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Excelの下のページ番号を消す方法|印刷時の邪魔なフッターを完全削除

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Excelで資料を印刷しようとしたとき、予期せず用紙の下部にページ番号が表示されて困ったことはありませんか。

会議資料や請求書、報告書など、ページ番号を入れたくない文書なのに、印刷プレビューで確認すると下部に「ページ1」「2ページ」といった表示が勝手に出てしまうというトラブルは意外と多く発生します。

このページ番号は、過去に誰かが設定したフッター情報が残っていたり、使用しているテンプレートにあらかじめ設定されていたりすることが原因です。他のユーザーが作成したファイルを引き継いだ場合や、以前作成したファイルを再利用する際によく遭遇する問題です。

Excelのページ番号は、セルに直接入力されているわけではなく、ヘッダーやフッターという印刷専用の領域に設定されています。

そのため、通常のセル編集とは異なる方法で削除する必要があり、初めて対処する方は戸惑うことも多いでしょう。

本記事では、印刷時に表示される下部のページ番号を完全に削除する方法を、複数のアプローチで詳しく解説していきます。

ページレイアウトビューから直接編集する方法、印刷プレビュー画面から設定を変更する方法、そしてページ設定画面から一括削除する方法など、状況に応じて最も効率的な手順を紹介します。

 

ポイントは

・下のページ番号はフッター設定に登録されている

・ページレイアウトビューなら視覚的に確認しながら削除できる

・ページ設定画面を使えば全ページのフッターを一括で消せる

です。

それでは詳しく見ていきましょう。

 

ページレイアウトビューでフッターを直接削除する

それではまず、最も視覚的で分かりやすいページレイアウトビューを使った削除方法を確認していきます。

 

ページレイアウトビューへの切り替え手順

Excelの下部に表示されるページ番号を削除する最も直感的な方法は、ページレイアウトビューに切り替えてフッター領域を直接編集することです。

通常のExcel作業画面(標準ビュー)では、印刷時のヘッダーやフッターは画面に表示されないため、どこにページ番号が設定されているのか確認できません。

ページレイアウトビューに切り替えるには、画面右下のステータスバーにある3つの表示切り替えアイコンを使用します。

左から「標準」「ページレイアウト」「改ページプレビュー」の順に並んでおり、中央のアイコンをクリックするとページレイアウトビューに切り替わります。

または、「表示」タブのリボンメニューから「ページレイアウト」ボタンをクリックする方法でも切り替えられます。

ページレイアウトビューでは、実際の用紙サイズに合わせた表示になり、印刷時のレイアウトを正確に確認できます。

用紙の上部にはヘッダー領域、下部にはフッター領域がグレーで表示され、「フッターを追加するにはクリックします」というガイド文または既に設定されているページ番号が表示されます。

このビューでは、実際に印刷される内容をそのまま編集できるため、初心者でも迷わず操作できるメリットがあります。

表示モード 切り替え方法 ヘッダーフッターの表示 用途
標準 右下アイコン(左) 表示されない 通常のデータ入力作業
ページレイアウト 右下アイコン(中央) 編集可能な状態で表示 印刷レイアウトの確認と編集
改ページプレビュー 右下アイコン(右) 表示されない 改ページ位置の調整
印刷プレビュー 「ファイル」→「印刷」 プレビューのみ表示 印刷前の最終確認

 

フッター領域のページ番号コードを削除

ページレイアウトビューに切り替えたら、用紙下部のフッター領域をクリックしてページ番号を削除します

フッター領域は左側・中央・右側の3つのセクションに分割されており、ページ番号はこのいずれかに設定されています。

一般的には中央セクションまたは右側セクションにページ番号が配置されていることが多いです。

フッター領域のいずれかのセクションをクリックすると、リボンメニューに「ヘッダーとフッター」という専用タブが自動的に表示され、編集モードに切り替わります。

ページ番号が設定されているセクションには、「&[ページ番号]」「ページ &[ページ番号]」「&[ページ番号] / &[総ページ数]」といったコードが表示されます。

このコードがページ番号を動的に表示するための命令文です。実際の印刷時には、このコードが「1」「2」「3」といった実際のページ番号に自動変換されます。

ページ番号を完全に削除するには、このコード全体を選択してDeleteキーまたはBackspaceキーで削除します。

コードを削除した後、フッター領域の外側(通常のセル領域)をクリックすると編集モードが解除され、変更が確定されます。

複数ページある文書の場合は、スクロールして他のページも確認し、すべてのページからページ番号が消えていることを確認しましょう。

ページ番号コード 表示例 意味
&[ページ番号] 1, 2, 3… 現在のページ番号のみ
ページ &[ページ番号] ページ 1, ページ 2… 「ページ」という文字付き
&[ページ番号] / &[総ページ数] 1 / 5, 2 / 5… 総ページ数も表示
– &[ページ番号] – – 1 -, – 2 -… ハイフンで装飾

 

先頭ページや奇数偶数ページの設定に注意

Excelのフッター設定には、先頭ページのみ異なる設定や、偶数ページと奇数ページで異なる設定ができる高度な機能があります

これらのオプションが有効になっている場合、1つのページでページ番号を削除しても、他のページタイプには別の設定が残っているため、完全には削除されません。

フッター領域を編集している状態で、「ヘッダーとフッター」タブの「オプション」グループを確認してください。

「先頭ページのみ別指定」や「奇数/偶数ページ別指定」というチェックボックスがあり、ここにチェックが入っている場合は注意が必要です。

「先頭ページのみ別指定」が有効な場合、1ページ目のフッターと2ページ目以降のフッターが完全に独立して管理されています。

そのため、1ページ目でページ番号を削除しても、2ページ目に移動すると別のフッター設定が表示され、そこにもページ番号が設定されている可能性があります。

両方のフッターを削除するには、まず1ページ目のフッターで削除を行い、次に2ページ目に移動して同じ削除操作を繰り返す必要があります。

「奇数/偶数ページ別指定」の場合も同様で、奇数ページのフッターと偶数ページのフッターをそれぞれ確認して削除する必要があります。

オプション設定 影響 削除が必要なフッター
先頭ページのみ別指定 1ページ目と2ページ目以降で異なる 先頭ページフッター、通常ページフッター
奇数/偶数ページ別指定 奇数ページと偶数ページで異なる 奇数ページフッター、偶数ページフッター
両方有効 最大4種類のフッターが存在 先頭・奇数・偶数の各フッター
両方無効 全ページ共通 1つのフッターのみ

 

ページ設定画面から一括でフッターを削除

続いては、より確実で効率的なページ設定画面を使った一括削除方法を確認していきます。

 

ページ設定ダイアログの開き方

複数ページにわたってページ番号が設定されている場合や、先頭ページや奇数偶数ページの設定が複雑な場合、ページ設定ダイアログから一括で削除する方が効率的です。

ページ設定ダイアログを開くには、いくつかの方法があります。

最も簡単な方法は、「ページレイアウト」タブのリボンメニューから「ページ設定」グループの右下にある小さな矢印アイコン(ダイアログボックス起動ツール)をクリックすることです。

この小さな矢印は、グループ名の右下に表示されており、クリックすると詳細設定画面が開きます。

また、印刷プレビュー画面(「ファイル」→「印刷」)からも、画面下部の「ページ設定」リンクをクリックすることでページ設定ダイアログを開けます。

ページ設定ダイアログが開いたら、上部のタブから「ヘッダー/フッター」タブを選択します。

このタブでは、ヘッダーとフッターの内容を一覧で確認でき、プレビューも表示されるため、現在どのような設定になっているかが一目で分かります。

フッターのプレビュー欄に「ページ 1」などの表示がある場合、ページ番号が設定されていることを意味します。

開き方 手順 メリット
ページレイアウトタブから 「ページレイアウト」タブ→ページ設定グループの矢印 作業中すぐにアクセス
印刷プレビューから 「ファイル」→「印刷」→「ページ設定」 印刷前の確認と同時に設定
右クリックメニューから シートタブ右クリック→「ページ設定」 シート単位で素早く設定

 

フッタードロップダウンから「なし」を選択

ページ設定ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブを開いたら、フッターのドロップダウンリストから「(なし)」を選択するだけで、すべてのページ番号設定を一括削除できます

フッターの設定欄には、現在設定されているフッターの内容が表示されています。

ここをクリックするとドロップダウンリストが開き、「(なし)」という選択肢が最上部に表示されます。

「(なし)」を選択すると、フッタープレビュー欄が空白になり、すべてのフッター設定がクリアされます。

この方法であれば、先頭ページ別指定や奇数偶数ページ別指定が有効になっていても、それらすべてのフッターが同時に削除されます。

ただし、ヘッダー(上部)にも何か設定されている場合、フッターを削除してもヘッダーは残ります。ヘッダーも削除したい場合は、同様にヘッダーのドロップダウンから「(なし)」を選択してください。

設定を変更したら、必ず「OK」ボタンをクリックして変更を確定させます。「キャンセル」をクリックすると、変更は破棄されて元の設定のままになります。

削除後は、印刷プレビューで実際にページ番号が消えているか確認することをおすすめします。

「ファイル」→「印刷」で印刷プレビュー画面を開き、複数ページをスクロールして、すべてのページからページ番号が削除されていることを確認しましょう。

手順 操作 結果
1 ページ設定ダイアログを開く ページ設定画面が表示
2 「ヘッダー/フッター」タブをクリック ヘッダーフッター設定画面に切替
3 フッタードロップダウンをクリック 設定一覧が表示
4 「(なし)」を選択 フッタープレビューが空白に
5 「OK」ボタンをクリック 全ページのフッターが削除

 

カスタムフッターで細かく編集する方法

ページ番号だけを削除して、他のフッター情報は残したい場合や、より細かい編集が必要な場合は、「フッターの編集」ボタンから詳細編集画面を開きます

ページ設定ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブで、フッター設定欄の下にある「フッターの編集」ボタンをクリックすると、「フッター」ダイアログが開きます。

このダイアログでは、左側・中央・右側の3つのセクションそれぞれに設定されている内容を個別に編集できます。

各セクションには、ページ番号コード(&[ページ番号])や、日付コード(&[日付])、ファイル名コード(&[ファイル名])など、様々な情報が組み合わせて設定されていることがあります。

例えば、「&[ファイル名] – ページ &[ページ番号]」という設定の場合、ファイル名は残してページ番号だけを削除したいときに、この詳細編集画面が役立ちます。

ページ番号に関連する部分(「- ページ &[ページ番号]」)だけを選択して削除すれば、ファイル名の表示は維持されます。

編集が終わったら「OK」ボタンで確定し、さらにページ設定ダイアログの「OK」ボタンもクリックして変更を保存します。

カスタムフッター編集画面には、様々なコードを挿入するためのボタンも用意されています。

ページ番号、総ページ数、日付、時刻、ファイルパス、ファイル名、シート名、図(画像)などを自由に組み合わせて設定できます。

ページ番号を削除した後、別の情報に置き換えたい場合は、これらのボタンを活用すると便利です。

ただし、コードを手動で編集する場合は、正確な書式(&[コード名])で入力する必要があり、誤った書式だと正しく表示されないため注意が必要です。

ボタンから挿入する方が確実で、初心者にも安全です。

 

印刷プレビューから素早く削除する方法

続いては、印刷直前に気づいた場合に便利な、印刷プレビュー画面からの削除方法を確認していきます。

 

印刷画面からページ設定にアクセス

印刷しようとして印刷プレビューを確認したときに、初めてページ番号が表示されていることに気づくケースは非常に多いです。

印刷プレビュー画面からでも、直接ページ設定にアクセスしてページ番号を削除できます

「ファイル」タブをクリックして「印刷」を選択すると、画面右側に印刷プレビューが表示されます。

この状態で画面左側の設定項目を下にスクロールしていくと、「ページ設定」というリンクが見つかります。

このリンクをクリックすると、先ほど説明したページ設定ダイアログが開き、「ヘッダー/フッター」タブから同様の操作でページ番号を削除できます。

削除後は、印刷プレビューに即座に反映されるため、変更結果をすぐに確認できます。

複数ページある場合は、プレビュー画面下部のページ送りボタンで各ページを確認し、すべてのページからページ番号が消えていることを確かめてから印刷を実行しましょう。

手順 操作 表示内容
1 「ファイル」→「印刷」 印刷プレビュー画面が表示
2 左側の設定欄をスクロール 「ページ設定」リンクを探す
3 「ページ設定」をクリック ページ設定ダイアログが開く
4 「ヘッダー/フッター」タブで削除 フッターを「(なし)」に設定
5 「OK」で確定 プレビューに即座に反映

 

プレビュー確認で削除漏れをチェック

ページ番号を削除した後は、必ず印刷プレビューで全ページを確認することが重要です。

特に先頭ページ別指定や奇数偶数ページ別指定が有効な場合、一部のページにだけページ番号が残っているケースがあります。

印刷プレビュー画面の下部には、「前のページ」「次のページ」というボタンがあり、ページ番号も表示されています。

これらを使って1ページずつ確認していき、どのページにもページ番号やフッター情報が表示されていないことを確かめます。

特に文書が10ページ、20ページと多い場合でも、最初の数ページと最後の数ページだけでなく、中間のページもランダムにチェックすることをおすすめします。

設定ミスや予期しないフッター設定が隠れていることもあるためです。

もしプレビューで一部のページにページ番号が残っていた場合は、再度ページ設定ダイアログを開き、「先頭ページのみ別指定」「奇数/偶数ページ別指定」のチェック状態を確認してください。

これらのオプションがオンになっている場合は、いったんオフにしてからフッターを「(なし)」に設定すると、すべてのページタイプのフッターが確実に削除されます。

印刷プレビューは、実際に印刷される内容を正確に表示する機能です。

プレビューで表示されている内容が、そのまま用紙に印刷されると考えて間違いありません。

そのため、プレビュー確認を怠って印刷してしまうと、不要なページ番号が印刷されてしまい、用紙の無駄遣いになります。

特に大量印刷する場合は、必ず事前にプレビュー確認を行う習慣をつけましょう。

また、ページ番号以外にも、ヘッダーに会社名や部署名、日付などが設定されている場合があるため、上部も合わせて確認することをおすすめします。

 

まとめ Excelの下のページ番号を消す方法|印刷時の邪魔なフッターを完全削除

Excelの下のページ番号を消す方法をまとめると

・ページレイアウトビューで直接削除:画面右下の中央アイコンでページレイアウトビューに切替、フッター領域をクリックして「&[ページ番号]」などのコードを選択してDeleteキーで削除、視覚的に確認しながら編集できる

・ページ設定画面から一括削除:「ページレイアウト」タブのページ設定グループ矢印をクリック、「ヘッダー/フッター」タブでフッターを「(なし)」に設定、すべてのページタイプのフッターを同時に削除可能

・印刷プレビューから削除:「ファイル」→「印刷」で印刷画面を開き「ページ設定」リンクをクリック、同様にフッターを「(なし)」に設定、削除後すぐにプレビューで確認できる

・先頭ページや奇数偶数ページ設定の確認:「先頭ページのみ別指定」「奇数/偶数ページ別指定」がオンの場合は各ページタイプごとに削除が必要、または一度オフにしてから一括削除

これらの方法を状況に応じて使い分けることで、確実にページ番号を削除できます。

最も確実なのはページ設定ダイアログからフッターを「(なし)」に設定する方法ですが、視覚的に確認しながら作業したい場合はページレイアウトビューが適しています。

どの方法を使う場合でも、削除後は必ず印刷プレビューで全ページを確認し、すべてのページからページ番号が消えていることを確かめてから印刷を実行しましょう

Excelのフッター削除テクニックを活用して、意図しないページ番号表示のトラブルから解放され、スムーズな文書作成を実現していきましょう!