馬力の英語表記は?読み方と使い分けも!(horsepower:PS・HP:発音:英語での説明:略語など)
自動車やバイク、船舶、産業機械の性能を見るときに登場する馬力は、英語ではどのように表すのでしょうか。
horsepowerという基本語だけでなく、HPやPSという略語、発音、kWとの換算、海外向けの説明まで押さえると、カタログや英語資料を読む場面で迷いにくくなります。
日本で使われる馬力と海外のhorsepowerは似ているようで、測定方法や換算基準に注意したい部分もあります。
この記事では、英語表記の基本から実務で役立つ表現まで、例文と表を交えながら分かりやすく解説します。
馬力の英語表記と基本用語

それではまず馬力の英語表記と基本用語について解説していきます。
horsepowerの意味と読み方
馬力は英語でhorsepowerと表記します。
読み方は「ホースパワー」で、発音記号では /ˈhɔːrspaʊər/ に近い音です。
horseは馬、powerは力を意味するため、言葉を直訳すれば「馬の力」となります。
かつて蒸気機関の能力を説明するために、馬が継続的に出せる仕事量を基準として考えられた単位です。
現在では実際の馬の力を測る言葉ではなく、エンジンやモーターが発揮できる出力を示す慣用的な単位として広く使われています。
英語の会話では単数形のhorsepowerが基本です。
数値が大きくても「three hundred horsepower」のように、horsepowerの語尾を複数形にしない表現が一般的です。
例文
This engine produces 250 horsepower.
このエンジンは250馬力を発生します。
なお、文脈によっては「the power output」や「engine output」と言い換えることもあります。
ただし、馬力という単位を明確に伝えたい場合は、horsepowerを用いるのが最も自然でしょう。
HPとhpの略語
horsepowerは、カタログや仕様表ではhpまたはHPと略されます。
小文字のhpは単位記号として見かけることが多く、大文字のHPは見出しや広告、製品紹介などで使われる傾向があります。
たとえば「500 hp engine」は、500馬力のエンジンという意味です。
日本語ではHPをホームページの略として使うこともあるため、文章だけを見ると意味が紛らわしい場合があります。
英語の自動車・機械分野では、数字の直後に置かれていれば馬力を指すと判断しやすいでしょう。
| 表記 | 主な意味 | 使用される場面 |
|---|---|---|
| horsepower | 馬力の正式な英語表現 | 本文、説明文、会話 |
| hp | horsepowerの単位記号 | 仕様表、技術資料、数値表記 |
| HP | horsepowerの略記 | 広告、商品名、見出し |
| bhp | ブレーキ馬力 | エンジン性能の技術資料 |
製品仕様を英語で作成するなら、初出でhorsepowerと書き、その後にhpを使う方法が分かりやすい書き方です。
例として「Maximum output is 150 horsepower, or 150 hp.」と示せば、略語に不慣れな読者にも意味が伝わります。
powerとhorsepowerの使い分け
powerは幅広く「力」や「出力」を示す英単語であり、必ずしも馬力だけを意味しません。
一方のhorsepowerは、出力を馬力という単位で示す限定的な言葉です。
「This car has more power.」は、この車のほうが力強いという比較的あいまいな表現になります。
対して「This car has 300 horsepower.」なら、300馬力という具体的な性能値を伝えられます。
数値を伴う仕様説明にはhorsepowerやhpを使うと考えると、選択に迷いません。
horsepowerは馬力という単位を示す語です。
powerだけでは出力の大きさを厳密に表せないため、英語の仕様書や見積書では単位を省略しないことが大切です。
PSとHPの違いと換算関係
続いてはPSとHPの違いと換算関係を確認していきます。
PSが示す仏馬力
PSはドイツ語のPferdestärkeに由来する略語で、日本語では仏馬力やメートル馬力と呼ばれます。
Pferdestärkeは文字どおり馬の力を表す語で、欧州の自動車関連資料で広く使われてきました。
英語圏の略語に見えるPSですが、英語の正式名称ではない点が重要です。
英語でPSを説明するなら、「metric horsepower」または「PS metric horsepower」と表すと意味が通じます。
日本の旧来の自動車カタログでは「280 PS」のような表記がよく使われていました。
近年は国際単位系に合わせてkW表記が増えたものの、車好きの会話や中古車情報ではPSが現在も親しまれています。
英語での説明例
PS stands for metric horsepower, a unit commonly used in parts of Europe and Japan.
PSはメートル馬力を表し、欧州の一部や日本で使われる単位です。
英馬力と仏馬力の数値差
HPは多くの場合、英馬力を指します。
英馬力はmechanical horsepowerとも呼ばれ、1 hpは約745.7 Wです。
これに対し、1 PSは約735.5 Wとなります。
つまり、同じ数字ならHPのほうがPSよりわずかに大きい出力を表します。
差は小さく見えても、高出力のエンジンでは数kW単位の違いになるため、性能比較では単位まで確認したいところです。
| 単位 | 英語表現 | ワット換算の目安 | 主な使用地域 |
|---|---|---|---|
| PS | metric horsepower | 約735.5 W | 日本、欧州の一部 |
| hp | mechanical horsepower | 約745.7 W | 米国など |
| kW | kilowatt | 1,000 W | 国際的な公式表記 |
PSからhpへ換算する場合、PSの値におよそ0.986を掛けます。
反対にhpからPSへ換算する場合は、hpの値におよそ1.014を掛ける計算です。
厳密な仕様確認が必要な場面では、丸めた数字だけでなく、メーカーが公表するkW値も併せて見ると安心でしょう。
カタログ表記での確認ポイント
自動車やバイクの海外カタログでは、単位だけでなく出力を測定した条件にも違いがあります。
エンジン単体で測定した数値なのか、補機類を装着した状態なのか、駆動輪で測定した数値なのかによって、同じ馬力表記でも結果は変わります。
代表的な略語として、bhpはbrake horsepowerを意味します。
これはエンジンの出力軸で測定した馬力を表すことが多い用語です。
whpはwheel horsepowerで、タイヤの駆動輪で測る出力を指します。
駆動系で生じる損失があるため、一般にwhpはエンジン側のhpやbhpより低くなります。
PSとHPは同じ馬力ではありません。
海外製品の性能を比較するときは、数値だけで優劣を判断せず、PS、hp、kWのどれで示されているかを先に確認しましょう。
馬力を英語で説明する表現
続いては馬力を英語で説明する表現を確認していきます。
基本的な説明文
馬力を英語で説明するときは、horsepowerが出力の単位であることを簡潔に示すと伝わりやすくなります。
「Horsepower is a unit used to measure the power produced by an engine or motor.」は、基本的で使いやすい説明です。
日本語では、馬力はエンジンまたはモーターが生み出す出力を測る単位です、という意味になります。
電気自動車の説明でもhorsepowerという語は使えます。
ただし、電気モーターでは瞬間最大出力と継続出力が異なる場合があるため、どの数値かを添えるとより正確です。
engineは内燃機関、motorは電動機を指すことが多いため、製品の仕組みに応じて選び分けましょう。
性能を比較する英語表現
複数の車種や機械を比べる場合は、more horsepower、less horsepower、high horsepowerなどの表現が役立ちます。
「This model has 30 more horsepower than the previous model.」は、このモデルは前モデルより30馬力高いという意味です。
「The machine requires a high-horsepower motor.」なら、高出力モーターを必要とする機械という説明になります。
horsepowerを形容詞のように使う場合は、「a 200-horsepower engine」のように数値とhorsepowerをハイフンで結ぶ書き方が自然です。
この形ではhorsepowerを複数形にせず、200-horsepowerのまま使います。
比較表現の例
The new engine delivers more horsepower while using less fuel.
新しいエンジンは、燃料消費を抑えながらより大きな馬力を発揮します。
広告文ではpowerfulという形容詞も便利ですが、具体性を持たせたいなら数値を添えると信頼性が高まります。
たとえば「powerful performance」だけでは印象的な表現にとどまりますが、「a 400-hp performance engine」なら性能の根拠が明確です。
会話とメールでの自然な言い方
英語の会話では「How much horsepower does it have?」と尋ねると、その車や機械は何馬力ですか、という意味になります。
より丁寧に確認するなら、「Could you tell me the engine output in horsepower?」が使えます。
海外メーカーへのメールでは、馬力だけではなくkWも確認する書き方がおすすめです。
国や地域によって表記習慣が異なるため、双方の単位を並べると認識違いを防げます。
「Please provide the rated output in both kilowatts and horsepower.」は、定格出力をkWと馬力の両方で提示してください、という実務的な依頼文です。
rated outputは定格出力、maximum outputは最高出力を意味します。
最大値を知りたいのか、連続運転できる定格値を知りたいのかによって、尋ねる語を変える必要があります。
自動車と機械分野の馬力表記
続いては自動車と機械分野の馬力表記を確認していきます。
自動車カタログで使う語句
自動車の英語カタログでは、horsepowerのほかにengine output、peak power、maximum powerといった表現が見られます。
peak powerは特定の回転数や条件で到達する最大出力を示すことが多い語です。
「300 hp at 6,500 rpm」とあれば、毎分6,500回転で300馬力を発生するという意味になります。
rpmはrevolutions per minuteの略で、毎分回転数を表します。
馬力の数値だけでは加速性能や運転感覚を完全には判断できません。
トルク、車両重量、変速比、モーターの特性なども走りに大きく関わります。
そのため英語で性能を解説する場合は、horsepowerとtorqueをセットで示す構成がよく使われます。
| 英語表記 | 日本語での意味 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| maximum horsepower | 最高馬力 | 発生回転数と測定条件 |
| peak power | 最大出力 | 一時的な最大値かどうか |
| torque | トルク | 発進や加速への影響 |
| rated power | 定格出力 | 継続運転できる能力 |
| power-to-weight ratio | パワーウエイトレシオ | 重量に対する出力 |
horsepowerは最高出力の目安であり、単独ではすべての性能を表さないという理解が大切です。
海外レビューを読むときも、馬力だけでなくtorque curveやvehicle weightといった関連語に注目すると内容を深く理解できます。
船舶と建設機械の表現
船舶用エンジンではengine horsepowerのほか、shaft horsepowerという表現が使われます。
shaft horsepowerは推進軸に伝わる出力を示す言葉で、略してSHPと表記される場合があります。
建設機械や農業機械では、gross horsepowerとnet horsepowerの区別も重要です。
gross horsepowerは補機類による損失を考慮しない総出力、net horsepowerは実際の搭載状態に近い正味出力を示すことがあります。
ただし、具体的な測定基準はメーカーや規格によって異なるため、略語だけで断定しないほうが安全です。
輸入機械の選定では「What test standard was used for the horsepower rating?」と確認すると、どの試験規格に基づく馬力かを尋ねられます。
産業機械では、馬力の値に加えて定格出力、連続使用時間、回転速度、負荷条件を確認する必要があります。
カタログ上の最大馬力だけで機種を選ぶと、実際の作業条件に合わない可能性があります。
電動モーターとkW表記
電動モーターの仕様では、国際的にはkW表記が中心です。
しかし消費者向けの車両紹介や市場向け広告では、理解しやすさからhorsepowerを併記する例も多くあります。
たとえば100 kWは、およそ134 hpまたは136 PSに相当します。
計算上の目安として、kWに約1.341を掛けるとhp、約1.360を掛けるとPSを求められます。
換算の目安
hp = kW × 1.341
PS = kW × 1.360
kW = hp × 0.746
ただし、計算結果は端数処理の方法によって表示値が変わります。
契約書、認証書類、技術仕様書では、換算値よりも原資料に記載された公式単位を優先するのが基本です。
電気自動車ではbattery output、motor output、system outputが別々に示されることもあります。
どの部品やシステム全体の出力なのかを読み取ることが、正しい比較につながるでしょう。
発音と略語を使う際の注意点
続いては発音と略語を使う際の注意点を確認していきます。
horsepowerの発音のコツ
horsepowerは、horseとpowerを続けて発音します。
日本語のホースパワーでも概ね通じますが、英語らしく伝えたい場合は、最初のhorseを強くしすぎないことがコツです。
powerの母音は、カタカナのパワーよりも「パウア」に近い音になります。
発音に自信がない場面では、数値と単位を画面や資料で見せながら伝えると、聞き間違いを減らせます。
「one hundred horsepower」とゆっくり区切って発音すれば、ビジネスの場でも十分に分かりやすい表現です。
horsepowerのアクセントはhorse側に置かれる傾向があります。
PSを英語圏で使う場合
PSは日本の自動車好きにはなじみ深い略語ですが、米国などでは意味がすぐ伝わらないことがあります。
英語圏の相手に「280 PS」とだけ伝えるより、「280 metric horsepower」または「about 276 hp」と補足したほうが親切です。
特に販売ページや海外向けの資料では、PSだけを前面に出すと単位の違いが伝わりにくくなります。
欧州向けの資料ではPSが使われるケースもあるため、対象国の慣習に合わせる視点が欠かせません。
相手の地域が分からない場合は、kWを基準にしてPSとhpを併記する方法が無難です。
例として「150 kW, equivalent to 204 PS or 201 hp」と書けば、比較がしやすくなります。
単位表記で避けたい誤解
馬力を表す際に避けたいのは、HPとPSを同じ数値のまま同一視することです。
また、horse powerと二語に分ける表記を見かけることがありますが、通常はhorsepowerを一語で書くのが標準的です。
数値と単位の間に半角スペースを置くかどうかは、媒体の表記ルールによって異なります。
技術文書では「100 hp」のようにスペースを入れる形式が読みやすく、単位として認識されやすいでしょう。
一方で商品名や見出しでは「100HP」のような表記もあります。
社内資料、ウェブサイト、カタログで表記を統一すれば、読み手に整った印象を与えられます。
英語資料では、horsepower、hp、PS、kWを混在させる前に表記方針を決めることが重要です。
初出時に単位の意味と換算関係を示すと、海外の読者にも誤解なく性能を伝えやすくなります。
馬力の英語表記のまとめ
馬力の英語表記はhorsepowerであり、仕様表ではhpやHPと略されます。
読み方はホースパワーで、エンジンやモーターの出力を示す基本用語です。
PSはmetric horsepowerを指し、hpとは換算値がわずかに異なります。
海外の資料を読むときは、馬力の数値だけでなく単位、測定条件、kW表記を確認することが重要です。
自動車ではhorsepowerに加えてトルクや回転数を見れば、性能をより正確に理解できます。
英語で説明する際は、horsepowerを正式名称として使い、必要に応じてhp、PS、kWを併記するとよいでしょう。
相手や使用地域に合わせた表記を選ぶことで、技術的な情報も分かりやすく、信頼感を持って伝えられます。