エクセルを使っていると、「複数のセルの文字を一気に消したい」「いらない行をまとめて削除したい」「シートを一括で削除したい」など、まとめて削除・消去したい場面は意外と多いものです。
一つひとつ手作業で消していくのは時間がかかるうえ、ミスも起きやすくなります。
エクセルには複数の要素をまとめて消すための便利な機能やショートカットが揃っており、使いこなすことで作業効率が大きく上がるでしょう。
この記事では、文字・一部のデータ・行・シート・画像・図形のまとめて削除方法をわかりやすく解説します。
削除と消去の違いも合わせて押さえておくと、操作の理解がぐっと深まるはずです。
エクセルで「まとめて消す」基本はDeleteキーとCtrlキーの組み合わせ
それではまず、エクセルでまとめて消す・削除する方法の基本から解説していきます。
エクセルでのまとめて消去において、最も基本となるのが「Deleteキー」と「Ctrlキー」の組み合わせです。
複数のセルを選択してからDeleteキーを押すだけで、選択範囲内の文字をまとめて消せます。
なお、「削除」と「消去」はエクセルでは意味が異なります。
・消去(Deleteキー):セルの中身(文字・数値・数式)を消す。セルそのものは残る。
・削除(右クリック→削除):セルや行・列そのものをシートから取り除く。周囲のセルが詰まる。
この違いを意識しておくと、操作ミスを防ぎやすくなるでしょう。
連続するセル範囲をまとめて消去する
連続するセル範囲をまとめて消去するには、始点のセルをクリックしてからShiftキーを押しながら終点のセルをクリックし、範囲を選択します。
選択できたらDeleteキーを押すだけで、範囲内の文字・数値・数式がまとめて消去されます。
上図のようにB2:D4を選択した状態でDeleteキーを押すと、選択範囲の数値がまとめて消去されます。
離れたセルをCtrlキーでまとめて選択して消去する
連続していない離れたセルをまとめて消去したい場合は、Ctrlキーを押しながら各セルをクリックして複数選択します。
選択が終わったらDeleteキーを押せば、離れた位置にあるセルの内容をまとめて消去できます。
たとえばA2・C3・E5のように飛び飛びのセルをまとめて消したいときに大変便利です。
列や行全体をまとめて選択して消去・削除する
列番号や行番号をクリックすると、その列・行全体を選択できます。
複数の列や行を選択する場合も、Ctrlキーを押しながら列番号・行番号をクリックすることで複数選択が可能です。
Deleteキーで「内容だけ消去」、右クリック→「削除」で「行・列ごと削除」を使い分けましょう。
エクセルで行・列をまとめて削除する方法
続いては、行・列をまとめて削除する具体的な手順を確認していきます。
行や列を削除する場合、Deleteキーではなく「右クリック→削除」を使うのがポイントです。
Deleteキーは内容を消去するだけで、行・列そのものは残ります。行ごと取り除きたい場合は必ず削除操作を行いましょう。
複数行をまとめて選択して削除する
まず削除したい行の行番号をクリックして選択します。
続けてCtrlキーを押しながら他の行番号もクリックすると、離れた複数行をまとめて選択できます。
連続した行を選択したい場合は、始点の行番号をクリックしてからShiftキーを押しながら終点の行番号をクリックします。
選択した行の上で右クリックし、「削除」をクリックすれば選択した行がまとめて削除されます。
行番号2と4をCtrlキーで複数選択し、右クリックから「削除」をクリックする操作イメージです。
列をまとめて削除する手順
列の削除も行と同じ手順で行えます。
削除したい列の列番号(A・B・Cなど)をクリックして選択し、Ctrlキーで複数選択後に右クリック→「削除」をクリックします。
列が削除されると右側の列が左に詰まるため、数式の参照範囲が変わることがあります。削除前に確認しておくと安心でしょう。
空白行だけをまとめて削除する便利な方法
データの中に散らばった空白行をまとめて削除したい場合は、「ジャンプ機能」を活用するのがおすすめです。
Ctrl+Gキーで「ジャンプ」ダイアログを開き、「セル選択」→「空白セル」を選択すると空白セルをまとめて選択できます。
その後、選択した行番号の上で右クリックし「削除」をクリックすれば、空白行をまとめて削除できます。
空白行をまとめて削除する手順
①データ範囲を選択する
②Ctrl+Gキーを押してジャンプダイアログを開く
③「セル選択」をクリックし「空白セル」を選んでOKをクリック
④選択された行番号の上で右クリックし「削除」をクリック
エクセルでシートをまとめて削除する方法
続いては、シートをまとめて削除する方法を確認していきます。
複数のシートをまとめて削除したい場合も、Ctrlキーやシフトキーを使った複数選択で対応できます。
シートの削除はCtrl+Zで元に戻せないため、削除前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
複数シートを選択して一括削除する
シートタブをCtrlキーを押しながらクリックすると、複数のシートをまとめて選択できます。
連続したシートを選択する場合は、始点のシートタブをクリックしてからShiftキーを押しながら終点のシートタブをクリックします。
選択したシートタブの上で右クリックし、「削除」をクリックすれば複数シートをまとめて削除できます。
Sheet1・Sheet2・Sheet3をCtrlキーで複数選択し、右クリックから「削除」をクリックする操作イメージです。
シート削除時の確認ダイアログについて
シートにデータが入っている場合、削除前に「完全に削除されます。続けますか?」という確認ダイアログが表示されます。
「削除」ボタンをクリックすると削除が実行されます。
なお、シートの削除はCtrl+Zで元に戻せないため、重要なデータは必ず事前にバックアップを取りましょう。
全シートをまとめて選択する方法
シートタブの上で右クリックし、「すべてのシートを選択」をクリックすると、ブック内の全シートをまとめて選択できます。
ただし、エクセルのブックには最低1枚のシートが必要なため、全シートを削除することはできません。
全シート削除が必要な場合は、1枚だけ残して削除するか、新しいブックを作成する方法がよいでしょう。
エクセルで画像・図形をまとめて削除する方法
続いては、エクセルシート上に配置された画像や図形をまとめて削除する方法を確認していきます。
画像や図形はセルとは独立したオブジェクトです。「オブジェクトの選択」機能を使うと、シート上のすべての図形・画像をまとめて選択して削除できます。
「オブジェクトの選択」で画像・図形を一括選択する
ホームタブの「検索と選択」→「オブジェクトの選択」をクリックします。
この状態でマウスをドラッグすると、ドラッグ範囲内にある図形・画像をまとめて選択できます。
Ctrl+Aキーを押せばシート上のすべてのオブジェクトを選択でき、Deleteキーで一括削除が可能です。
ホームタブ→「検索と選択」→「オブジェクトの選択」をクリックする操作イメージです。
「選択ウィンドウ」でオブジェクトを管理して削除する
ホームタブの「検索と選択」→「オブジェクトの選択と表示」をクリックすると、シート右側に「選択ウィンドウ」が表示されます。
選択ウィンドウにはシート上のすべてのオブジェクト(画像・図形・グラフなど)が一覧表示されます。
一覧からCtrlキーで複数選択してDeleteキーを押すことで、目的のオブジェクトだけをまとめて削除できます。
CtrlキーとAキーで全オブジェクトを一括削除する
「オブジェクトの選択」モードの状態でCtrl+Aキーを押すと、シート上のすべてのオブジェクトをまとめて選択できます。
その後Deleteキーを押せば、シート上の画像・図形を一括削除することが可能です。
セルのデータには影響しないため、表のデータを残したまま不要な図形だけ消したいときに非常に便利でしょう。
画像・図形の一括削除まとめ
・ホーム→検索と選択→「オブジェクトの選択」→ドラッグで範囲選択→Delete
・「オブジェクトの選択」モードでCtrl+A→Delete(全オブジェクト一括削除)
・選択ウィンドウからオブジェクトを選んで削除することも可能
まとめ
この記事では、エクセルでまとめて消す・削除する方法について解説しました。
基本のDeleteキーと複数選択の組み合わせから、行・列の一括削除、シートのまとめて削除、画像・図形の一括削除まで、さまざまな場面に応じた方法があります。
「消去(内容だけ消す)」と「削除(セルや行ごと取り除く)」の違いをしっかり押さえておくことが、操作ミスを防ぐ大きなポイントです。
特にシートの削除はCtrl+Zで元に戻せないため、事前のバックアップを忘れずに行うようにしましょう。
今回紹介した方法を活用して、エクセルでの削除・消去作業をぐっと効率化してみてください。