70の約数は?個数と求め方も解説!(1、2、5、7、10、14、35、70、8個、素因数分解、2×5×7など)
70の約数は何個あるのか、すべての数をどのように見つければよいのかは、算数や中学数学でよく問われる内容です。
答えだけを覚えるよりも、素因数分解と約数の組を使う考え方を身につけると、70以外の数にも応用できます。
この記事では、70の約数一覧、個数の求め方、素因数分解、よくある間違いまでを順番に整理します。
70の約数一覧と個数

それではまず70の約数一覧と個数について解説していきます。
70の約数の答え
70の約数は、1、2、5、7、10、14、35、70の8個です。
約数とは、ある整数を割り切ることができ、余りが出ない整数を指します。
たとえば70÷5は14となり余りがないため、5は70の約数です。
一方で70÷3は余りが出るため、3は70の約数には入りません。
70を割り切れる正の整数を小さい順に並べると、1、2、5、7、10、14、35、70になります。
この8個が、学校の問題で通常求められる70の約数です。
70そのものも70÷70=1と割り切れるので約数です。
また、1はどの正の整数も割り切れるため、70の約数にも必ず含まれます。
割り算で確かめる方法
約数を一つずつ確認するときは、70を候補の数で割り、余りが0になるかを見ます。
計算結果を表にすると、約数である理由が分かりやすくなります。
| 割る数 | 計算 | 判定 |
|---|---|---|
| 1 | 70÷1=70 | 約数 |
| 2 | 70÷2=35 | 約数 |
| 4 | 70÷4=17余り2 | 約数ではない |
| 5 | 70÷5=14 | 約数 |
| 7 | 70÷7=10 | 約数 |
| 10 | 70÷10=7 | 約数 |
| 14 | 70÷14=5 | 約数 |
| 35 | 70÷35=2 | 約数 |
| 70 | 70÷70=1 | 約数 |
この方法は意味を理解するには有効ですが、大きな数になると候補が増えて時間がかかります。
そこで便利になるのが、約数を組にして探す方法です。
約数の組の考え方
70の約数は、掛け合わせると70になる2つの数の組として整理できます。
1×70=70
2×35=70
5×14=70
7×10=70
この4組に含まれる数をすべて集めると、70の約数が8個あると確認できます。
約数は小さい数と大きい数が対になることが重要なポイントです。
1と70、2と35、5と14、7と10のように、片方を決めればもう片方も決まります。
この対応を使えば、70まで全部を試し割りしなくても、効率よく約数を見つけられるでしょう。
素因数分解による求め方
続いては70を素因数分解して約数を求める方法を確認していきます。
70を素因数分解する手順
素因数分解とは、整数を素数だけの掛け算で表すことです。
素数は、1とその数自身でしか割り切れない2以上の整数をいいます。
70はまず2で割ることができます。
70=2×35
35=5×7
したがって70=2×5×7
2、5、7はいずれも素数なので、これ以上分解する必要はありません。
70の素因数分解は2×5×7と覚えておくと、約数の問題を解きやすくなります。
なお、掛け算の順番を5×2×7のように変えても、表している数は同じです。
素因数の選び方
70の約数は、素因数分解に出てくる2、5、7を使うか使わないかで作れます。
たとえば2だけを選べば2、5と7を選べば35、2と5と7をすべて選べば70になります。
| 選ぶ素因数 | 掛け算の結果 | 70の約数 |
|---|---|---|
| 選ばない | 1 | 1 |
| 2 | 2 | 2 |
| 5 | 5 | 5 |
| 7 | 7 | 7 |
| 2と5 | 10 | 10 |
| 2と7 | 14 | 14 |
| 5と7 | 35 | 35 |
| 2と5と7 | 70 | 70 |
この表では、選び方が8通りあるため、約数も8個になります。
素因数の組み合わせから約数を作る方法は、約数の抜けを防ぐためにも役立ちます。
1を作る選び方
素因数を一つも選ばない場合、掛け算の結果は1として考えます。
これは、何も掛けない積を1とする数学の約束によるものです。
そのため、70の約数を素因数の組み合わせで列挙するときも、1を忘れてはいけません。
約数を作るときは、素因数を選ばないケースも必ず数えます。
70ではこのケースが約数1に対応します。
反対に、2、5、7をすべて選ぶケースは70に対応します。
最小の約数である1と、最大の約数である70が両方そろっているか確認すると、見直しがしやすくなります。
約数の個数の計算
続いては70の約数が8個になる計算方法を確認していきます。
指数に1を足して掛ける公式
正の整数を素因数分解したとき、各素因数の指数に1を足して掛けると約数の個数を求められます。
70は2の1乗、5の1乗、7の1乗の積です。
70=2の1乗×5の1乗×7の1乗
約数の個数=(1+1)×(1+1)×(1+1)
約数の個数=2×2×2=8
よって、70の正の約数は8個です。
指数がすべて1の素因数が3種類あるため、2を3回掛けて8個になると考えることもできます。
公式が成り立つ理由
70の約数を作る際、2は使わないか1回使うかの2通りです。
5も使わないか1回使うかの2通り、7も同様に2通りあります。
それぞれの選択は独立しているため、選び方の総数は2×2×2となります。
たとえば2と5を使い、7を使わなければ10です。
2を使わず5と7を使えば35になります。
このようにすべての選択を重複なく数えることで、約数の個数を確実に求められます。
素因数分解の指数は、約数にその素因数を何回含められるかを示します。
指数に1を足すのは、0回使う選択も含めるためです。
別の数との比較
70と似た考え方を、いくつかの数で比べると公式への理解が深まります。
| 数 | 素因数分解 | 個数の計算 | 約数の個数 |
|---|---|---|---|
| 30 | 2×3×5 | 2×2×2 | 8個 |
| 42 | 2×3×7 | 2×2×2 | 8個 |
| 70 | 2×5×7 | 2×2×2 | 8個 |
| 72 | 2の3乗×3の2乗 | 4×3 | 12個 |
| 100 | 2の2乗×5の2乗 | 3×3 | 9個 |
70、30、42のように、異なる3つの素数がそれぞれ1回ずつ現れる数は、約数が8個になります。
一方で72や100のように同じ素因数が複数回現れる数では、指数に応じて選び方が増えます。
約数の個数は数の大きさだけで決まるのではなく、素因数分解の形で決まる点が大切です。
約数と倍数の違い
続いては約数と倍数の違いを確認していきます。
約数の意味
約数は、ある数を割り切ることができる数です。
70を基準にすると、2、5、7、10などは70を割り切れるため約数になります。
約数は有限個であり、正の整数について考える場合は必ず1と元の数が含まれます。
70の正の約数は8個で終わりです。
70より大きい数は、正の約数としては含まれません。
倍数の意味
倍数は、ある数に整数を掛けて作れる数です。
70の倍数には、70、140、210、280などがあります。
70に1、2、3、4と順に掛ければ、さらに多くの倍数を作れます。
70×1=70
70×2=140
70×3=210
70×4=280
倍数はこの先も無限に続くため、約数とは性質が異なります。
70の約数は70を割る側、70の倍数は70に掛ける側と整理すると混同しにくいでしょう。
問題文での見分け方
問題文に「70を割り切る数」とあれば、求めるのは約数です。
「70で割り切れる数」や「70の何倍か」とあれば、倍数を考える場面が多くなります。
| 表現 | 考える内容 | 70を使った例 |
|---|---|---|
| 70の約数 | 70を割り切る数 | 1、2、5、7、10 |
| 70の倍数 | 70に整数を掛けた数 | 70、140、210 |
| 70で割り切れる数 | 70の倍数 | 140、210、280 |
| 70を割り切れる数 | 70の約数 | 2、5、7、14 |
言葉の向きを丁寧に読むだけで、計算の取り違えはかなり減らせます。
特にテストでは、約数と倍数を同じ意味のように扱わない注意が必要です。
負の約数と関連する数
続いては負の約数と70に関連する数の性質を確認していきます。
負の約数の扱い
整数全体で約数を考える場合、70には負の約数もあります。
たとえば70÷(-2)=-35となり、余りなく割り切れます。
したがって-2も70の約数です。
負の約数まで含めるなら、70の約数は正の約数8個と負の約数8個を合わせて16個になります。
学校の問題で「約数」とだけ書かれている場合は、通常は正の約数を答えます。
ただし整数の約数や負の約数と明記されている場合は、負の数も忘れずに扱います。
問題文の条件を確認する習慣が、正確な解答につながります。
70と最大公約数
約数の知識は、最大公約数を求めるときにも使えます。
たとえば70と42の共通の約数は、1、2、7です。
このうち最も大きい7が、70と42の最大公約数になります。
70の約数は1、2、5、7、10、14、35、70
42の約数は1、2、3、6、7、14、21、42
共通する約数は1、2、7、14
ここでは14が最大なので、70と42の最大公約数は14です。
共通している約数のうち最大のものを選ぶことが、最大公約数の基本です。
70と最小公倍数
70の素因数分解は、最小公倍数を求めるときにも活用できます。
たとえば70と42の最小公倍数を考える場合、2、3、5、7を必要な回数だけ使います。
70は2×5×7、42は2×3×7なので、両方に含まれる素因数と片方だけにある素因数をまとめます。
最小公倍数=2×3×5×7
最小公倍数=210
210は70でも42でも割り切れる最小の正の整数です。
約数、最大公約数、最小公倍数は別々に見えても、素因数分解という共通の考え方でつながっています。
70の約数のまとめ
70の正の約数は、1、2、5、7、10、14、35、70であり、個数は8個です。
掛け算の組では1と70、2と35、5と14、7と10に分けられます。
素因数分解は70=2×5×7で、各指数に1を足して掛けると、(1+1)×(1+1)×(1+1)=8と計算できます。
約数を求めるときは、1と元の数を忘れず、約数の組や素因数の組み合わせで確認するのが確実です。
約数と倍数の違い、負の約数を含めるかどうかにも注意すれば、関連する問題にも落ち着いて対応できるでしょう。