この記事では硫化水素 (H2S) と二酸化硫黄 (SO2)の化学反応式や覚え方や作り方は？酸化剤と還元剤や酸化数もについて解説していきます。
早速詳しく見ていきましょう！
硫化水素 (H2S) と二酸化硫黄 (SO2)の化学反応式や覚え方は？酸化剤と還元剤や酸化数も
反応式
硫化水素 (H2S) と二酸化硫黄 (SO2) の反応式は以下の通りです。
2H2S + SO2 → 3S + 2H2O
ですね！
反応式の作り方詳細
化学反応式を作るには、以下の手順に従います。
1. 反応物と生成物を同定する
– 反応物：硫化水素 (H2S)、二酸化硫黄 (SO2)
– 生成物：硫黄 (S)、水 (H2O)
2. 反応物と生成物の化学式を書く
– H2S + SO2 → S + H2O
3. 各元素について、反応物と生成物の原子数が等しくなるように係数を調整する
– 硫黄原子：反応物側は H2S に 1 個、SO2 に 1 個で合計 2 個、生成物側は S に 1 個
– 硫黄原子の係数：S に 2 をかける
– 水素原子：反応物側は H2S に 2 個、生成物側は H2O に 2 個
– 水素原子は既に釣り合っているので調整不要
– 酸素原子：反応物側は SO2 に 2 個、生成物側は H2O に 1 個
– 酸素原子の係数：H2O に 2 をかける
4. 調整後の反応式
– H2S + SO2 → 2S + 2H2O
5. 反応物と生成物の係数の最大公約数で割り、最も簡単な整数比にする
– H2S と SO2 の係数の最大公約数は 1
– 2S と 2H2O の係数の最大公約数は 2
– 最終的な反応式：2H2S + SO2 → 3S + 2H2O
反応の詳細
この反応では、硫化水素が還元剤、二酸化硫黄が酸化剤として働きます。
硫化水素 (H2S) の役割
– 硫化水素は還元剤として作用し、二酸化硫黄から酸素を奪います。
– 硫化水素中の硫黄原子は -2 価から 0 価へと酸化されます。
– 硫化水素中の水素原子は +1 価のまま変化しません。
二酸化硫黄 (SO2) の役割
– 二酸化硫黄は酸化剤として作用し、硫化水素に酸素を与えます。
– 二酸化硫黄中の硫黄原子は +4 価から 0 価へと還元されます。
– 二酸化硫黄中の酸素原子は -2 価から 0 価（単体）へと還元されます。
生成物
– 反応の結果、単体の硫黄 (S) と水 (H2O) が生成されます。
– 単体の硫黄は、硫化水素と二酸化硫黄の両方に由来します。
– 水は、硫化水素中の水素と、二酸化硫黄から奪われた酸素から生成されます。
この反応は、硫黄の製造や硫化水素の除去などに利用されています。
