エクセルのシートに動画を埋め込んで、ファイルを開いたままプレゼンや説明を行いたいというニーズが増えています。
実はエクセルには動画ファイルをシートに挿入・再生する機能があり、操作説明書・マニュアル・プレゼン用シートなどに動画を埋め込むことが可能です。
ただし対応するファイル形式や設定方法に注意点があり、正しく設定しないと再生できないケースもあります。
この記事では、エクセルに動画を貼り付ける手順・対応ファイル形式・サイズ調整・再生方法までを詳しく解説していきます。
エクセルに動画を挿入する機能の概要と対応バージョンを理解する
それではまず、エクセルに動画を挿入する機能の基本的な仕組みと対応バージョンについて解説していきます。
エクセルで動画を挿入できるバージョンと機能の概要
エクセルへの動画挿入機能はMicrosoft 365(旧Office 365)のサブスクリプション版で提供されており、Excel for Microsoft 365(Windows・Mac版)で利用可能です。
買い切り版の一部バージョンでは機能が限定される場合があるため、使用しているバージョンを事前に確認することをおすすめします。
動画はシート上にオブジェクトとして埋め込まれ、再生ボタンをクリックすることでシート上で直接再生できます。
エクセルに挿入できる動画のファイル形式
エクセルに挿入できる動画のファイル形式には対応・非対応があります。
対応している主なファイル形式:MP4(H.264/H.265)・MOV・AVI・WMV・MPEG
推奨形式:MP4(H.264)が最も安定して動作する
注意が必要な形式:MKV・FLV・WebMなどは対応していない場合がある
MP4形式(H.264コーデック)が最も広く対応しており、動作が安定しているため動画の形式に迷った場合はMP4を選ぶのが無難です。
動画をエクセルに挿入することのメリットとデメリット
動画をエクセルに埋め込む最大のメリットは、説明動画・操作手順・プレゼン動画をシートと一体で管理できることです。
一方、動画ファイルはデータ量が大きいため、埋め込みによってエクセルファイルのサイズが大幅に増加するというデメリットがあります。
ファイルサイズと利便性のバランスを考慮した上で、動画の埋め込みを活用しましょう。
エクセルへの動画挿入の具体的な手順
続いては、エクセルに動画を挿入するための具体的な操作手順を確認していきます。
「挿入」タブから動画を挿入する手順
エクセルへの動画挿入は「挿入」タブから行います。
1.「挿入」タブをクリックする
2.「メディア」グループの「ビデオ」をクリックする(表示されない場合はバージョンを確認)
3.「このデバイス上のビデオ」を選択して動画ファイルを指定する
4.動画がシート上にオブジェクトとして挿入される
5.動画オブジェクトの四隅をドラッグしてサイズを調整する
動画はシート上の任意の位置に配置でき、セルと同様にドラッグで移動が可能です。
挿入した動画を再生する方法
シートに挿入された動画はクリックすると再生コントロールが表示され、再生ボタンをクリックすることでシート上でそのまま再生できます。
一時停止・停止・音量調整なども再生コントロールから操作可能で、エクセルのシートを閉じることなく動画を視聴できるのが大きな特徴です。
プレゼンモードや画面共有と組み合わせることで、より説得力のある資料として活用できます。
オンライン動画(YouTubeなど)をリンクとして挿入する方法
ローカルファイルを埋め込む以外に、YouTubeなどのオンライン動画へのリンクをエクセルに設定する方法もあります。
HYPERLINK関数または右クリックの「ハイパーリンク」からURLを設定することで、セルをクリックするとブラウザで動画が開くリンクを作成できます。
ファイルサイズを増やさずに動画コンテンツへのアクセスを提供したい場合はリンク設定が有効な選択肢になります。
挿入した動画のサイズ調整と表示設定の方法
続いては、エクセルに挿入した動画のサイズ調整や表示設定を行う方法を確認していきます。
動画のサイズを数値で正確に指定する方法
挿入した動画のサイズは「ビデオの書式」タブから数値で正確に指定できます。
高さと幅を数値で入力することで、任意のサイズに精確に調整できます。
「縦横比を固定する」オプションにチェックを入れると、一方のサイズを変更するともう一方も比率を維持して自動調整されます。
動画をセルに固定して位置ずれを防ぐ設定
動画オブジェクトを右クリックして「ビデオの書式設定」→「プロパティ」を開き、「セルに合わせて移動するがサイズ変更はしない」または「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」を選択することで、行や列の変更に合わせて動画の位置が追従するようになります。
シートのレイアウトを変更しても動画の位置がずれないように設定しておくことで、管理がしやすくなります。
動画のサムネイル(表紙画像)を設定する方法
挿入した動画の再生前の表示画像(サムネイル)を任意の画像に設定することで、シート上の見た目をより整えることができます。
「ビデオの書式」タブ→「ポスターフレーム」→「画像ファイルから」を選択することで任意の画像をサムネイルに設定できます。
動画を多数のセルの上に重ねて配置する場合は、動画の背景が透明にならないためセルのデータが見えなくなることに注意しましょう。
動画の配置エリアを専用の行・列として確保しておくことで、シートのレイアウトが崩れにくくなります。
まとめ
この記事では、エクセルに動画を貼り付ける方法として、挿入手順・対応ファイル形式・再生操作・サイズ調整・オンライン動画へのリンク設定まで幅広く解説しました。
MP4形式の動画を「挿入」タブの「ビデオ」から埋め込むことが最も安定した方法です。
ファイルサイズの増大に注意しながら、操作説明書やプレゼン資料など動画を活用することで、エクセルシートの情報伝達力を大きく高めることができるでしょう。