Excelを使っていると、特定の行や列、シートを一時的に隠したい場面は多いものです。
資料を共有する際に見せたくないデータがあったり、印刷時に不要な部分を非表示にしたかったりと、非表示機能を使うシーンはさまざまでしょう。
しかし、「非表示にしたはいいけど解除方法がわからない」「ボタンやシートを非表示にする方法を知りたい」という方も少なくないはずです。
本記事では、Excelの非表示設定・解除方法を行・列・シート・ボタン・ロック・ショートカットなど多角的に解説していきます。
初心者の方にも分かりやすいよう丁寧に説明していくので、ぜひ最後までご覧ください。
Excelの非表示機能は「右クリック」と「ショートカット」で素早く操作できる
それではまず、Excelの非表示機能における最重要ポイントについて解説していきます。
Excelの非表示操作は、右クリックメニューとキーボードショートカットを組み合わせることで、素早く・確実に実行できます。
複雑な手順を覚える必要はなく、基本的な操作をマスターするだけで、行・列・シートのすべてに応用できるのが大きな特徴です。
まず押さえておきたいのが、非表示と再表示(解除)はセットで覚えるべき操作だという点です。
非表示にしたまま解除方法が分からなくなると、データが見えなくなって困ってしまうこともあるでしょう。
Excelの非表示操作で最初に覚えるべき基本ショートカットは以下の通りです。
行の非表示:Ctrl + 9
行の再表示:Ctrl + Shift + 9
列の非表示:Ctrl + 0
列の再表示:Ctrl + Shift + 0
これらを覚えておくだけで、日常的な非表示操作のスピードが大幅にアップします。
また、右クリックによる操作は直感的で、メニューから「非表示」を選ぶだけなので初心者にも取り組みやすい方法と言えます。
どちらの操作も覚えておくことで、状況に応じて使い分けられるようになるでしょう。
【行・列の非表示】設定方法と解除方法をわかりやすく解説
続いては、行と列の非表示・再表示の具体的な手順を確認していきます。
行と列の非表示は、Excelを使ううえで最も頻繁に使う非表示機能の一つです。
データが多い表で一部の情報を隠したいときや、印刷レイアウトを整えたいときなどに非常に役立ちます。
行を非表示にする方法
行を非表示にするには、まず対象の行番号をクリックして行全体を選択します。
複数行を選択したい場合は、Shiftキーを押しながらクリックするか、行番号をドラッグして範囲選択しましょう。
選択後、右クリックして表示されるメニューから「非表示」を選択すると、指定した行が隠れます。
ショートカットを使う場合は「Ctrl + 9」を押すだけで、素早く行を非表示にできます。
行の非表示を解除(再表示)する方法
非表示になっている行を再表示するには、非表示行の上下にある行番号を両方選択する必要があります。
例えば3行目が非表示の場合は、2行目と4行目を選択した状態で右クリックし、「再表示」を選びましょう。
ショートカットで行う場合は「Ctrl + Shift + 9」を使用します。
すべての非表示行をまとめて解除したいときは、シート全体を選択(Ctrl + A)してから再表示操作を行うと便利です。
列の非表示・再表示の手順
列の非表示は、列番号(A・B・Cなど)をクリックして列を選択し、右クリックから「非表示」を選ぶ流れになります。
ショートカットは「Ctrl + 0」です。
再表示する際は、非表示列の左右の列を選択し、右クリックから「再表示」を選ぶか「Ctrl + Shift + 0」を使います。
なお、Windowsのバージョンや設定によっては「Ctrl + Shift + 0」が機能しない場合があるため、その際は右クリックメニューから操作するのが確実です。
| 操作内容 | 右クリック操作 | ショートカットキー |
|---|---|---|
| 行を非表示 | 行番号を右クリック → 非表示 | Ctrl + 9 |
| 行を再表示 | 上下の行を選択 → 右クリック → 再表示 | Ctrl + Shift + 9 |
| 列を非表示 | 列番号を右クリック → 非表示 | Ctrl + 0 |
| 列を再表示 | 左右の列を選択 → 右クリック → 再表示 | Ctrl + Shift + 0 |
【シートの非表示】設定・解除方法とロック・保護との組み合わせ
続いては、シート単位での非表示操作と、シートのロック・保護機能との組み合わせについて確認していきます。
Excelではシート全体を非表示にすることも可能で、特定のシートを他の人に見せたくないときや、誤編集を防ぎたいときに効果的な方法です。
シートを非表示にする方法
シートを非表示にするには、画面下部のシートタブを右クリックし、「非表示」を選択します。
これで対象のシートがタブから消え、一見すると存在しないように見えます。
ただし、この方法では他のユーザーがシートタブを右クリックすれば再表示できてしまうという点に注意が必要です。
完全に隠したい場合は、後述のVBAを使った「xlVeryHidden」設定を使用しましょう。
シートの非表示を解除する方法
非表示になっているシートを再表示するには、任意のシートタブを右クリックし、「再表示」を選択します。
すると再表示できるシートの一覧が表示されるので、表示したいシートを選んでOKをクリックするだけです。
複数のシートを一度に再表示したい場合は、Excelのバージョンによって対応が異なりますが、Excel 2019以降では複数選択が可能になっています。
シートのロック・保護と非表示の組み合わせ
シートを非表示にしたうえで、他のユーザーが再表示できないようにするには、ブックの保護機能と組み合わせるのが効果的です。
「校閲」タブ → 「ブックの保護」を選択し、パスワードを設定すると、シートタブの右クリックメニューから「再表示」が選択できなくなります。
シートを完全に隠す手順まとめ
①シートタブを右クリックして「非表示」を選択
②「校閲」タブ → 「ブックの保護」をクリック
③パスワードを設定してOKを押す
この手順を踏むことで、パスワードを知らない人はシートを再表示できなくなります。
また、セル単位での編集を禁止したい場合は「シートの保護」機能を使い、特定の範囲だけロックすることも可能です。
非表示とロック・保護を組み合わせることで、より強固な情報管理ができるでしょう。
【ボタン・オブジェクトの非表示】図形やフォームボタンを隠す方法
続いては、Excelシート上に配置されているボタンや図形などのオブジェクトを非表示にする方法を確認していきます。
マクロ実行用のフォームボタンや、説明用に貼り付けた図形を一時的に隠したいというケースもあるでしょう。
オブジェクトの非表示設定(書式設定から行う方法)
ボタンや図形を非表示にする基本的な方法は、対象オブジェクトを右クリックし、「図形の書式設定」または「コントロールの書式設定」を開くことです。
「プロパティ」タブの中に「オブジェクトを印刷する」というチェックボックスがあり、これを外すと印刷時にオブジェクトが表示されなくなります。
また、「ホーム」タブ → 「検索と選択」→ 「オブジェクトの選択と表示」から、シート上のオブジェクト一覧を確認し、目のアイコンをクリックすることで個別に表示・非表示を切り替えられます。
行・列の非表示に連動してボタンを隠す方法
フォームボタンや図形が配置されている行・列を非表示にすると、オブジェクトも一緒に隠れる場合があります。
ただし、オブジェクトのプロパティ設定によっては、行・列を非表示にしてもボタンが残ったままになることもあります。
確実に連動させるには、オブジェクトのプロパティを「セルに合わせて移動やサイズを変更する」に設定しておくのがポイントです。
オブジェクトのプロパティ設定手順
①オブジェクトを右クリック → 「図形の書式設定」または「コントロールの書式設定」を開く
②「プロパティ」タブを選択
③「セルに合わせて移動やサイズを変更する」を選択
④OKをクリックして完了
VBAを使ったボタンの非表示・表示切り替え
より柔軟にボタンの表示・非表示を制御したい場合は、VBA(マクロ)を活用する方法があります。
例えば、以下のようなコードでシート上のボタンを非表示にできます。
VBAでボタンを非表示にするコード例
ActiveSheet.Shapes(“ボタン名”).Visible = False
再表示する場合は以下のように記述します。
ActiveSheet.Shapes(“ボタン名”).Visible = True
「ボタン名」の部分には、対象のオブジェクト名を入力してください。
VBAを使うことで、条件に応じてボタンの表示・非表示を自動で切り替えるような高度な制御も可能になります。
マクロを活用すれば、より効率的なExcel操作が実現できるでしょう。
まとめ
本記事では「【Excel】エクセルの非表示の設定・解除方法(行・列・シート・ボタン・ロック・ショートカットなど)」について詳しく解説してきました。
Excelの非表示機能は、行・列・シート・ボタンとそれぞれ操作方法が異なりますが、基本的な流れは「対象を選択 → 右クリック → 非表示 or 再表示」という共通の考え方で対応できます。
ショートカットキーを覚えておくと作業効率が大幅にアップするので、まずはよく使う行・列のショートカット(Ctrl+9 / Ctrl+0など)から習得するのがおすすめです。
シートの非表示にはブックの保護機能を組み合わせることで、より安全な情報管理が実現できます。
ボタンや図形の非表示は「オブジェクトの選択と表示」パネルや、VBAを使うことで柔軟に対応できるでしょう。
今回紹介した方法を活用して、Excelの非表示機能をうまく使いこなしていただければ幸いです。