パソコンの時計を見たときに、時間・時計がずれていると気づいて困ったことはないでしょうか。
時計がずれていると、ファイルのタイムスタンプがおかしくなったり、オンライン会議に遅刻したりと、思わぬトラブルにつながることがあります。
この記事では、Windows11環境で時間・時計がずれる原因と対処法を、自動同期の設定から手動修正、BIOS電池の交換まで順を追って解説していきます。
時計のズレにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
時計がずれる場合はWindows11の時刻の自動同期設定をまず確認しよう
それではまず、時計がずれる場合に最初に確認すべき時刻の自動同期設定について解説していきます。
Windows11では時刻をインターネット上のタイムサーバーと自動同期する機能が搭載されており、この設定がオフになっていると時計がずれ続けることがあります。
まずはここを確認するだけで解決するケースが多いため、落ち着いてチェックしてみましょう。
時刻の自動同期をオンにする方法
設定アプリを開いて「時刻と言語」→「日付と時刻」を選択し、「時刻を自動的に設定する」をオンにします。
あわせて「タイムゾーンを自動的に設定する」もオンにしておくと、タイムゾーンのズレも防げます。
設定後は「今すぐ同期」ボタンをクリックして即座に時刻を正確な時間に合わせましょう。
タイムゾーンが正しく設定されているか確認する方法
自動同期をオンにしても時刻がずれている場合、タイムゾーンが「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」になっているか確認しましょう。
タイムゾーンが誤って別の地域に設定されていると、自動同期しても表示される時刻がずれたままになります。
設定→時刻と言語→日付と時刻の「タイムゾーン」の欄を確認して、正しい地域が選ばれているか確認してみましょう。
「今すぐ同期」ボタンで手動同期する方法
設定→時刻と言語→日付と時刻の画面下部にある「今すぐ同期」ボタンをクリックすると、すぐにタイムサーバーと時刻を同期できます。
同期が成功すると「時刻は正常に同期されました」というメッセージが表示されます。
失敗する場合はインターネット接続を確認するか、タイムサーバーを変更する方法を試してみましょう。
タイムサーバーの設定を変更して同期精度を上げる方法
続いては、タイムサーバーの設定を変更して同期精度を上げる方法を確認していきます。
標準のタイムサーバーが不安定な場合、別の信頼性の高いサーバーに変更することで改善することがあります。
インターネット時刻サーバーを変更する方法
コントロールパネル→「日付と時刻」→「インターネット時刻」タブ→「設定の変更」を開き、サーバーの欄に別のタイムサーバーのアドレスを入力して「今すぐ更新」をクリックします。
日本国内で信頼性が高いタイムサーバーとしては「ntp.nict.jp」(情報通信研究機構)がよく使われています。
変更後に「時刻は正常に同期されました」と表示されれば設定完了です。
信頼性の高いタイムサーバーの例
ntp.nict.jp(情報通信研究機構・日本)
time.windows.com(Microsoft 標準)
pool.ntp.org(NTPプール・国際的に広く利用)
time.google.com(Google)
ファイアウォールやセキュリティソフトが同期を妨げている場合
セキュリティソフトやWindowsファイアウォールが時刻同期の通信をブロックしていると、同期に失敗して時計がずれ続けることがあります。
セキュリティソフトを一時的に無効化した状態で同期を試みて、成功する場合はソフト側の設定でNTP通信(UDP 123番ポート)を許可する設定を追加しましょう。
企業ネットワークでは管理者に確認が必要な場合もあります。
同期の間隔を短くしてずれを最小限に抑える方法
Windowsの標準設定では時刻同期の間隔が約7日に1回に設定されています。
レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient」の「SpecialPollInterval」の値を変更することで、同期間隔を短くできます。
頻繁にずれが気になる場合は間隔を短く設定してみましょう。
BIOS電池の消耗が原因で時計がずれる場合の対処法
続いては、BIOS電池の消耗が原因で時計がずれる場合の対処法を確認していきます。
パソコンの電源を切った状態でも時刻を保持するために、マザーボードにはコイン型電池(CMOS電池)が搭載されています。
BIOS電池の寿命と交換のタイミング
CMOS電池の寿命は一般的に3〜5年程度とされており、消耗すると電源オフ時に時刻が保持されなくなります。
パソコンを起動するたびに時計が大幅にずれている(1970年や2000年などにリセットされる)場合は、CMOS電池の消耗が原因である可能性が高いです。
古いパソコンや長年使用しているデスクトップパソコンでこの症状が出たら、電池交換を検討しましょう。
CMOS電池の交換方法
CMOS電池はデスクトップパソコンのマザーボード上にあるCR2032型のコイン電池が一般的で、家電量販店やコンビニでも入手できます。
交換の際はパソコンの電源を完全に切り、静電気に注意しながらマザーボード上の電池ホルダーから取り出して新しい電池と交換します。
ノートパソコンの場合は分解が必要なケースが多いため、メーカーや修理店への依頼をおすすめします。
BIOS設定で時刻を修正する方法
BIOS(UEFI)設定画面でも時刻を手動で修正できます。
パソコン起動時にF2・F10・DELキー(機種により異なる)を押してBIOS設定画面を開き、「System Time」や「System Date」の項目から正確な時刻を入力しましょう。
CMOS電池を交換した後にBIOSで時刻を設定してからWindowsを起動すると、その後は自動同期で正確な時刻を維持できます。
それでも時計がずれる場合のその他の原因と対処法
続いては、ここまでの方法で改善しない場合のその他の原因と対処法を確認していきます。
Windowsのシステムサービスや特定のソフトウェアが時刻の同期を妨げているケースもあります。
Windows Timeサービスを再起動する方法
時刻同期を担う「Windows Time」サービスが停止していると、自動同期が機能しません。
Windowsキー+Rで「services.msc」を開き、「Windows Time」を右クリック→「再起動」を選択することでサービスを再起動できます。
スタートアップの種類が「自動」になっているかも合わせて確認しておきましょう。
時計がずれる場合の確認チェックリスト
□ 「時刻を自動的に設定する」がオンになっているか
□ タイムゾーンが「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」になっているか
□「今すぐ同期」を実行して同期が成功するか
□ タイムサーバーをntp.nict.jpなど信頼性の高いものに変更したか
□ Windows Timeサービスが「実行中」になっているか
□ CMOS電池が消耗していないか(古いパソコンの場合)
仮想マシンやデュアルブート環境での時刻ズレへの対処法
WindowsとLinuxのデュアルブート環境では、ハードウェアクロックの解釈の違いから起動のたびに時刻がずれることがあります。
この場合はLinux側でハードウェアクロックをローカル時刻として扱うよう設定を変更するか、Windows側のレジストリでUTCに対応させる設定を追加することで解消できます。
仮想マシン(VMware・VirtualBoxなど)を使用している場合も、ゲストOSの時刻同期設定を確認してみましょう。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 常に数分ずれている | 自動同期がオフ | 時刻の自動設定をオンにする |
| タイムゾーンがずれている | タイムゾーン設定の誤り | UTC+09:00に修正する |
| 同期しても失敗する | サーバー障害・接続問題 | 別のタイムサーバーに変更 |
| 起動のたびに大幅にずれる | CMOS電池の消耗 | CR2032電池を交換する |
| デュアルブートで毎回ずれる | OSのクロック解釈の違い | UTCまたはローカル時刻設定を統一 |
まとめ
この記事では、時間・時計がずれる原因と対処法について、Windows11環境での解決方法を解説してきました。
まず確認すべきは設定の「時刻を自動的に設定する」がオンになっているかどうかで、「今すぐ同期」を実行するだけで解決するケースが大半です。
タイムゾーンが正しく設定されているかも忘れずに確認しましょう。
同期に失敗する場合はタイムサーバーをntp.nict.jpなど信頼性の高いものに変更してみてください。
起動のたびに大幅にずれる場合はCMOS電池の消耗が原因の可能性が高く、CR2032電池の交換で解決できます。
この記事を参考に、パソコンの時計のズレをすっきり解決してみてください。