エクセルで作業をしていると、「複数のシートをまとめて印刷したい」「複数のファイルを一括で印刷したい」という場面は少なくありません。
一枚ずつ印刷ダイアログを開いて印刷するのは手間がかかり、枚数が多いほど時間のロスになります。
エクセルには複数シート・複数ファイルをまとめて印刷するための機能が備わっており、使いこなすことで印刷作業を大幅に効率化できるでしょう。
この記事では、シート・タブ・ファイルのまとめて印刷方法をわかりやすく解説します。
エクセルでまとめて印刷する基本はシートタブの複数選択
それではまず、エクセルでまとめて印刷する基本操作から解説していきます。
複数シートをまとめて印刷するもっともシンプルな方法は、シートタブを複数選択してから印刷する方法です。
シートタブをCtrlキーまたはShiftキーで複数選択すると「作業グループ」状態になり、その状態でCtrl+Pキーを押すと選択したシートをまとめて印刷できます。
・連続したシートをまとめて選択:始点のタブをクリック→Shiftキーを押しながら終点のタブをクリック
・離れたシートをまとめて選択:Ctrlキーを押しながら各タブをクリック
・全シートを選択:タブの上で右クリック→「すべてのシートを選択」
選択が完了したらCtrl+Pキーで印刷ダイアログを開き、そのまま印刷を実行します。
シートタブの複数選択で印刷する手順
まず印刷したいシートのタブをCtrlキーまたはShiftキーで複数選択します。
タイトルバーに「作業グループ」と表示されていることを確認したら、Ctrl+Pキーを押して印刷画面を開きます。
印刷画面の「設定」欄に「選択したシートを印刷」と表示されていれば、複数シートがまとめて印刷対象になっている証拠です。
印刷ボタンをクリックすれば、選択した全シートが順番に印刷されます。
「ブック全体を印刷」で全シートをまとめて印刷する
Ctrl+Pキーで印刷画面を開き、設定欄の「作業中のシートを印刷」をクリックするとドロップダウンメニューが表示されます。
ここで「ブック全体を印刷」を選択すると、ブック内のすべてのシートをまとめて印刷できます。
シートを一つひとつ選択する手間が省けるため、全シートをまとめて印刷したい場合はこの方法が最も手軽でしょう。
印刷設定で「ブック全体を印刷」を選択することで、全シートをまとめて印刷できます。
印刷範囲の設定で特定範囲だけまとめて印刷する
シートごとに印刷範囲を設定しておくと、必要な部分だけをまとめて印刷できます。
ページレイアウトタブの「印刷範囲」→「印刷範囲の設定」をクリックすることで、シートごとに印刷したい範囲を事前に指定できます。
作業グループで複数シートを選択した状態で印刷範囲を設定すると、全選択シートに同じ印刷範囲をまとめて設定することも可能です。
エクセルで複数ファイルをまとめて印刷する方法
続いては、複数のエクセルファイルをまとめて印刷する方法を確認していきます。
エクセル上の操作だけでは複数ファイルの一括印刷はできませんが、Windowsのエクスプローラーを使った方法で対応できます。
エクスプローラーから複数ファイルをまとめて印刷する
Windowsのエクスプローラーで印刷したい複数のエクセルファイルをCtrlキーまたはShiftキーで複数選択します。
選択したファイルの上で右クリックし、「印刷」をクリックすると、選択した複数のエクセルファイルがまとめて印刷されます。
ただしこの方法ではファイルが自動で開いて印刷されるため、ファイル数が多い場合はパソコンの動作が重くなることがあります。
エクスプローラーで複数ファイルを選択し、右クリックから「印刷」をクリックする操作イメージです。
マクロ(VBA)を使って複数ファイルを一括印刷する
特定フォルダ内のエクセルファイルをすべて自動で印刷したい場合は、VBAマクロを使うと便利です。
以下のようなコードでフォルダ内の全xlsxファイルを順番に開いて印刷・閉じるという処理を自動化できます。
Sub 複数ファイル一括印刷()
Dim folderPath As String
Dim fileName As String
folderPath = “C:\Users\ユーザー名\Documents\売上データ\”
fileName = Dir(folderPath & “*.xlsx”)
Do While fileName <> “”
Dim wb As Workbook
Set wb = Workbooks.Open(folderPath & fileName)
wb.PrintOut
wb.Close SaveChanges:=False
fileName = Dir()
Loop
End Sub
folderPathの部分を実際のフォルダのパスに変更して使用します。
印刷前に確認しておきたいポイント
複数ファイルを一括印刷する前に、各ファイルの印刷設定(用紙サイズ・印刷範囲・余白)を統一しておくとトラブルを防ぎやすくなります。
また、印刷プレビューで事前確認することで、レイアウト崩れや印刷範囲のズレに気づけるでしょう。
ファイルを開いたままの状態で印刷を実行する場合と、閉じた状態からエクスプローラーで印刷する場合では挙動が異なることも覚えておきましょう。
エクセルの印刷設定をまとめて変更する方法
続いては、複数シートの印刷設定をまとめて変更する方法を確認していきます。
シートごとに余白・用紙サイズ・印刷向きをバラバラに設定していると、まとめて印刷したときにレイアウトが揃わないことがあります。
作業グループを使えば複数シートの印刷設定をまとめて変更できるため、ぜひ活用しましょう。
作業グループで印刷設定をまとめて変更する
シートタブを複数選択して作業グループにした状態で、ページレイアウトタブを開きます。
用紙サイズ・印刷向き・余白・拡大縮小などを設定すると、選択したすべてのシートに同じ設定がまとめて適用されます。
月別シートや担当者別シートなど、同じ構成の複数シートを印刷するときに特に役立つでしょう。
作業グループ状態でページレイアウトタブを操作すると、全選択シートに設定がまとめて適用されます。
ヘッダー・フッターをまとめて設定する
作業グループの状態でページレイアウトタブ→「ページ設定」の右下のダイアログ起動ボタンをクリックしてページ設定を開きます。
「ヘッダー/フッター」タブでヘッダーやフッターを設定すると、選択した全シートに同じヘッダー・フッターをまとめて設定できます。
印刷日や会社名・ページ番号などを全シートに統一して入れたいときに便利でしょう。
印刷タイトル行をまとめて設定する
複数ページにまたがる表を印刷するとき、2ページ目以降にも見出し行を繰り返し印刷したい場合があります。
ページレイアウトタブの「印刷タイトル」をクリックし、「タイトル行」に見出し行を指定します。
作業グループ状態で設定することで、複数シートの印刷タイトル行をまとめて設定できます。
複数シートの印刷設定をまとめて変更する手順
①シートタブをCtrlキーまたはShiftキーで複数選択(作業グループにする)
②ページレイアウトタブで用紙サイズ・向き・余白・印刷範囲などを設定
③設定が全選択シートにまとめて適用される
④Ctrl+Pキーで印刷画面を開き「選択したシートを印刷」または「ブック全体を印刷」を選択
⑤印刷を実行する
まとめ
この記事では、エクセルでまとめて印刷する方法について解説しました。
シートタブを複数選択して作業グループにする方法、印刷設定で「ブック全体を印刷」を選ぶ方法、エクスプローラーから複数ファイルをまとめて印刷する方法など、場面に応じた手順を紹介しました。
作業グループを活用すれば、印刷設定の一括変更も簡単に行えます。
ファイル数が多い場合はVBAマクロによる自動化も検討してみてください。
今回紹介した方法をうまく使い分けて、印刷作業をスムーズに進めていきましょう。