科学や計算関連

20メッシュは何ミリ?目の大きさと粒径も!(メッシュ数:0.84mm:ふるい:粉体:スクリーン:JIS規格:目開きなど)

20メッシュの目開きと粒径の目安
当サイトでは記事内に広告を含みます

粉体や砂、樹脂ペレットなどを扱う際に、20メッシュは何ミリなのか迷う場面は少なくありません。

メッシュ数はふるいの細かさを示す目安ですが、実際に確認すべき数値は目開きであり、粒径との関係も理解しておく必要があります。

20メッシュの目開きは、一般的なJIS規格の試験用ふるいでは約0.85mmです。

ただし、海外規格やスクリーンの種類、線径によって表記と実寸が異なる場合もあるため、メッシュ数だけで判断しないことが大切でしょう。

20メッシュの目開きと粒径の目安

20メッシュの目開きと粒径の目安

それではまず20メッシュの大きさと、選別できる粒径の目安について解説していきます。

20メッシュの基本的な大きさ

JIS Z 8801に基づく試験用ふるいでは、20メッシュ相当の目開きは0.850mmとして扱われることが一般的です。

ミリメートルへ換算すると0.85mmであり、マイクロメートルでは850μmになります。

「20メッシュは0.84mm」と案内されることもありますが、これは規格表の丸め方、製品仕様、海外規格との対応関係による差です。

実務では20メッシュという名称よりも、ふるいに刻印された目開きの数値を優先すると判断が安定します。

20メッシュはおおむね0.85mmの目開きを示します。

購入、検査、品質管理ではメッシュ数だけでなく、0.850mmのような目開き表示まで確認することが重要です。

ふるいを通る粒子と残る粒子

0.85mmのふるいを通過した粒子は、原則として0.85mm未満の粒径群に分類されます。

一方で、0.85mm以上の粒子はふるい上に残るため、粗い成分として回収可能です。

ただし、粒子は球形とは限らず、細長い形状や薄い形状では、最大径が目開きより大きくても通過することがあります。

粉体の粒径は一つの長さだけで決まるものではなく、粒子形状、含水率、凝集状態にも左右されます。

20メッシュとミリの換算表

メッシュ数と目開きの関係は単純な割り算では求められません。

網を構成する線の太さがあるため、メッシュ数が同じでも線径によって開口部の寸法は変化します。

区分 目開きの目安 粒径への考え方 主な用途
10メッシュ相当 約2.00mm 2mm未満の粗粒を通過 砂利、粗い原料のふるい分け
16メッシュ相当 約1.00mm 1mm前後の粒子を区分 顆粒、飼料、樹脂原料
20メッシュ相当 約0.85mm 850μm未満を通過 粉体、砂、食品原料
30メッシュ相当 約0.50mm 500μm未満を通過 顔料、香辛料、鉱物粉末
40メッシュ相当 約0.425mm 425μm未満を通過 細かい粉体の粒度管理
60メッシュ相当 約0.250mm 250μm未満を通過 塗料、化学原料、研磨材

メッシュ数と目開きの関係

続いてはメッシュ数の意味と、目開きとの違いを確認していきます。

メッシュ数が表す網目の密度

メッシュとは、一般に1インチの長さの中に並ぶ網目または線の数を表す単位です。

20メッシュなら、1インチの範囲に20個程度の網目がある状態を意味します。

ここで注意したいのは、メッシュ数が直接的に穴の幅を示すわけではない点でしょう。

網の線材が太ければ開口部は狭くなり、細ければ同じ20メッシュでも広くなります。

目開きが重要になる理由

目開きは、隣り合う線材の内側から内側までの距離です。

つまり、粒子が実際に通れる空間の幅を示すため、粒度選別ではメッシュ数より直接的な管理値になります。

発注書や検査成績書で「20メッシュ」とだけ指定すると、製造者ごとの仕様差が生じるおそれがあります。

0.850mmの目開き、材質、線径、寸法を併記すれば、取引先との認識をそろえやすくなります。

目開きはおおむね次の考え方で決まります。

1インチの長さから線材が占める幅を差し引き、網目数で分けた値が開口部の基準になります。

ただし実際には織り方や許容差も関係するため、計算値だけで製品仕様を決めないことが必要です。

開口率との違い

スクリーンや金網では、目開きとともに開口率も確認されます。

開口率は網全体の面積に対して、粒子や空気が通過できる部分が占める割合です。

同じ20メッシュであっても、線径が太い金網は開口率が低くなり、処理量が落ちることがあります。

選別精度を優先するのか、通過量や目詰まりの起こりにくさを優先するのかで、適したスクリーンは変わります。

JIS規格と試験用ふるいの表記

続いてはJIS規格における試験用ふるいと、表記を見る際のポイントを確認していきます。

JISで使われる目開きの考え方

日本国内の粒度試験では、JIS Z 8801に沿った試験用ふるいが広く利用されます。

この規格では、メッシュ数だけでなく目開きの呼び寸法と許容差が重視されます。

20メッシュに近いサイズを探す場合は、呼び寸法0.850mmのふるいを確認する流れが基本です。

分析や品質保証では、古いメッシュ表記だけを使用するより、規格に合ったミリ表記へ統一するほうが誤解を減らせます。

JISと海外規格の差

米国規格ではUSメッシュが用いられることが多く、20メッシュの公称開口はおよそ0.841mmです。

そのため、20メッシュを0.84mmと説明する資料が多く見られます。

JISの0.850mmとUSメッシュの0.841mmは近い値ですが、精密な粒度試験では同一と決めつけないほうが安心です。

とくに規格試験、医薬品原料、電子材料、研磨材の管理では、使用規格を記録しておく必要があります。

確認項目 内容 確認しない場合の懸念
目開き 0.850mmや0.841mmなどの実寸 想定粒径と選別結果がずれる
適用規格 JIS、US規格、社内規格など 取引先と比較条件が合わない
線径 網を構成する金属線の太さ 開口率や耐久性に差が出る
材質 ステンレス、真鍮、ナイロンなど 腐食、摩耗、異物混入の原因になる
校正状態 破れ、摩耗、変形の有無 試験結果の信頼性が下がる

規格表記を読む際の注意点

ふるいの枠や仕様書には、目開き、呼び径、材質、規格番号などが記載されます。

「20mesh」という表示があっても、試験用ふるいなのか工業用のスクリーンなのかで精度の考え方は異なります。

測定や検査に使う場合は試験用ふるいを選び、規格適合の表示を確認するとよいでしょう。

設備保護や大まかな異物除去が目的なら、処理能力を優先したスクリーンのほうが適するケースもあります。

20メッシュという呼び方は便利ですが、規格をまたぐと0.84mmと0.85mmの差が現れます。

粒度を数値管理する工程では、メッシュ表記に加えて適用規格と目開きを記録しましょう。

ふるい分けにおける粒径判定

続いては20メッシュのふるいを使った粒径判定と、実際の測定手順を確認していきます。

粒径分布を調べる基本手順

ふるい分けでは、目開きの異なるふるいを上から粗い順に重ね、試料を投入して振とうします。

最下段には受け皿を置き、一定時間の後に各ふるい上へ残った質量を測定します。

20メッシュのふるいを用いる場合、0.85mmより大きい成分と小さい成分を分ける境界として活用できます。

単一のふるいだけでも粗大粒子の有無は確認できますが、粒度分布を知るには複数段のふるいを使う方法が有効です。

20メッシュを基準にした判定例です。

試料100gのうち、20メッシュ上に18g残り、通過分が82gだった場合、0.85mm未満の成分は質量比で82パーセントとなります。

この割合は原料の受入検査や粉砕条件の評価に利用できます。

粒子が通過しない主な原因

目開きより小さいはずの粉体でも、すべてがスムーズに通過するとは限りません。

水分を含んだ粉体は凝集しやすく、複数の粒子が塊になってふるい上に残ることがあります。

静電気、油分、繊維状の異物、目詰まりも通過率を下げる代表的な要因です。

結果のばらつきが大きいときは、試料の乾燥、ほぐし、振とう条件、ふるいの清掃を見直すと改善につながるでしょう。

粒径と粒度の使い分け

粒径は一つの粒子の大きさを指す言葉です。

粒度は、さまざまな粒径の粒子がどの割合で混ざっているかを示します。

20メッシュ通過品と表現する場合は、0.85mm程度のふるいを通過した粒子群という意味になります。

その中には0.8mm近い粒子だけでなく、0.1mm以下の微粉も混在しているため、通過品だけでは粒度分布を十分に表せません

粉体とスクリーン選定の実務

続いては粉体処理や生産設備で20メッシュのスクリーンを選ぶ際の実務ポイントを確認していきます。

用途別に見る20メッシュの役割

20メッシュのスクリーンは、比較的粗い粒子を取り除く用途から、顆粒のサイズ調整まで幅広く使われます。

食品分野では原料粉の異物除去、化学分野ではダマの除去、樹脂分野では再生材の粒度調整などが代表例です。

農業用資材、肥料、飼料、鉱物、砂、木粉でも、0.85mm前後は扱いやすい分類境界になります。

選定時は目開きだけでなく、処理量、摩耗性、清掃性、衛生要件まで考慮する必要があります。

金網とパンチング板の違い

ふるい用のスクリーンには、織金網のほか、穴を開けたパンチング板があります。

織金網は細かい目開きの種類が豊富で、粒度管理に向いています。

パンチング板は強度に優れ、大きな衝撃を受ける原料や重量物の選別で採用されやすい素材です。

20メッシュ相当の細かさでは、一般に精度と開口率のバランスがよい織金網が選ばれやすいでしょう。

選定条件 確認する内容 20メッシュでの考え方
原料の性状 乾燥粉、湿潤粉、顆粒、繊維質 湿潤粉は目詰まり対策が必要
必要な精度 検査用か製造用か 検査用は規格適合品を優先
処理量 毎時の投入量と連続運転時間 開口率と面積を確認
摩耗 砂、鉱物、研磨材の有無 耐摩耗性の高い材質を検討
洗浄方法 水洗い、エアブロー、分解清掃 衛生管理に合う構造を選ぶ

目詰まりを減らす工夫

20メッシュは極端に細かい網ではありませんが、粘着性のある粉体や湿った原料では目詰まりが起こります。

振動を加える、ブラシを使う、ボールクリーニングを導入するなどの対策が役立ちます。

投入量を一度に増やしすぎると、原料層が厚くなって通過が遅くなることもあります。

目詰まりは粒度不良だけでなく生産性低下の原因となるため、定期点検を工程に組み込みましょう。

スクリーン選定では、20メッシュという呼び名だけで購入を決めないことが大切です。

目開き、線径、材質、開口率、処理する原料の状態を合わせて確認すると、安定した選別につながります。

20メッシュを使う際の計算と確認方法

続いては20メッシュを現場で扱うための換算方法と、確認しておきたい注意点を見ていきます。

ミリとマイクロメートルの換算

1mmは1000μmです。

そのため、0.85mmをマイクロメートルに換算すると850μmになります。

粉体業界ではミクロンという呼び方も使われますが、1μmと1ミクロンは同じ大きさです。

仕様書に0.85mm、850μm、20メッシュという表現が混在していても、規格条件を確認すれば比較できます。

単位換算の例です。

0.850mm × 1000 = 850μmです。

0.841mm × 1000 = 841μmとなり、USメッシュ由来の20メッシュ表記ではこの値がよく使われます。

メッシュ数だけで換算できない理由

「何メッシュなら何ミリ」と一覧で把握することは便利ですが、厳密には固定の換算式ではありません。

網の本数に加えて、線径や製造方法が目開きに影響するためです。

特に古い資料、海外のカタログ、工業用金網の表記では、同じメッシュ数でも数値差がある場合があります。

精度が求められる場面では、一覧表を参考にしつつ、現物の目開き公称値と規格証明を確認してください。

発注前と使用前のチェック項目

発注前には、20メッシュ相当であることに加えて、0.85mmまたは0.841mmのどちらを必要とするかを明確にします。

使用前には、網の破れ、たるみ、枠とのすき間、付着物、変形がないかを点検します。

ふるいに穴が開いていると、本来残るはずの大きな粒子が通過し、粒度試験の信頼性が大きく低下します。

定期的に予備品と比較し、使用履歴を残すことも品質管理の基本になるでしょう。

まとめ

20メッシュは何ミリかという疑問に対しては、JISの試験用ふるいでは目開き約0.850mmが基本的な答えです。

一方で、USメッシュでは約0.841mmとされるため、0.84mmという表記も間違いではありません。

メッシュ数は網目の密度を示す目安であり、実際に粒子が通過できる大きさは目開きで判断します。

20メッシュを用いたふるい分けでは、0.85mm未満の粒子を通過分として扱えますが、粒子形状、湿気、凝集、目詰まりによって結果が変わることがあります。

検査や発注では、メッシュ数だけでなく、目開き、JISなどの適用規格、材質、線径、開口率まで確認すると安心です。

粉体やスクリーンの選別精度を安定させるためにも、20メッシュは0.85mm前後という基礎を押さえ、目的に合う仕様を選びましょう。