートカットが最適ですが、「ファイルを開くたびに日付を更新したい」場合はTODAY関数が便利です。
目的に合った方法を選ぶことで、入力ミスの防止と作業効率の向上を同時に実現できます。
Excelで日付・時間を効率よく入力するには、「ショートカット」「関数」「カレンダー」の3つを使い分けることが重要です。目的に合った方法を選ぶことで、入力ミスを防ぎながら業務スピードを大幅に改善できます。
ショートカットキーで今日の日付・現在時刻を瞬時に入力する方法
続いては、ショートカットキーを使った日付・時刻の入力方法を確認していきます。
Excelには、キーボードだけで今日の日付や現在の時刻を一瞬で入力できるショートカットキーが用意されています。
マウスを使わずに操作できるため、データ入力が多い業務では特に重宝するでしょう。
今日の日付を入力するショートカット
今日の日付を入力したいときは、以下のショートカットキーを使います。
Ctrl + ;(セミコロン)
例:セルを選択した状態で「Ctrl + ;」を押すと「2025/07/31」のように今日の日付が入力されます。
このショートカットで入力された日付は固定値として扱われます。
つまり、翌日にファイルを開いても日付は変わらずそのまま残るため、「記録用の日付」として最適な使い方です。
請求書の発行日や作業ログの日付入力などに活用できるでしょう。
現在の時刻を入力するショートカット
現在の時刻を入力したい場合は、次のショートカットを使います。
Ctrl + :(コロン)
例:「Ctrl + :」を押すと「14:35」のように現在の時刻が入力されます。
こちらも固定値として入力されるため、入力した瞬間の時刻が記録されます。
タイムスタンプとして使いたい場面、たとえば作業の開始・終了時刻を記録するシートなどに非常に便利です。
日付と時刻を同時に入力する方法
日付と時刻の両方を同じセルに入力したい場合は、2つのショートカットを組み合わせる方法があります。
手順:
①「Ctrl + ;」で日付を入力
②スペースキーを押す
③「Ctrl + :」で時刻を入力
例:「2025/07/31 14:35」のように日付と時刻が1つのセルに入ります。
この方法で入力した値は、Excelでは「シリアル値」として管理されます。
シリアル値とは、Excelが日付や時刻を数値として内部管理している仕組みのことです。
表示形式を変えるだけでさまざまな形式に切り替えられるため、応用範囲がとても広くなります。
TODAY関数・NOW関数・オートフィルで日付を自動入力する方法
続いては、関数やオートフィルを使って日付を自動で入力する方法を確認していきます。
ショートカットキーが「その瞬間の日付・時刻を固定で記録する」のに対し、関数を使えば常に最新の日付・時刻を自動で表示させることができます。
TODAY関数で今日の日付を常に表示する
TODAY関数は、Excelファイルを開いたときに常に「今日の日付」を自動で表示してくれる関数です。
TODAY関数の書き方
=TODAY()
例:セルに「=TODAY()」と入力すると、今日の日付が自動表示されます。翌日開けば翌日の日付に自動更新されます。
請求書の「発行日」欄や、進捗管理シートの「本日」表示などに活用できます。
ただし、ファイルを開くたびに日付が変わるため、過去の記録として残したい場合にはショートカットキーを使う方が適しているでしょう。
NOW関数で現在の日時を自動表示する
NOW関数は、今日の日付だけでなく現在の時刻も含めて自動表示したいときに使います。
NOW関数の書き方
=NOW()
例:「=NOW()」と入力すると「2025/07/31 14:35」のように現在の日時が表示されます。
ファイルを開いたり、シートが再計算されたりするたびに自動更新されます。
ダッシュボードや管理表で「最終更新日時」を表示したい場合に便利な関数です。
オートフィルで連続した日付を自動入力する
連続した日付を一気に入力したい場合は、オートフィル機能が非常に便利です。
オートフィルで連続日付を入力する手順
①最初の日付(例:2025/7/1)をセルに入力する
②セルの右下にある小さな「■(フィルハンドル)」にカーソルを合わせる
③下方向または右方向にドラッグする
④「2025/7/1」「2025/7/2」「2025/7/3」…と連続した日付が自動入力されます。
ドラッグ後に表示される「オートフィルオプション」ボタンをクリックすると、「日単位」「週日単位(平日のみ)」「月単位」「年単位」などに変更することもできます。
週単位のスケジュール表や、月次レポートの日付欄を一括で作成したいときに大変重宝するでしょう。
カレンダーから日付を選択して入力する方法(カレンダーピッカーの活用)
続いては、カレンダーを使って視覚的に日付を選択・入力する方法を確認していきます。
手入力や関数ではなく、カレンダー形式で日付をクリックして入力できる「カレンダーピッカー(日付選択ツール)」を活用すると、入力ミスをより確実に防ぐことができます。
Excelの「コントロール」機能を使ったカレンダーの挿入
Excelには「Microsoftカレンダーコントロール」と呼ばれるActiveXコントロールがあり、シートに直接カレンダーを埋め込むことができます。
カレンダーコントロールを挿入する手順
①「開発」タブをクリックする(表示されていない場合はリボンのカスタマイズから追加する)
②「挿入」→「ActiveXコントロール」→「その他のコントロール」を選択する
③一覧から「Microsoft MonthView Control」または「Calendar Control」を選択する
④シート上に配置し、VBAでセルとリンクさせる設定を行う
この方法はやや上級者向けですが、入力フォームとして使う場合に非常に見栄えよく仕上がるため、社内で共有するシートに導入する価値は十分あります。
データの入力規則でドロップダウンリストと日付制限を設定する
カレンダーコントロールほど視覚的ではないものの、データの入力規則を使って日付の入力範囲を制限する方法も非常に有効です。
入力規則で日付を制限する手順
①日付を入力させたいセルを選択する
②「データ」タブ→「データの入力規則」をクリックする
③「設定」タブの「入力値の種類」で「日付」を選択する
④「データ」欄で「次の値の間」を選び、開始日と終了日を指定する
⑤「OK」をクリックして完了
これにより、指定した期間外の日付を入力しようとするとエラーメッセージが表示されます。
入力ミスを防ぐ仕組みとして、業務用シートに積極的に設定しておくと良いでしょう。
スピンボタンで日付を1日ずつ増減させる方法
スピンボタン(上下矢印ボタン)をセルに連動させることで、クリックするだけで日付を1日ずつ増減できるようになります。
スピンボタンで日付を操作する手順
①「開発」タブ→「挿入」→「フォームコントロール」の「スピンボタン」を選択する
②シート上にボタンを配置し、右クリックで「コントロールの書式設定」を開く
③「コントロール」タブでリンクするセルを指定する
④連動したセルにシリアル値が入力されるため、表示形式を「日付」に変更する
直感的な操作で日付を前後にスライドさせることができ、スケジュール調整などに活用すると便利です。
EOMONTH関数で月末の日付を自動入力する方法
続いては、月末の日付を自動で取得する方法を確認していきます。
月末の日付は月によって異なり(28日・29日・30日・31日)、手動で管理すると間違えやすい項目のひとつです。
そこで活躍するのが、EOMONTH関数(End Of MONTH)です。
EOMONTH関数の基本的な使い方
EOMONTH関数は、指定した日付を基準に「何カ月後(または何カ月前)の月末日」を返してくれる関数です。
EOMONTH関数の書き方
=EOMONTH(開始日, 月数)
例1:今月の月末を取得したい場合
=EOMONTH(TODAY(), 0) → 今月の最終日を返します(例:2025/7/31)
例2:翌月の月末を取得したい場合
=EOMONTH(TODAY(), 1) → 翌月の最終日を返します(例:2025/8/31)
例3:先月の月末を取得したい場合
=EOMONTH(TODAY(), -1) → 先月の最終日を返します(例:2025/6/30)
EOMONTH関数が返す値はシリアル値なので、セルの表示形式を「日付」に設定することを忘れないようにしましょう。
請求書・締め日管理への応用
EOMONTH関数は、請求書の支払期限や締め日の計算に特に便利です。
支払期限を「翌月末」で自動計算する例
A1セルに請求日「2025/7/15」が入っている場合
=EOMONTH(A1, 1) → 2025/8/31 (翌月末)が自動で表示されます。
2カ月後の月末にしたい場合は「=EOMONTH(A1, 2)」と入力します。
月末締め・翌月末払いという請求サイクルを持つ企業では、EOMONTH関数を使って支払期限を自動計算することで、ミスのない経理管理が実現できます。
月初の日付を求める応用テクニック
EOMONTH関数は月末だけでなく、月初の日付を求めるためにも応用できます。
当月の月初(1日)を求める方法
=EOMONTH(TODAY(), -1) + 1
解説:前月の月末日に「1」を加算することで、今月の1日を取得できます。
例:2025年7月の場合 → 2025/6/30 + 1 = 2025/7/1
この方法を覚えておくと、月次集計シートの開始日・終了日を自動で設定できるようになります。
日付関連の自動化において、EOMONTH関数は非常に汎用性の高い関数といえるでしょう。
EOMONTH関数を使えば、月ごとに異なる月末日を手動で調べる必要がなくなります。請求書の期限管理や月次レポートの日付設定に積極的に活用しましょう。
まとめ
この記事では、「【Excel】エクセルの日付・時間を簡単に入力する方法(カレンダー・ショートカット・自動入力・月末の自動入力など)」についてご紹介しました。
Excelでの日付・時間入力をスムーズにするためには、目的に応じた方法を選ぶことが大切です。
「Ctrl + ;」や「Ctrl + :」のショートカットキーは、今すぐ日付・時刻を記録したい場面で大活躍します。
TODAY関数やNOW関数は、常に最新の日時を表示したいシートに最適な選択肢です。
オートフィルを使えば連続した日付を瞬時に入力でき、カレンダーピッカーや入力規則を組み合わせることで入力ミスのない仕組みを作れます。
そして、月末の日付計算にはEOMONTH関数が非常に強力な味方になってくれるでしょう。
これらの方法を組み合わせることで、日付・時刻の入力作業が格段にラクになり、業務全体の効率も向上します。
ぜひ日々の業務にどんどん活用してみてください。