この記事では、硫酸の電離式(H2SO4)は?電離度は?覚え方や化学反応式詳細も解説!について解説しています。
それでは早速見ていきましょう!
硫酸の電離式【H2SO4:電離反応式:化学式】
硫酸(H2SO4)は水に溶けると、2段階で電離します。
第1段階の電離:
第2段階の電離:
第1段階では、硫酸は完全に電離し、水素イオン(プロトンともいう。H+)と硫酸水素イオン(HSO4-)を生成します。
第2段階では、硫酸水素イオン(HSO4-)がさらに電離し、水素イオン(H+)と硫酸イオン(SO42-)を生成します。ただし、第2段階の電離は可逆反応であり、完全に電離しません。
硫酸では、なぜ上の電離式になるのか?覚え方のポイント
硫酸が上の電離式のように電離する理由と覚え方のポイントは以下の通りです。
H2SO4は強酸である
硫酸は強酸に分類され、水に溶けると完全に電離します。
強酸は水溶液中でほぼ100%電離するという特徴があります。
H2SO4は2段階で電離する
硫酸は2つの解離性の水素イオン(H+)を持っています。そのため、2段階で電離します。
第1段階では完全に電離しますが、第2段階は平衡状態になります。
Hは1価の陽イオン、SO4はマイナスの電荷になる
プロトン(H+)は1価の陽イオンです。
硫酸イオン(SO42-)は電子を受け取りやすく、マイナスの電荷を帯びたイオンになります。
ここは暗記するしかないですね!
電荷の保存則
電離前の硫酸は電気的に中性です。
電離後も、生成したイオンの電荷の合計は0になります(H+の1価の正電荷とHSO4-やSO42-の負電荷が打ち消し合う)。
硫酸の電離度は?
硫酸は強酸であり、第1段階の電離は完全に進行します。そのため、第1段階の電離度はほぼ1(100%電離)となります!
しかし、第2段階の電離は平衡状態になるため、完全には電離しません。第2段階の電離度は、溶液の濃度や温度などの条件によって変化します。
電離度は、溶液の性質を理解する上で重要な概念です。強電解質と弱電解質を区別し、それぞれの電離の程度を把握することで、溶液の性質をより深く理解することができますね(^^)/
まとめ 硫酸の電離式(H2SO4)は?電離度は?覚え方や化学反応式詳細も解説!
この記事では、硫酸の電離式(H2SO4)は?電離度は?覚え方や化学反応式詳細について解説しました。
硫酸を始めとして、各電離式を理解し、さらに快適な生活を送っていきましょう!