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【Excel】エクセルで小数点以下を切り捨てする方法(ROUNDDOWN関数・INT関数・TRUNC関数の使い方)

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エクセルで数値を扱う際、小数点以下の端数を切り捨てて整数や特定の桁数で表示したい場面は非常に多いでしょう。

単純に表示上の桁数を減らすだけでは実際の計算に誤差が生じることがあるため、正しい関数を使って値そのものを切り捨てることが大切です。

エクセルには小数点以下の切り捨てに使える関数として、ROUNDDOWN関数・INT関数・TRUNC関数の3種類が用意されています。

それぞれの関数には得意な場面と注意点があり、目的に応じて正しく使い分けることで計算の精度と効率が大きく向上します。

本記事では、3つの関数の使い方を基本から応用まで丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

エクセルで小数点以下を切り捨てするならROUNDDOWN関数が基本

それではまず、エクセルで小数点以下を切り捨てする際の基本となるROUNDDOWN関数について解説していきます。

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数で数値を切り捨てる関数で、切り捨てる桁数を自由に指定できるのが最大の特徴です。

整数への切り捨てはもちろん、小数点第1位や第2位での切り捨てなど、さまざまな桁数に対応できるため汎用性が非常に高いといえます。

ROUNDDOWN関数の基本的な構文と使い方

ROUNDDOWN関数の基本構文は以下の通りです。

ROUNDDOWN(数値, 桁数)

数値:切り捨ての対象となる数値またはセル参照

桁数:切り捨て後の桁数(0で整数、1で小数点第1位まで、-1で十の位まで)

たとえば、セルA1に3.987が入力されている場合、=ROUNDDOWN(A1,0)と入力すると結果は3になります。

=ROUNDDOWN(A1,1)であれば3.9、=ROUNDDOWN(A1,2)であれば3.98が返されるでしょう。

桁数に負の値を指定すると、整数部分での切り捨ても可能です。たとえば=ROUNDDOWN(1234,-2)は1200を返します。

ROUNDDOWN関数の実務での活用シーン

ROUNDDOWN関数は消費税計算や単価計算など、端数を切り捨てて計算する実務シーンで広く活用されています。

消費税の計算では、税込金額の端数を切り捨てるために=ROUNDDOWN(税抜金額×1.1,0)のように使うのが一般的です。

また、時間計算で分を切り捨てて時間単位のみで集計したい場合なども、ROUNDDOWN関数が役立つでしょう。

用途 数式例 結果(例)
消費税計算(整数切り捨て) =ROUNDDOWN(A1*1.1,0) 1100(A1=1000の場合)
小数点第1位で切り捨て =ROUNDDOWN(A1,1) 3.1(A1=3.19の場合)
百の位で切り捨て =ROUNDDOWN(A1,-2) 1200(A1=1289の場合)
時間の端数切り捨て =ROUNDDOWN(A1*24,0)/24 時間単位に変換

ROUNDDOWN関数とROUND関数・ROUNDUP関数の違い

エクセルには数値の丸め処理を行う関数としてROUND・ROUNDDOWN・ROUNDUPの3兄弟があります。

ROUND関数は四捨五入、ROUNDDOWN関数は切り捨て、ROUNDUP関数は切り上げと、それぞれ処理の方向が異なります。

特に消費税のような計算では切り捨てが一般的ですが、業界や企業のルールによっては四捨五入や切り上げが求められることもあるため、使い分けには注意が必要です。

INT関数を使った小数点以下の切り捨て方法

続いては、INT関数を使った小数点以下の切り捨て方法を確認していきます。

INT関数は、数値を超えない最大の整数を返す関数で、常に整数への切り捨てを行いたい場合に非常にシンプルに使えます。

ROUNDDOWNと異なり桁数の指定が不要なため、式がすっきりして読みやすくなるメリットがあるでしょう。

INT関数の基本構文と動作の仕組み

INT関数の構文は非常にシンプルです。

INT(数値)

数値:整数に切り捨てたい数値またはセル参照

例:=INT(3.9) → 3

例:=INT(3.1) → 3

整数部分がそのまま返されるため、=ROUNDDOWN(A1,0)と同じ結果になることが多いです。

ただし、負の値の場合に挙動が異なることに注意が必要です。

たとえば=INT(-3.2)は-4を返しますが、=ROUNDDOWN(-3.2,0)は-3を返します。

INTは「数直線上でより小さい整数」に丸めるのに対し、ROUNDDOWNは「絶対値が小さくなる方向」に丸めるという違いがあります。

INT関数が便利な場面と活用例

INT関数は特に時刻や日付のシリアル値から整数部分(日付部分)のみを取り出す場面でよく使われます。

エクセルでは日時データは「日付の整数部分+時刻の小数部分」として管理されているため、=INT(A1)とするだけで日付部分を抽出できます。

また、割り算の商(整数部分)を求めたい場合も=INT(A1/B1)のように使えるため、QUOTIENT関数の代わりとしても活用できるでしょう。

INT関数の負の値への挙動に関する注意点

負の数に対してINT関数を使う場合は、期待した結果と異なるケースがあるため注意が必要です。

INT(-2.3)は-3を返しますが、多くの場合「-2に切り捨てたい」という意図で使うことが多いでしょう。

このような場合は、負の値にも対応したTRUNC関数を使うことで意図通りの結果が得られます。

負の値を含むデータを扱う場合、INT関数とROUNDDOWN関数・TRUNC関数では結果が異なることがあります。特に財務データなど符号が重要な計算では、使用する関数の挙動を事前に必ず確認してください。

TRUNC関数で小数点以下を切り捨てする方法

続いては、TRUNC関数を使った小数点以下の切り捨て方法を確認していきます。

TRUNC関数は「Truncate(切り捨てる)」の略で、正の値・負の値に関係なく常に0方向に切り捨てるという特性を持ちます。

これにより、負の値を扱う際もINT関数のような予期しない結果になることがなく、より直感的な使い勝手が実現できるでしょう。

TRUNC関数の基本構文と使い方

TRUNC関数の構文はROUNDDOWN関数と似た形式になっています。

TRUNC(数値, [桁数])

数値:切り捨て対象の数値またはセル参照

桁数:省略可能(省略時は0として動作、つまり整数に切り捨て)

例:=TRUNC(3.987,1) → 3.9

例:=TRUNC(-3.987,0) → -3

桁数を省略した場合は整数への切り捨てとなり、=TRUNC(A1)は=INT(A1)と正の値に対しては同じ結果を返します。

負の値では=TRUNC(-3.9)は-3を、=INT(-3.9)は-4を返すという違いがあります。

ROUNDDOWN関数とTRUNC関数の使い分け基準

ROUNDDOWNとTRUNCは非常に似た関数ですが、主に負の値への対応方針で使い分けが変わります。

正の値のみを扱うデータであれば両者の結果は同じため、どちらを使っても問題ありません。

負の値が含まれるデータを扱う場合、「絶対値を小さくする方向に切り捨てたい」ならTRUNC、「数直線上でより小さい方向に切り捨てたい」ならINTが適しているでしょう。

関数 正の値(3.7) 負の値(-3.7) 特徴
ROUNDDOWN(x,0) 3 -3 絶対値が小さくなる方向
INT(x) 3 -4 数直線上でより小さい整数
TRUNC(x,0) 3 -3 常に0方向に切り捨て

TRUNC関数の実務活用例と注意点

TRUNC関数は金融計算や統計処理において、負の値を含む数値の整数部分を取り出す場面で特に有効です。

たとえば、プラスマイナス両方の損益値から整数部分のみを集計する場合、TRUNC関数を使えば直感通りの切り捨てが行われます。

注意点として、TRUNC関数の桁数引数はROUNDDOWN関数と同様に動作するため、小数点以下の特定桁での切り捨てにも対応できることを覚えておくとよいでしょう。

小数点以下の切り捨てに関するよくある疑問とトラブル解決

続いては、小数点以下の切り捨て処理に関してよくある疑問とトラブルの解決方法を確認していきます。

関数を正しく入力しているはずなのに、期待通りの結果が得られない場合はいくつかの原因が考えられます。

よくあるミスや見落としポイントを把握しておくことで、トラブル発生時に素早く対処できるようになるでしょう。

表示形式と実際の値のズレに注意する

エクセルでよくある誤解のひとつが、表示形式を変えて小数点以下を非表示にしても、セルの実際の値は変わらないという点です。

たとえばセルに3.7が入力されていて、表示形式で小数点以下を0桁に設定しても、画面上は「4」と表示されますが実際の値は3.7のままです。

計算に使う場合は表示ではなく実際の値が参照されるため、切り捨てたい場合は必ずROUNDDOWN・INT・TRUNCなどの関数を使って値を変換する必要があります。

浮動小数点誤差による予期しない計算結果の対処法

エクセルの数値計算では、浮動小数点の誤差により0.1+0.2が0.3にならないような微妙なズレが生じることがあります。

このような誤差がROUNDDOWNやTRUNCの結果に影響を与えることがあるため、重要な計算では誤差の有無を確認することが大切です。

対策としては、計算前にROUNDでいったん丸めておく方法や、ROUND(A1-B1,10)のように計算結果の有効桁数を制限する方法が有効でしょう。

切り捨て関数を他の関数と組み合わせた応用テクニック

切り捨て関数はSUM・AVERAGE・IF・VLOOKUPなど他の関数と組み合わせることで、さらに強力な計算式を作れます。

たとえばIF関数と組み合わせることで、「特定条件を満たす場合のみ切り捨てを行う」といった条件付き処理が可能になります。

=IF(A1>0,ROUNDDOWN(A1,0),A1)のように書けば、正の値のみ整数に切り捨て、負の値はそのままにする数式が作れるでしょう。

切り捨て関数は単体で使うだけでなく、IF・SUMIF・VLOOKUP・SUMPRODUCTなど他の関数と組み合わせることで、実務での複雑な計算要件に対応できる強力なツールになります。

まとめ

本記事では、エクセルで小数点以下を切り捨てするための3つの関数、ROUNDDOWN・INT・TRUNCについて、それぞれの特徴と使い方を詳しく解説しました。

ROUNDDOWN関数は桁数を自由に指定できる汎用性の高い切り捨て関数、INT関数は整数への切り捨てをシンプルに行える関数、TRUNC関数は負の値にも直感的に対応できる切り捨て関数です。

正の値のみのデータなら3つのどれを使っても大差ありませんが、負の値を含む場合はINT関数の挙動に特に注意が必要でしょう。

表示形式での小数点非表示と実際の値の切り捨ては別物であることをしっかり意識し、正しい関数を使って精度の高い計算を行ってください。

今回紹介した切り捨て関数を使いこなすことで、エクセルでの数値処理がより正確かつ効率的になるはずです。