【Excel】エクセルでの網掛け・見え消しのやり方(設定方法・印刷・解除方法も)
Excelで資料を作成する際、特定のセルを目立たせたり、データの変更履歴を視覚的に示したりしたいと思ったことはないでしょうか。
そんなときに役立つのが、「網掛け」や「見え消し」といった書式設定です。
網掛けはセルに模様や色を付けてデータを強調する機能であり、見え消しは文字に取り消し線を引いて「削除予定」や「修正箇所」を視覚的に表現するテクニックです。
この記事では、Excelでの網掛けと見え消しの設定方法をはじめ、印刷時の注意点や解除方法まで、丁寧にわかりやすく解説していきます。
初めての方でも迷わず操作できるよう、手順を一つひとつ確認していきましょう。
網掛け・見え消しはExcelの書式設定で簡単に実現できる
それではまず、網掛けと見え消しの基本的な概念と、Excelでどのように実現できるかについて解説していきます。
結論からお伝えすると、どちらの機能もExcelの「セルの書式設定」から手軽に設定できます。
特別なアドインや外部ツールは必要なく、標準機能だけで対応可能です。
網掛けとは何か
網掛けとは、セルの背景に特定のパターン(模様)や色を設定することで、視覚的に情報を強調する書式設定のことです。
単純な塗りつぶしとは異なり、斜線や格子状のパターンを組み合わせることで、印刷物での視認性を高めたり、資料に統一感を持たせたりするのに活用されます。
たとえば、印鑑欄や記入不要な項目を網掛けで示すことは、ビジネス書類ではよく見られる表現です。
見え消しとは何か
見え消しとは、文字に取り消し線を引いて元のテキストを残しつつ、変更や削除の意図を伝える手法です。
契約書や議事録の修正履歴、価格改定の前後比較など、「以前の情報を残しながら変更を示す」場面で特に重宝されます。
Excelでは「フォント」の書式設定から取り消し線を付けることで、見え消しを表現できます。
網掛けと見え消しが活用される場面
どのような場面でこれらの書式が使われているのか、まとめてみましょう。
| 機能 | 活用シーン | 設定箇所 |
|---|---|---|
| 網掛け | 印鑑欄・記入不要欄・強調表示 | セルの書式設定 → 塗りつぶし |
| 見え消し | 修正履歴・削除予定・価格変更 | セルの書式設定 → フォント |
それぞれ異なる目的に対応した書式設定であり、組み合わせて使うことでより伝わりやすい資料を作成できるでしょう。
Excelでの網掛けの設定方法
続いては、網掛けの具体的な設定方法を確認していきます。
Excelでの網掛けは、「セルの書式設定」ダイアログボックスの「塗りつぶし」タブから設定します。
ステップごとに丁寧に見ていきましょう。
基本的な網掛けの手順
【網掛けの基本手順】
① 網掛けを設定したいセルを選択する
② 右クリックして「セルの書式設定」を選ぶ(またはCtrl+1キー)
③ 「塗りつぶし」タブをクリックする
④ 「パターンの色」と「パターンの種類」でお好みの模様を選ぶ
⑤ 「OK」をクリックして確定する
「パターンの種類」では、斜線・横線・縦線・格子状など複数のパターンから選択可能です。
「パターンの色」を変更することで、網掛けの色もカスタマイズできます。
シンプルに背景色だけを設定したい場合は、「背景色」の欄からカラーパレットで色を選ぶだけでOKです。
パターンの種類と見た目の違い
Excelで選択できる主なパターンの種類と、それぞれの見た目の特徴を以下の表にまとめました。
| パターン名 | 見た目の特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 斜線(右上がり) | 右上がりの斜め線が入る | 使用不可セルの表示 |
| 格子 | 縦横の線が交差する | 強調・目立たせたい箇所 |
| 水平ストライプ | 横線が均等に並ぶ | 装飾・区切り表現 |
| 粗い点々 | ドット状の模様 | 薄い強調・背景装飾 |
用途に合わせてパターンを使い分けることで、資料の完成度がぐっと高まるでしょう。
条件付き書式で網掛けを自動設定する方法
特定の条件を満たすセルに自動で網掛けを付けたい場合は、「条件付き書式」が便利です。
条件付き書式を使えば、たとえば「値が100以上のセルに網掛けを自動で付ける」といった設定が可能になります。
ホームタブ → 「条件付き書式」→「新しいルール」→「書式」→「塗りつぶし」タブから設定できます。
データが変化するたびに自動で書式が適用されるため、大量データの管理に非常に効果的です。
手動で一つひとつ設定する手間が省けるため、データが多い場合はぜひ活用してみてください。
Excelでの見え消し(取り消し線)の設定方法
続いては、見え消しの設定方法を確認していきます。
見え消しは、「セルの書式設定」の「フォント」タブにある「取り消し線」のチェックを入れるだけで設定できます。
取り消し線の基本手順
【見え消し(取り消し線)の基本手順】
① 取り消し線を付けたいセルまたは文字を選択する
② 右クリックして「セルの書式設定」を開く(またはCtrl+1キー)
③ 「フォント」タブをクリックする
④ 「文字飾り」の中の「取り消し線」にチェックを入れる
⑤ 「OK」をクリックして完了
セル全体に取り消し線を引く場合はセルごと選択し、一部の文字だけに引きたい場合は数式バーまたはセル内でテキストを選択してから操作を行います。
ショートカットキーとして、Ctrl+5キーでも素早く取り消し線を付けることができます。
見え消しを使った修正履歴の表示例
たとえば、価格改定の資料で見え消しを活用する場面を考えてみましょう。
| 商品名 | 旧価格(見え消し) | 新価格 |
|---|---|---|
| 商品A | 1,200円 | |
| 商品B | 2,800円 | |
| 商品C | 900円 |
このように旧価格を見え消しにして新価格を隣に記載すると、変更の前後が一目でわかる資料になります。
契約書・議事録・提案書など、さまざまなビジネス文書で応用できる手法です。
文字色と組み合わせてわかりやすくする工夫
見え消し部分の文字色をグレーにしたり、新しい情報を赤や青で強調したりすることで、さらに視認性を高めることができます。
見え消しを効果的に使うポイントとして、以下の組み合わせがおすすめです。
「取り消し線+グレー文字」→ 削除・廃止された情報を示す
「取り消し線なし+赤文字」→ 新しく追加・変更された情報を示す
この2つをセットで使うことで、修正箇所が直感的に伝わる資料が完成します。
視覚的なメリハリをつけることで、読み手がストレスなく情報を受け取れるでしょう。
網掛け・見え消しの印刷と解除方法
続いては、設定した網掛けや見え消しを印刷する際の注意点と、解除する方法を確認していきます。
画面上では正しく表示されていても、印刷時に意図通りに出力されないケースがあるため、事前の確認が重要です。
印刷時に網掛けを正しく出力するための設定
Excelで網掛けを設定したセルを印刷する場合、プリンターの設定によっては模様が薄くなったり、消えてしまったりすることがあります。
カラー印刷であれば比較的そのまま出力されますが、白黒(モノクロ)印刷の場合は特に注意が必要です。
【印刷前に確認すべき設定】
① ページレイアウトタブ → 「シートのオプション」グループを確認する
② ファイル → 印刷 → 「印刷プレビュー」で事前に確認する
③ プリンターの設定でカラー印刷・モノクロ印刷を確認する
④ 必要に応じてパターンの濃度や色を調整する
印刷プレビューで確認してから印刷を実行する習慣をつけると、思わぬミスを防げます。
白黒印刷の場合は、背景色よりもパターン(斜線や格子)のほうが視認されやすいという特性があります。
網掛けの解除方法
設定した網掛けを解除したい場合は、以下の手順で行いましょう。
【網掛けの解除手順】
① 解除したいセルを選択する
② 右クリック →「セルの書式設定」を開く
③ 「塗りつぶし」タブを開く
④ 「背景色」を「色なし」に変更し、「パターンの種類」を「なし」にする
⑤ 「OK」で確定する
ホームタブの「塗りつぶしの色」ボタン横のプルダウンから「塗りつぶしなし」を選択するだけでも、背景色のみを素早く解除できます。
ただし、パターン(模様)まで解除するには「セルの書式設定」から操作する必要がある点に注意してください。
見え消し(取り消し線)の解除方法
見え消しを解除する方法は、設定時と同じ手順をたどるだけです。
【見え消しの解除手順】
① 取り消し線を解除したいセルを選択する
② 「セルの書式設定」→「フォント」タブを開く
③ 「取り消し線」のチェックを外す
④「OK」をクリックして完了
ショートカットキーのCtrl+5キーは、取り消し線のオン・オフを切り替えるトグル操作として機能します。
すでに取り消し線が付いているセルでCtrl+5を押すと、そのまま解除できるため非常に便利です。
まとめ
この記事では、Excelでの網掛けと見え消しの設定方法から、印刷時の注意点・解除方法まで幅広く解説してきました。
網掛けはセルに模様や背景色を付けてデータを視覚的に強調する書式であり、見え消しは取り消し線で変更や削除の意図を伝えるテクニックです。
どちらも「セルの書式設定」から簡単に操作でき、ビジネス資料の品質を大幅に向上させることができます。
印刷時にはプレビューで事前確認を行い、パターンや色が意図通りに出力されているかをチェックする習慣をつけましょう。
解除も同じ手順でシンプルに行えるため、一度覚えてしまえば迷うことはないでしょう。
この記事を参考に、Excelの網掛け・見え消し機能をぜひ日々の業務に取り入れてみてください。