【Excel】エクセルのパスワード設定を解除する方法(できない原因・Macでの設定方法)
Excelファイルにパスワードを設定しておくことで、大切なデータを第三者から守ることができます。しかし、「パスワードを解除したいのにうまくいかない」「Macでの操作方法がわからない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Excelのパスワード設定を解除する方法を中心に、解除できない原因やMacでの設定・解除手順まで幅広く解説していきます。
Excelのセキュリティ設定やシート保護、ブック保護といった機能を正しく理解することで、作業効率が大幅にアップするでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
Excelのパスワード設定を解除するには「保護の解除」機能を使うのが基本
それではまず、Excelのパスワード設定を解除する基本的な方法について解説していきます。
Excelには大きく分けて「シートの保護」と「ブックの保護」、そして「ファイルを開くパスワード」という3種類のパスワード設定が存在します。
それぞれ解除の手順が異なるため、まずはどの種類のパスワードが設定されているかを確認することが大切です。
Excelのパスワードには主に以下の3種類があります。正しく種類を把握した上で、対応する解除方法を選びましょう。
| パスワードの種類 | 設定場所 | 主な用途 |
|---|---|---|
| シートの保護 | 校閲タブ | 特定のシートの編集を制限する |
| ブックの保護 | 校閲タブ | シートの追加・削除などを制限する |
| ファイルを開くパスワード | 名前を付けて保存の詳細設定 | ファイル自体の閲覧を制限する |
シートの保護を解除する手順
シートの保護とは、特定のシートに対してセルの編集や書式変更を制限する機能です。
解除するには、まず対象のシートを開き、上部メニューの「校閲」タブをクリックしましょう。
「シート保護の解除」というボタンが表示されるので、そちらをクリックするとパスワード入力画面が表示されます。
設定時に使用したパスワードを入力してOKを押すだけで、シートの保護が解除されます。
なお、パスワードを設定せずにシート保護をかけていた場合は、パスワード入力なしで即座に解除が可能です。
ブックの保護を解除する手順
ブックの保護は、シートの追加・削除・移動・名前の変更などを制限する機能です。
解除手順はシートの保護と同様で、「校閲」タブの中にある「ブックの保護」ボタンをクリックします。
パスワードが設定されている場合はパスワード入力画面が表示されるため、正しいパスワードを入力してください。
ブックの保護が解除されると、シートの操作が再び自由に行えるようになります。
ファイルを開くパスワードを解除する手順
ファイルを開く際に求められるパスワードの解除は、一度ファイルを開いた後に設定変更を行う必要があります。
「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、保存ダイアログの「ツール」→「全般オプション」をクリックしましょう。
「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」の欄に入力されている内容をすべて削除し、OKを押して保存し直すことで解除が完了します。
この操作を行うには、まず正しいパスワードでファイルを開けることが前提となる点に注意しましょう。
Excelのパスワードを解除できない原因と対処法
続いては、Excelのパスワードを解除できない原因と、それぞれの対処法を確認していきます。
「正しいはずのパスワードを入力したのに解除できない」という状況に陥った経験がある方も多いのではないでしょうか。
パスワードの解除に失敗する背景にはいくつかの原因が考えられます。
パスワードの入力ミス・大文字小文字の違い
Excelのパスワードは大文字と小文字を区別します。
たとえば「Password」と「password」は異なるパスワードとして認識されるため、CapsLockがオンになっていないか、入力モードが正しいかを確認しましょう。
また、全角と半角の違いも原因になることがあります。
パスワードを設定した際の入力環境を思い出しながら、慎重に再入力してみることをおすすめします。
パスワードを忘れてしまった場合の対処法
パスワードを完全に忘れてしまった場合、残念ながらExcelには公式のパスワード回復機能が用意されていません。
ただし、シートの保護のみであれば、XMLファイルを直接編集する方法で解除できる場合があります。
【XMLを使った解除手順の概要】
① Excelファイルの拡張子を「.xlsx」から「.zip」に変更する
② zipファイルを展開し、「xl/worksheets/」フォルダ内のシートファイルを開く
③ 「sheetProtection」タグを含む記述を削除して上書き保存する
④ 拡張子を「.xlsx」に戻してExcelで開く
ただし、この方法はファイルの構造を直接変更するため、バックアップを取った上で慎重に行うことが必須です。
ファイルを開くためのパスワードを忘れた場合は、公式には回復手段がないため、より一層注意してパスワード管理を徹底することが重要でしょう。
ファイルが読み取り専用になっている場合
パスワードとは別に、ファイルが「読み取り専用」として設定されている場合も編集ができないことがあります。
この場合は、ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「読み取り専用」のチェックを外すことで解除が可能です。
また、「名前を付けて保存」で新しいファイルとして保存し直す方法も有効でしょう。
読み取り専用とパスワード保護は異なる機能のため、混同しないよう注意が必要です。
MacでExcelのパスワードを設定・解除する方法
続いては、MacでExcelのパスワードを設定・解除する方法を確認していきます。
MacのExcelはWindowsのExcelとUIが若干異なるため、「操作方法がわからない」と戸惑う方も少なくありません。
基本的な機能は同じですが、メニューの場所などに違いがあるため、Mac特有の操作手順をしっかり押さえておきましょう。
MacでExcelのシート保護を設定・解除する手順
Macでシートの保護を設定するには、上部メニューバーの「校閲」タブをクリックし、「シートの保護」を選択します。
保護したい内容にチェックを入れ、任意のパスワードを設定してOKをクリックすれば完了です。
解除する場合も同様に「校閲」タブから「シート保護の解除」をクリックし、パスワードを入力します。
WindowsとMacでの操作手順はほぼ同一ですが、ショートカットキーや一部ダイアログのデザインが異なる場合があります。
MacでExcelにファイルを開くパスワードを設定する手順
Macでファイルを開くためのパスワードを設定するには、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択します。
保存ダイアログが表示されたら、下部にある「オプション」ボタンをクリックしましょう。
Macでは保存ダイアログの「オプション」ボタンが小さく表示されているため、見落としやすいポイントです。必ずダイアログを最大表示にして確認しましょう。
「読み取りパスワード」や「書き込みパスワード」の欄に任意のパスワードを入力して保存することで設定が完了します。
解除したい場合は、同じ手順でパスワード欄を空白にして保存し直せばOKです。
Macで解除できない場合のチェックポイント
Macでパスワードの解除がうまくいかない場合は、まずExcelのバージョンを確認しましょう。
古いバージョンのExcelや、Numbers(Mac標準の表計算ソフト)でExcelファイルを開いた場合、パスワード機能が正常に動作しないことがあります。
また、Microsoft 365(旧Office 365)のサブスクリプション版を使用している場合は、常に最新バージョンに更新しておくことが重要でしょう。
それでも解決しない場合は、Microsoftの公式サポートへ問い合わせることを検討してみてください。
Excelのパスワード設定・解除に関するよくある疑問
続いては、Excelのパスワード設定・解除に関するよくある疑問を確認していきます。
パスワード機能を使いこなすうえで、知っておくと役立つ知識をQ&A形式でまとめました。
パスワードを設定したままファイルを共有してもいい?
パスワードを設定したExcelファイルを共有することは可能です。
ただし、共有相手にもパスワードを別の安全な手段(メールではなく電話など)で伝えることが情報セキュリティの観点からおすすめです。
同じメールにパスワード付きファイルとパスワード本文を一緒に送ることは、セキュリティ上のリスクがあるため避けましょう。
OneDriveやSharePointなどのクラウドサービスを使えば、よりセキュアなファイル共有が実現できるでしょう。
シートの保護とブックの保護はどう使い分ける?
シートの保護とブックの保護は目的が異なります。
シートの保護は「セルの内容を編集させたくない」場合に使用し、ブックの保護は「シート自体の追加・削除・移動を禁止したい」場合に使用します。
たとえば、複数人で使用する集計シートでは、入力セル以外を保護するためにシートの保護を活用し、シート構成を固定したい場合にブックの保護を組み合わせるのが一般的です。
【使い分けの目安】
・入力フォームやテンプレートの保護 → シートの保護
・シート構成(タブ)の固定 → ブックの保護
・ファイル自体の閲覧制限 → ファイルを開くパスワード
パスワードを管理するおすすめの方法は?
Excelのパスワードを忘れると、公式には回復手段がないケースも多く、非常に困った事態になりかねません。
パスワード管理には、LastPassや1Passwordなどのパスワード管理ツールの活用が効果的です。
また、社内ルールとしてパスワードの命名規則を統一しておくことも、管理のしやすさにつながるでしょう。
いずれにせよ、重要なパスワードはファイル外の安全な場所に記録しておく習慣をつけることが大切です。
まとめ
本記事では、「【Excel】エクセルのパスワード設定を解除する方法(できない原因・Macでの設定方法)」と題して、Excelのパスワード設定と解除に関する幅広い内容を解説してきました。
Excelには「シートの保護」「ブックの保護」「ファイルを開くパスワード」という3種類のパスワード機能があり、それぞれ解除の手順が異なります。
解除できない場合の主な原因は、入力ミスや大文字小文字の違い、パスワードの失念などが考えられます。
Macでの操作もWindowsと基本的には同じですが、ダイアログの配置など一部異なる点があるため注意が必要でしょう。
パスワードは一度設定したら必ず別の場所にメモして安全に管理し、大切なファイルを守るためのセキュリティ意識を高めていただければ幸いです。
Excelのパスワード機能を正しく活用して、業務の効率化とデータセキュリティの両立を目指しましょう。