1テラバイトのストレージがあれば、写真や動画をどれくらい保存できるのか気になる方は多いでしょう。
スマホの高画質化やミラーレスカメラの普及により、以前よりもデータ容量を意識する場面が増えています。
ただし、保存できる枚数や時間は、画像形式、解像度、圧縮率、動画のフレームレートなどで大きく変わります。
この記事では、1TBで保存できる写真の枚数と動画の時間について、スマホ、デジタルカメラ、4K動画など画質別の目安をわかりやすく紹介します。
1テラバイトの写真枚数と動画時間の目安

それではまず、1テラバイトで保存できる写真と動画の大まかな容量目安について解説していきます。
1TBをGBとMBに換算した場合
ストレージ容量の1TBは、一般的には1,000GBとして案内されることが多い単位です。
パソコン上では計算方法の違いにより、約931GB前後と表示される場合もありますが、保存量の目安を考える際には1TBはおよそ1,000GBと考えると理解しやすいでしょう。
1GBは約1,000MBなので、1TBは約1,000,000MBに相当します。
写真が1枚4MBなら約25万枚、1枚10MBなら約10万枚、1枚25MBなら約4万枚が基本的な計算結果です。
写真の保存枚数の計算例です。
1,000,000MB ÷ 写真1枚の容量MB = 保存できる写真の枚数の目安です。
実際にはフォルダ情報やシステム領域も使われるため、計算どおりに満杯まで保存できるわけではありません。
それでも、購入前に容量を比較する際の基準としては十分に役立ちます。
写真と動画で異なる容量の考え方
写真は1枚ごとの容量が比較的小さい一方、動画は撮影時間に比例してデータが増えていきます。
たとえばスマホ写真なら数MBから十数MB程度でも、4K動画では1分で数百MBになることも珍しくありません。
写真を何枚も残したい人と、動画を長時間撮影したい人では必要な容量が異なります。
旅行写真を中心に保存するなら1TBはかなり余裕のある容量ですが、4K動画の撮影や編集データの保管が多い場合は、意外と早く空き容量が減ることがあります。
特に動画編集アプリで書き出したファイルは、元データより容量が大きくなるケースもあります。
画質別の保存量一覧
写真と動画の一般的な保存量を表にまとめました。
| データの種類 | 1ファイルの容量目安 | 1TBで保存できる目安 |
|---|---|---|
| スマホ写真 標準画質 | 3MBから5MB | 約20万枚から33万枚 |
| スマホ写真 高画質 | 8MBから15MB | 約6万6千枚から12万5千枚 |
| デジタルカメラ JPEG | 10MBから20MB | 約5万枚から10万枚 |
| ミラーレス RAW | 25MBから60MB | 約1万6千枚から4万枚 |
| フルHD動画 | 1時間あたり約8GBから15GB | 約66時間から125時間 |
| 4K動画 | 1時間あたり約30GBから60GB | 約16時間から33時間 |
この表はあくまで目安ですが、保存対象の種類を考える際の出発点になります。
1TBは写真中心なら数万枚から数十万枚を保存できる容量です。
一方で高ビットレートの4K動画では、十数時間から数十時間程度になるため、用途別に見積もることが重要です。
スマホ写真の容量と保存枚数
続いては、スマホで撮影した写真を1TBに保存する場合の目安を確認していきます。
標準画質のスマホ写真
スマホの標準的な写真は、撮影機種や明るさにもよりますが、1枚あたり3MBから8MBほどに収まることがあります。
この場合、1TBには約12万5千枚から33万枚ほどの写真を保存できる計算です。
家族写真、料理、ペット、旅行記録などを日常的に撮影する使い方であれば、かなり大きな保管場所になるでしょう。
ただし、SNSへ投稿するために加工した画像や、複数枚を合成した写真は容量が増える場合があります。
同じスマホでも撮影モードによってファイルサイズは変化します。
高画素スマホとHEIF形式
最近のスマホには4,800万画素や2億画素など、高画素センサーを搭載した機種があります。
通常撮影では複数画素をまとめる処理が行われることもありますが、高解像度モードでは写真1枚が10MBから30MBを超えることもあります。
JPEGより圧縮効率がよいHEIF形式を使うスマホでは、見た目の画質を保ちながら容量を抑えられるケースもあります。
反対に、互換性を優先してJPEGへ変換すると、保存容量が増える場合もあるため注意が必要です。
スマホ写真が1枚12MBの場合です。
1,000,000MB ÷ 12MB = 約83,000枚となります。
高画質で残したい写真だけをオリジナル保存し、それ以外は圧縮版にする方法も実用的です。
連写とスクリーンショットの影響
1枚の写真容量だけでなく、撮影枚数の増え方にも注目しましょう。
運動会やライブ、子どもの表情を撮る場面では連写を使うため、短時間で数十枚から数百枚が増えることがあります。
また、スクリーンショット、メッセージアプリから保存した画像、ダウンロードした画像も、気付かないうちにストレージを占有しがちです。
撮影写真だけでなく、不要な重複画像を定期的に整理することが容量管理の近道です。
クラウド写真サービスと外付けSSDを併用すれば、スマホ本体の空き容量を確保しながら長期保存もしやすくなります。
カメラ写真の画質別保存容量
続いては、デジタルカメラやミラーレス一眼で撮影した写真の保存容量を確認していきます。
JPEG写真の保存枚数
デジタルカメラで撮影するJPEGは、画素数や画質設定により1枚あたりの容量が変わります。
2,000万画素前後のカメラで高画質JPEGを選ぶと、1枚あたりおよそ8MBから15MBがひとつの目安です。
この場合、1TBには約6万6千枚から12万5千枚程度を保存できます。
旅行やイベントで大量撮影しても、JPEG中心なら1TBは長期間使いやすい容量といえるでしょう。
ただし、夜景、木々、細かな模様など情報量の多い被写体は、圧縮されにくく容量が大きくなる傾向があります。
RAW写真の保存枚数
RAWは、カメラのセンサーが取得した情報を多く残せる形式です。
明るさや色味を後から細かく調整しやすいため、本格的な写真編集をする方に向いています。
その反面、1枚あたり25MBから60MB程度、機種によっては100MB近くになることもあります。
RAW撮影を多用する場合は、写真枚数よりも撮影日数と編集データを基準に容量を考えることが大切です。
| RAWファイル容量 | 1TBで保存できる枚数目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 25MB | 約40,000枚 | 一般的なミラーレス撮影 |
| 40MB | 約25,000枚 | 高画素カメラの撮影 |
| 60MB | 約16,000枚 | 風景や商品撮影の編集 |
| 100MB | 約10,000枚 | 超高画素機や高精細撮影 |
RAWとJPEGを同時保存する場合
カメラではRAWとJPEGを同時に記録できる設定があります。
編集用のRAWと、すぐに共有できるJPEGを同時に持てる便利な機能ですが、必要容量はほぼ合算されます。
たとえばRAWが40MB、JPEGが10MBなら、1回のシャッターで約50MB使用する計算です。
RAWとJPEGを同時保存する場合の例です。
1,000,000MB ÷ 50MB = 約20,000枚が保存枚数の目安になります。
撮影後にJPEGを残す必要がない運用なら、RAWだけを保管して容量を節約する方法もあります。
一方で、家族にすぐ写真を渡したい場合はJPEGも必要になるため、目的に合わせた設定が重要です。
動画の解像度別保存時間
続いては、動画を1TBに保存できる時間について解説していきます。
フルHD動画の保存時間
フルHDは1,920×1,080の解像度で、スマホ、ビデオカメラ、動画共有サービスなどで広く使われています。
撮影設定によって差はありますが、フルHD動画は1時間あたり約8GBから15GB程度が目安です。
1TBなら、約66時間から125時間ほどのフルHD動画を保存できる計算になります。
長時間の記録映像では、4KよりフルHDのほうが保存効率に優れます。
子どもの成長記録、講演会、定点撮影など、撮影時間が長くなりやすい用途では、フルHDを選ぶ価値があります。
4K動画の保存時間
4K動画はフルHDより解像度が高く、大画面テレビや高精細ディスプレイで見たときに細部まで表現しやすい形式です。
その代わり容量は大きく、1時間あたり30GBから60GBほど使うことがあります。
1TBに保存できる時間は約16時間から33時間ほどが目安です。
60fps撮影、高ビットレート設定、ログ撮影などを選ぶと、さらに短くなる可能性があります。
4K動画は高画質ですが、保存容量の消費も大きくなります。
旅行やイベントで長時間撮影する場合は、予備のSDカードや外付けSSDも準備すると安心でしょう。
長時間動画とビットレート
動画容量を決める大きな要素がビットレートです。
解像度が同じでも、ビットレートが高いほど情報量が増え、画質は保ちやすくなります。
一方でファイル容量は大きくなるため、撮影時間と画質のバランスを考える必要があります。
動画編集後に書き出す際も、必要以上に高いビットレートを指定すると、保管容量を圧迫することがあります。
視聴環境に合った解像度とビットレートを選ぶことが、1TBを無駄なく活用するポイントです。
スマホでの閲覧が中心ならフルHD、テレビで映像を楽しむなら4Kというように、視聴目的から決めると選びやすくなります。
ストレージ容量を左右する要素
続いては、同じ1TBでも実際の保存量に差が出る主な要素を確認していきます。
圧縮形式とファイル形式
写真ではJPEG、HEIF、PNG、RAWなど、動画ではH.264、HEVC、ProResなど、さまざまなファイル形式があります。
一般的にJPEGやHEIFは容量を抑えやすく、RAWやPNGはデータ量が大きくなりやすい特徴があります。
動画もHEVCは高い圧縮効率を期待できますが、古い機器では再生しにくい場合があります。
容量の小ささだけで形式を決めず、画質、編集のしやすさ、再生互換性も確認しましょう。
長期保存を目的にするなら、将来的に開ける形式かどうかも大切な判断材料です。
編集データとバックアップの容量
写真や動画を編集する場合、元データだけでなく編集プロジェクト、書き出し済みファイル、サムネイルなども保存されます。
動画編集では一時ファイルやキャッシュが増えるため、完成動画の容量だけで見積もると不足することがあります。
大切なデータにはバックアップも必要です。
1TBのストレージを1台だけ使うより、外付けSSD、NAS、クラウドストレージなどに複製する運用が安心につながります。
保存容量は元データだけでなく、編集用データとバックアップ分も考慮する必要があります。
重要な写真や動画は、少なくとも2か所以上に保存する運用がおすすめです。
実際に使える容量の確認
1TBと表示されたストレージでも、初期設定やファイルシステムの影響で、使える容量が少なく見えることがあります。
これは故障ではなく、容量の数え方や管理領域による違いです。
また、スマホやパソコンのバックアップ、アプリのデータ、ゴミ箱に残ったファイルも空き容量を減らします。
保存前には空き容量だけでなく、バックアップ済みかどうかも確認すると安心です。
定期的に大容量ファイルを確認し、不要な重複動画や失敗写真を整理すると、ストレージを長く使いやすくなります。
1テラバイトを活用する保存方法
続いては、1TBのストレージを写真と動画の保存に活用する方法を確認していきます。
スマホとクラウドの使い分け
スマホ内の容量は限られているため、撮影データを1TBのクラウドストレージへ移す方法は便利です。
自動バックアップを設定すれば、端末の紛失や故障が起きた際にも写真を取り戻せる可能性が高まります。
ただし、クラウドサービスでは通信量や月額料金、オリジナル画質での保存条件を確認する必要があります。
Wi-Fi接続時だけアップロードする設定にすると、モバイル通信量を抑えやすいでしょう。
スマホ本体は撮影用、1TBストレージは保管用として役割を分けると管理しやすくなります。
外付けSSDとHDDの選び方
持ち運びやすさと速度を重視するなら、外付けSSDが向いています。
写真の読み込み、動画のコピー、編集作業をスムーズに進めたい方にも使いやすい選択肢です。
一方で、同じ容量なら外付けHDDのほうが価格を抑えやすい傾向があります。
大量の写真や動画を自宅で保管する用途なら、HDDをバックアップ用に使う方法もよいでしょう。
| 保存先 | 主な特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| スマホ本体 | すぐ撮影と閲覧ができる | 日常利用と一時保存 |
| クラウド | 複数端末からアクセスしやすい | 自動バックアップと共有 |
| 外付けSSD | 高速で持ち運びやすい | 動画編集と旅行時の退避 |
| 外付けHDD | 大容量を比較的安く確保しやすい | 自宅での長期保管 |
フォルダ分けと整理の習慣
容量に余裕があっても、整理されていないと必要な写真や動画を見つけにくくなります。
撮影日、イベント名、人物名などでフォルダを分けると、後から探す時間を減らせます。
たとえば年ごとのフォルダを作り、その中に旅行、学校行事、家族、仕事といった分類を置く方法があります。
動画はファイル名に撮影日と内容を入れると、一覧表示でも内容を把握しやすくなります。
1TBを有効に使うには、容量を増やすことと同じくらい、保存ルールを決めることが大切です。
1テラバイトの保存容量のまとめ
1TBに保存できる写真の枚数は、スマホ写真なら約6万枚から33万枚、カメラのRAW写真なら約1万枚から4万枚程度が目安です。
動画はフルHDなら約66時間から125時間、4Kなら約16時間から33時間ほど保存できるでしょう。
ただし、実際の保存量は画素数、圧縮形式、動画のビットレート、編集ファイルの有無によって変わります。
写真中心なら1TBは十分に余裕のある容量ですが、4K動画やRAWデータを多く扱う場合は、バックアップを含めた容量設計が欠かせません。
用途に合う画質設定と保存先を選び、大切な思い出を安全かつ見つけやすい形で保管していきましょう。